ロケンロールの薬物事情 ベスト10曲

新年早々この国はまた一歩独裁者国家に近づいた。 オレンジがベネズエラのマドゥロ大統領を逮捕した。 容疑は麻薬テロリストと武器の所持だってね。 でもそんなのは言いがかりだってみんな知っている。

もともとベネズエラから入ってくるドラッグはコカインだ。 コカインは一部のパリピの娯楽でしょ? アメリカ人を殺しているドラッグはフェンタニルだし。 でもそのフェンタニルよりもアル中で亡くなる方がその10倍いるんだし。 

オレンジは去年の11月に麻薬密輸で米国で有罪になり禁45年の刑を科されたホンジュラスの前大統領を恩赦した。 要するにオレンジは麻薬取締なんてどうでもいいんだ。  会見でも明らかにしたけど目的はベネズエラの原油だ。オレンジはプーチンや習近平と肩を並べたいだけ。 ロシアは東ヨーロッパ、中国は周辺アジアを攻めるなら俺は中南米を取るぜ、という陣取りゲームの始まりだ。

独裁者オレンジは南米から入ってくる移民を麻薬テロリストと呼んでアメリカは非常事態に陥っていると煽るけど、私はハードドラッグやフェンタニルの乱用者を見たことも会ったこともないんだな。 ドラッグというとロックミュージシャンのイメージしか浮かばない。

ロケンロールとドラッグはラブ&ヘイトの関係だ。 ドラッグがなかったら生まれなかった名曲が少なからずある。 でも同時にドアーズやニルヴァーナなどのバンドには致命傷となっている。 たとえドラッグが創作性を刺激しないとしても、メンタルが弱いアーチストが日々生きていく助けにもなっていたはず。 

ドラッグをテーマにした私の好きな曲を10曲ランキングしてみた。 ドラッグの影響を受けてることが明らかなサイケデリックな楽曲は山ほど存在するが、あえて歌詞にドラッグが出てくるものだけに限定した。 薬物事情は人それぞれ。 肯定的なものもあり、否定的なものもあり。

 

まずはウィーザーの単刀直入、「ハイになりたい?」。 一度聞くと哀愁漂うメロディが頭から離れない。 

10位 Do You Wanna Get High? / Weezer  (2016)

youtu.be

青い錠剤を砕いて
鼻から吸い込む
木目の床にこぼれ落ちた
粉をすべて集める

彼女は言った
ハイになりたい?
今夜は夕食はいらない
メキシコまでドライブして
100錠手に入れた
ハイになりたい?
まるで恋に落ちたみたい
バカラックを聴いて
いつでも止められるから

そして僕らは骨に痛みを感じて
トイレでしゃがみ込んで
顔を歪めながら
床に倒れ込む

彼女は言った
ハイになりたい?
今夜は夕食はいらない
メキシコまでドライブをして
100錠手に入れた
ハイになりたい?
まるで恋に落ちたみたい
バカラックを聴いて
いつでも止められる

ずっとそれを続けてよ
だって君を嫌いになることはないから
お酒なんていらない
だって君が面白いから
テープは止めて、電気を消して、カーテンを閉めて
そしてこのまま続けてよ
だって君を嫌いになることはないから

彼女は言った
ハイになりたい?
今夜は夕食は食べないで
メキシコまで車で旅をして
100錠手に入れたの
ハイになりたい?
まるで恋に落ちたみたい
バカラックを聴けば
いつでも止められる

<Syco訳>

 

次も悲しい歌。 

位 Novocaine for the Soul / Eel (1996)

youtu.be

人生は辛い
俺の人生もだ
何かくれよ
死なないために
魂の麻酔薬
息絶える前に
息絶える前に

人生は白い
俺のは黒い
イエスとその弁護士が
戻ってくる
ああ、愛しい人
ここに来てくれる?
息絶える前に
息絶える前に
息絶える前に

生きた屍とともに暮らすのは誰か
番号で色を塗られる生活が
またしても俺の頭を狂わせる

いい人生だ
気分は最高
だって母が言ったから
俺を生んだのは最大の誤りだって
魂の麻酔薬
心の穴をふさいでくれよ
息絶える前に
息絶える前に
息絶える前に
息絶える前に

<Syco訳>

 

ちょっと雰囲気が変わって、金持ちのバカ娘バカ息子がラリっている曲。 美化しているように聴こえるけどパロディでしょ。 でもグルーヴが堪らなく良いわ♡

Beautiful Ones / Suede (1996)

youtu.be

ディーゼルとガソリンでハイになって
ドラムマシーンで狂い
ヒット曲にのって体を揺らし
ドラァグやドラッグや自殺、
パパのスーツに隠れ、
パパの名前をまた汚す
爆笑したり、じゃれあったり、
22歳、セックスとシンナーに狂い
ボスティークの接着剤で気を失う、イエーイ!
スキンヘッド、レイヴヘッド、錠剤乱用、
暇な時間があり過ぎて
バンドに入る、ギャングに入る

あぁ、やって来た、美しい人たち、美しい人たち、

愛し合って、メロウになって、つるんで、ハイになって
ビートに身体をまかせ
ディーゼルとガソリンでハイになって 
ドラムマシーンで狂い
ヒット曲にのって腰を振る

あぁ、やって来た、美しい人たち、美しい人たち

考えない
それなしではやってらない
なぜならきみは美しい人だから
そして君のベイビーが破目をはずしたら
それは君のせいなんだよ

<Syco訳>

 

「マリワナを合法化しろ!」という歌。 でも今はジャマイカでもアメリカの50州のうち40州でもマリワナは合法だね。 日本で歌ってみたい歌。 

位 Legalize It / Peter Tosh (1976)

youtu.be

合法化しようぜ、批判はやめようぜ
合法化すれば俺が宣伝してやるよ

ある人はタンピーと呼ぶ
ある人はウィードと呼ぶ
ある人はマリファナと呼ぶ
ある人はガンジャと呼ぶ

合法化しようぜ、批判はやめようぜ
合法化すれば俺が宣伝してやるよ

シンガーが吸っている
ミュージシャンも吸っている
合法化しようぜ、そうだよ
それが皆ができる一番いいこと
医者も吸っている
看護師も吸っている
裁判官も吸っている
弁護士でさえも

合法化しようぜ、批判はやめようぜ
合法化すれば俺が宣伝してやるよ

インフルエンザに効く
喘息にも効く
結核にも効く
生理痛にも効く

合法化しようぜ、批判はやめようぜ
合法化すれば俺が宣伝してやるよ

小鳥もついばむ
大好物だ
アヒルもついばむ
ヤギはそれで遊んでいる

<Syco訳>

 

Novacaneという単語はないのでのノボカインのことだと思う。 歯医者志望の女の子とのセックスの歌だから。 このビデオのフランク・オーシャンは本当にハイになってるように見える。そして最後に平手打ち!

位 Novacane / Frank Ocean (2010)

youtu.be

 俺は何か始めたようだ
欲しいものを手に入れた
そうじゃなかったか?
何も感じない
超人か?
セックスしている時でさえ
バイアグラを口に投げ入れ
すべてのシングルを
オートチューニングして
感情ゼロ
感情をミュート
ピッチ補正済み
計算済みの感情
俺はハリウッドスマイルのモデルの女のせいにする
ストリッパーみたいな尻と胸、ワーオ
頭脳はバークレー大学レベル
コーチェラで彼女に出会った
俺はジガを見に行った

彼女はZ-Tripを見に行った
完璧だ
芝生に腰を下ろすと氷のように冷たかった
青く透き通った水パイプを彼女から渡された
どうでもいいけど
彼女は本当に歯医者になりたいという
学費を稼ぐために
LAでポルノに出演している
仕事しているんだな
でも、顔の感覚がないんだ
しかし俺たちは何を吸っているんだ?
彼女はハイな気分を無駄にするなと言った
でも、少しだけ味がしないか
ノボカインの味
ベイビー ベイビー
ノボカイン ベイビー 君が欲しい
気持ちよく犯してくれ
長く犯してくれ
感覚がなくなるまで犯してくれ
今愛して、俺がいなくなったら忘れていい
愛さなくていい 愛さなくていい
無感覚、無感覚、無感覚、無感覚

シンクは皿でいっぱい
キッチンをうろつく
朝食はコカイン、やばい!
ベッドは女でいっぱい
三脚を立てて
小さな赤いライトが点滅して撮影中だ
俺はまるで
スタンリー・キューブリックの気分
これって映像美の作品じゃないか
アイズ・ワイド・シャットを取るつもりか
でも動きは止まらない
ハリウッドスマイルの
モデルの女のせいだ
ストリッパーみたいな尻と胸、ワーオ
君のことは忘れないよ
今まで感じたことのない感情を与えてくれた
生まれて初めて、初めて…
そしてそれ以来
もう一度感じたいと、あれこれ試している
今俺はキャンパスの化学者みたいだ
でも周りには薬物は見つからない
君の中に見つけたもののようなものは

まだ顔の感覚がない
しかし何を吸っているんだ?
彼女はハイな気分を無駄にするなと言った
でも、少しだけ味がしないか

<Syco訳>

 

バキバキにテンションが上がるうた。アコギとドラムの疾走感が癖になる。

Blister in the Sun / Violent Femmes (1983)

youtu.be

 

気分良く歩いてたのに、急に気が張り詰める
空に上がった凧の様にハイにだったんで、きみのところに寄ってみようかと思う

とめないでくれ、 日焼けして出来た水ぶくれのように
とめないでくれ、 大きな手でわかるよ、きみこそがそれだってこと

ボディとビート、 シーツに染み、なんでかわからない
俺の彼女、最後になって、突然泣き出す
とめないでくれ、 日焼けで出来た水ぶくれのように
とめないでくれ、 大きな手でわかるよ、きみこそがそれだってこと

<Syco訳>

 

ハイになると腹が空くマンチ現象の歌だね。 このライブビデオが凄いんだよ! 

位 Stoned and Starving / Parquet Courts (2012)

youtu.be

俺はクイーンズ区のリッジモンド街をあるいていた
雑誌をペラペラめくりながら
俺はかなりハイで腹も空いていた

そうさ、俺はレシピを読んでいて
『これって食えるか?』と自分自身に聞いていた
俺はかなりハイで腹も空いていた

俺はスクラッチの宝くじを削り
何を飲もうか考えていた
俺はかなりハイで腹も空いていた

そうさ、俺はレシピを読んでいて
『これって食えるか?』と自分自身に聞いていた
俺はかなりハイで腹も空いていた

魚の形したグミはどうかな
ピーナッツかリコリスもいいな
俺はかなりハイで腹も空いていた

俺は札を丸めて握っていた
俺はタバコの害について読んでいた
俺はかなりハイで腹も空いていた

そうさ、俺はレシピを読んでいて
『これって食えるか?』と自分自身に聞いていた
俺はかなりハイで腹も空いていた

<Syco訳>

 

ヘロイン中毒のボーイフレンドのうた。 スカをこんな風にアレンジしちゃうなんて、やっぱりスリッツはレジェンドだって今思った。 ビデオの風景が私が一番憧れていたころのロンドンで泣けるわ。

Instant Hit / Slits (1979)

youtu.be

彼は少年
とっても痩せてる
明日でおしまい
ヘロインをやってて
自分を全然好きじゃない
だって自ら破滅の道を歩み始めたもの
彼は
自滅に向かう
彼は
自滅に向かう
彼は
自滅に向かう
真実にしては旨すぎる
彼は
真実にしては旨すぎる

楽しんでね (できるでしょう)
楽しんでね
壊してね (壊してね)
楽しんでね (楽しんでね)
壊してね (壊してね)
楽しんでね (楽しんでね)

彼は
真実にしては旨すぎる
彼は
真実にしては旨すぎる
彼は
真実にしては旨すぎる
彼は
真実にしては旨すぎる
彼は
自滅に向かう(自滅に向かう)

あなたを嫌いになれた
いつだって
あなたを嫌いになれた
いつだって
あなたを嫌いになれた
いつだって
あなたに何でもあげられた

何でも許してあげる
何でも許してあげる
何でも許してあげる
いつだって大嫌い
いつだって大嫌い

彼は
自滅に向かう
彼は
自滅に向かう
彼は
自滅に向かう
自滅 自滅

<Syco訳>

 

気持ちを良くしてくれるもの三つと言えば…

位 Sex and Drugs and Rock'n Roll / Ian dury & Blockheads (1977)

youtu.be

セックスとドラッグとロケンロール
俺の脳と体が求めるのはそれだけ
セックスとドラッグとロケンロール
それは実に気持ちいい

ふざけ続けろ、でなかったらやめちまえ
おまえらの知恵なんて、俺はもう経験済みで知っている
他にもいろんな道があるから、今やってることが好きじゃないなら
つまらないことやってるんだね

セックスとドラッグとロケンロール
セックスとドラッグとロケンロール
セックスとドラッグとロケンロール
それは実に気持ちがいい

服装にこだわって自分をかっこよく見せようぜ
服代を節約して、灰色を着るなんてみみっちいい
ウォルター・ミティのようなかっこうをしたいな
仕立て屋サイモンに見立ててもらおう

ちょっとアドバイスをしてやるよ
遠慮はいらない、言葉はタダだ
安売りには手を出すな
罠だってころがわかるだろ?
巧みにお前を騙そうとする
よくあるものでお前をひきつける
小さな一切れにかぶりつけ
自由という名のショートケーキに

<Syco訳>

 

ヘロインをやったことがなくても、その感覚が伝わってくるような歌。凄い!

Heroin / the Velvet Underground (1967)

youtu.be

自分がどこへ向かっているのか分からない
でも、できるなら天国を目指したい
だって、それなら自分がヒトであると感じられるから
血管に注射針を刺すとき
本当にすべてが変わって見える
薬が回って恍惚状態の時
まるでイエスの息子になったような気分
おそらく俺は何も分かっていない
おそらく俺は何も分かっていない

俺は大決心をした
自分の人生を台無しにしてやろう
だって、血管に流れ始めるとき
針の先から血管に流れるとき
死に近づくとき
誰も俺を助けることはできない
優しい言葉をかけてくれる優しい子たちも
皆どこかに行っても構わない
おそらく俺は何も分かっていない
おそらく俺は何も分かっていない

千年前に生まれていたらよかった
暗い海を航海していたかった
大きな帆船に乗って
この国からあの国へと
水兵服と帽子をかぶって
大きな街から遠く離れて
この大都会では自由になれない
街のあらゆる悪からも
自分自身からも、周りの人々からも
おそらく俺は何も分かっていない
おそらく俺は何も分かっていない

ヘロイン、それは俺の死だ
ヘロイン、それは俺の伴侶であり、俺の人生だ
血管にヘロインを注入すると
頭の中枢にまで到達する
そして、僕は気持ちよく死に至る
だって、ヘロインが流れ始めると
もう何もどうでもいい
この街のジャンキーも
狂言を吐く政治家たちも
お互いをけなし合っている人たちも
山積みにされた死体も

だって、ヘロインが流れ始めると
もうどうでもよくなる
ああ、ヘロインが血管に流れ
そして、その血が俺の脳に到達すると
ああ、神様、俺は死んだも同然だ
そして俺が何も分かっていないってことを神に感謝する
そして、どうでもよくなることを神に感謝する
おそらく俺は何も分かっていない
ああ、おそらく俺には分からない

<Syco訳>

 

ロケンロールのアルコール事情はこちら↓↓

sycob.hatenablog.com

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ラニアウェイ ハハッハハ

2025年を振り返ると、独裁者オレンジが頭から離れなかったな。 吐き気がするほど嫌いなのに、いったい人はどこまで邪悪になれるのか、そしてこの国の国民がどこまで悪魔を支持するのかを確認せずにはいられなかった。 それは私の想像をはるかに超えていた。 

ヒットラー政権下のドイツや帝国主義の日本や、現在のロシアや北朝鮮のような独裁国家にまさか自分が住むようになるとは予想しなかったけれど、今それが現実となりつつある。 今のアメリカは三権分立は機能せず、憲法は守られず、軍が私物化されている。 メディアは規制され、学問は軽視され人種差別が日常となっている。 

何の捜査もなく、ただ見た目で判断して逮捕することが許される国になったんだよ。 先月オレンジは、ソマリアをゴミ(garbage)と呼び、この国からやってくる移民はロクなやつがいないと言い切る。 「ソマリアとかアフガニスタンやハイチのような肥溜め(hell hole)からの移民は規制する。 なんでデンマークやスウェーデンのような国からの移民はこないのか?」というのがこの国の大統領の言葉だ。 北欧の社会保障が徹底している国民がこの国に来たいと思うかよ。  貧乏人は医者にもかかれないのが現状だぜ。

私は今のところ健康だし、健康保険も払えているからどうにか暮らしているけれどこの先どうなるかわからない。 市民権のない在留外国人なんて、一番最初にベネフィットを切られるのじゃないかな。

嫌なら逃げ出すというのが私の性分なので、やっぱ逃げるしかないな。 2026年の目標は『逃げる』だ。 この国に何の未練もございません。

 

どこかへふらっと逃げ出したくなる歌を三曲。

 

youtu.be

Running Away / Sly and the Family Stone (1971)

逃げ出すために家出をする
ハハッハハ
君の靴はボロボロ

君は自分を騙してるだけ

夜昼かまわずブルースを作る
ヒヒッヒヒ
締め切りはもう過ぎてるのに

君は自分を騙してるだけ

近道をすれば早いけど
ハハッハハ
時間はここで止まっている

君は自分を騙してるだけ

借金が嵩んで、ギャンブルができなくなる
ヒヒッヒヒ
遊ぶ金の余裕が欲しい

自分を騙してるだけさ

別の日には、君は遠くに行ってしまう
ハハッハハ
家路はますます遠くなる

<Syco訳>

 

youtu.be

Tempted / Squeeze (1981)

歯ブラシと歯磨き粉
ネルのタオル
パジャマにヘアブラシ
新しい靴とスーツケースを買って
鏡に向かって言った
ここから出て行くぞ

教会の尖塔を通り越す
丘の上のコインランドリー
ビルの看板
思い出はいまだに
僕を呼び続ける
でも全て忘れてしまえ
やれば出来るさ

他人の果実に誘われ
試したいけど真実を知った
どうなってしまったんだろう
君が去ってからは
もう他は誰もいない
他人の果実に誘われ
試したいけど真実を知った

空港の駐車場に着く
荷物受け取り場
絶えず混んでいる
気が晴れることを願う
何の言い訳もないし
話すことも何も無い

ベッドの脇でポケットも空っぽ
片方だけ靴下を履いた愚か者
君の身体が近づいてくると
僕は時計を手探りで探す
誘惑に警戒する
やめて欲しいと願う

小説と香水を買った
君の幸運のために
でも僕の良心は偽りを嫌うから
本心からじゃない
鏡に向かって聞く
僕に何かできる事があるのか?

他人の果実に誘われ
試したいけど真実を知った
どうなってしまったんだろう
君が去ってからは
もう他は誰もいない
他人の果実に誘われ
試したいけど真実を知った

<Syco訳>

 

youtu.be

World at Large / Modest Mouse (2004)

大寒波、猛暑、文句は言えない
世界が広いなら、なぜここに留まる必要がある?
別のプランへと踏み出す
新たな場所を見つけるつもり、今度はきっと我慢できる場所
新たな未来に向かって進む
全く知らない街へ、新しい考えで
考え事をしようと軒下に入った
ドアの前に来たけど、またして立ち寄れなかった
どこなのか、いつなのか、わからない
でもまだ君の話を聞く友達はいる
もう少し歩き続ける
もう少し頑張って、考えを変えてやってみる
ああ、ベイビー、僕には何の計画もない

僕らは漂い続ける、解ってくれるかな?
漂い続けるんだ、ベイビー、解ってくれるかな?
そうさ、漂い続ける、たぶん解ってくれるよね?
日が短くなり、夜に寒くなる
秋は好きだけど、この場所はもう飽きた
荷物をまとめて海岸へ向かう
大きな成果はないけど、精一杯やっている気がする
日が長くなり、夜は草木の香りがする
驚くほどじゃないが、春だし、ここを去るべきだ
放浪者についての歌が好き、同じような本も好き
どちらも僕を少しまともにしてくれる気がする

別の場所へ歩いて行った
まだ望む場所にたどり着けない
愛が欲しかったのか?知る必要があったのか?
なぜいつも、いつも波にのまれる気がするのだろう?
蛾たちは火に飛び込んで死んでいく

夏の夜にそよ風がふく
外は海が大気のように灰色だ
あの日何を考えたのかわからない
もう少し遠くまで歩いて、別のプランを立てる
解ったと言ったけど、解ってはいなかった
やり直すことが人生のすべてではないことは分かっている
思考がやかましすぎて、自分の声が聞こえなかった
思考がやかましすぎて、自分の声が聞こえなかった

<Syco訳>

 

スパイナル・タップをまた観てしまったよ

先週アメリカの映画監督ロブ・ライナーが亡くなった。 

ロブ・ライナー監督作品といえば、日本では『スタンド・バイ・ミー』が一番有名かしら。 私はやっぱり『スパイナル・タップ』が一番好き。 70,80年代のハードロックバンドのあるあるネタがギッシリ詰め込まれていて、ロックファンなら笑いとともに哀愁も感じてちょっと切ない気持ちになる。

この映画を観ていない人に説明すると、架空の英国バンド『スパイナルタップ』のフェイクドキュメンタリーで、彼らのアメリカツアーの記録映画という設定だ。 

この映画はアドリブもかなり入っていて、そのせいで凄くリアルになんだよね。 当時は本当のドキュメンタリーだと思った人もかなりいたらしい。 バンドメンバーの彼女がマネージメントにしゃしゃり出てきたせいでバンドがばらばらになるとか、アリーナの楽屋からステージに向かうのに何度も迷って辿り着けないとか、ロックバンドにはあるあるで、レッド・ツェッペリンやブラック・サバスは自分たちのパロディかと思ったとか。

一番有名なシーンは『目盛りが11まであるアンプ』でしょうね。

これです↓↓ 

youtu.be

会話を訳すとこんな感じ。

「これ全部弾くのですか?」

「全部弾くよ、全部大事だ、 これなんか一番熱いね、 間違いない。 ごらんよ、このフレイムからして信じられないだろ、1959年製だ。 音を聴けよ、サステインだよ」

「何も聴こえませんが…」

「聴こえるよ、弾いてみればな、サステインが優れている。 こうやって押さえるだろ、ア~~~~、、、。 震えさせてア~~~~、、、。 音が残るだろ」

「はい…」

「このギターはカスタムメイドのピックアップだ、ラジオといってもいいかな、コードがないからステージを走り回れる、こっちのギターも珍しい。 見ろ、まだ値札を取っていない。 まだ弾いてないよ。」

「買ったばかりですか?」

「触るなよ」

「触っちゃいませんよ、指さしただけです。」

「指さしもだめだ、 誰も弾くことは許さない。」

「じゃ、見てもいいですか。」

「だめ、見るな。」

 

「これ(アンプ)はステージで使うやつだ。 これも特製だよ、なぜなら見たらわかるけど、ダイヤルの目盛りが11まであるんだ。 全部のダイヤルが11まで回せる、 これも、これも、これも…。」

「ふつうは目盛りは10までですね。」

「その通り!」

「ということは音量が一目盛り分大きいということですか?」

「そうだよ、普通のアンプで最大の10まで音量を上げるとするだろ。 その後どうする? どうしたらいい?」

「わかりませんね、」

「どうすることもできない、だろ? 俺たちはもう一押し必要なんだ。」

「それで11が必要なのですか。」

「その通りさ!」

「でもそれなら、最大の10の目盛りの音量をこのアンプの11の音量に合わせればいいんじゃないですか…?」

「...............。 音量を11まで上げられる....。」

インタビュアーはロブ・ライナー監督本人が演じていて、スパイナルタップのギタリスト、ナイジェルとの間の取り方は神演技だと思う。

 

ロブ・ライナーの突然の死に、多くの著名人から追悼の言葉が贈られたが、ロブ・ライナーは反トランプ派としてメディアにいろいろな発言をしていたので、彼の死の翌日にオレンジ悪魔はSNSで暴言を吐いた。 ロブ・ライナーは頭がおかしい人間で「トランプ錯乱症候群」で命を落としたのだと、、、。

トランプ錯乱症候群(Trump Derengement Syndrome)とは共和党が生み出した言葉で、トランプを嫌うあまりに被害妄想に陥る精神疾患らしい。 もちろんそんな病気は存在しないし、ロブ・ライナーの死因は他殺だった。ロブ・ライナーと彼の妻、実の息子によって殺害されたのだ。 息子は統合失調障がいを患っていて以前からいろいろと問題を起こしていた。 この他人の死を、そして両親殺害という家族に起こり得る最悪の悲劇を、この国の大統領はくだらない造語を使って嘲笑したのだから、さすがにこれは民主党だけでなく共和党員までもが呆れてていた。 オレンジは人間の心を持たない悪魔に公式決定したな。

また話が重くなってしまった。最後にスパイナルタップの日本向けのトレイラーを貼っておく。 それで知ったんだけど、1984年の映画なのに日本初公開は2018年だったんだね。 日本では洋楽のロックファンは消えかけているというのに、なんで? 遅すぎない? ロック親父は必見よ。 映画のラストは日本で終わるっているのも日本のハードロックファンには嬉しいよね。

youtu.be

パパは誰だ?

私が取り憑かれたように洋楽を聴いていたのは80年代で、ヒットチャートからインディズまでなんでも聴いていた。 月日は流れ、当時活躍していたアーティストが病気になったり亡くなったりするニュースを聴く度に悲しくなるけど、次の世代が活躍している話題にはほっこりするね。

最近知ってびっくりしたこと。 ラバーズロックのレゲエシンガー、ホーリー・クックのパパはなんとなんとセックス・ピストルズのドラマーのポール・クックだったのね。 ポール・クックがパパでカルチャー・クラブのバックコーラスの黒人女性がママ。 そしてボーイ・ジョージがゴッド・ファーザーだって。 意外なところで繋がっている。  

そういえばカルチャー・クラブの「君は完璧さ」はレゲエだった。 ボーイ・ジョージはドレッドヘアだったし、スリッツやクラッシュなどのパンクバンドみたいにレゲエの影響を受けてたんだ。 あまりに売れすぎて気づかなかった。 いい曲だね。

youtu.be

●つぶ訳wiki風に100字以内で解説

僕を傷つけたいの? 僕の涙を見たいの? 相手がもう自分を愛していないとわかっているのだけどなかなか諦められない。 でも最後には覚悟を決める悲しい歌

 

ホーリー・クックはラバーズ・レゲエだ。

youtu.be

●つぶ訳wiki風に100字以内で解説

皆のようにお日様が好きになれない私は夜型。 郵便屋さんにサインを求められてもどうしていいかわからない。 魂を売りたくないの。 周りに溶け込めないけどそういう自分も好きという自己肯定感のある歌。」

 

ホーリー・クックは19歳で2005年のスリッツの再結成に新メンバーとして参加していたことも初めて知った。 スリッツとセックス・ピストルズは身内だから(アリ・アップはジョン・ライドンの義理娘)、パパが話を持ってきたんだね、きっと。

アリ・アップが乳がんで亡くなる一年前の映像。 素人っぽいホーリーちゃんが可愛い。 ニューエイジ・ステッパー時代のFade Awayを歌っている。 

youtu.be

●Fade Away / New Age Steppers (1981)

虚栄だけを求め、
人間愛を持たぬ者は
消えていく、消えていくだろう

富だけを求め、
決して、決して健康など求めない者は
消えていくだろう、そう
消えていくだろう

ダイヤモンドや真珠を所有し
世界の頂点に立つのは自分だと信じてるが
消えていくだろう、私の話を聞きなさい

金持ちは日に日に金持ちになり
貧乏人が手にしたわずかなものは
奪い取られる
だから私の話を聞きなさい
私の話を聞きなさい、奪い取られる
私の話を聞きなさい

銀と金を崇拝する者は
必ず必ず必ず魂を失い
消えていくだろう
いつも賢そうに振る舞っているが
心に愛を持たない者は
消えていくだろう

<Syco訳>

 

もう一人、最近知った2代目シンガー。 さてこの人のパパは誰でしょう?

顔がそっくり。

youtu.be

パパは先月亡くなったジミー・クリフです。 ブラジル人女性との間に娘が生まれていたのですね。 籍は入れてなかったみたい。 私としてはレゲエを歌って欲しいなって思うけどR&B系だ。

●つぶ訳wiki風に100字以内で解説

ポルトガル語はわかりませんが題名は『青い井戸』なので、たぶん井戸から這い上がってくる女の話でしょう(適当)

 

次はもう親父は誰か言わずともわかる。 だって声も歌い方もそっくりそのままでしょ!

youtu.be

そう、バクスターの親父はイアン・デュリーね。

●つぶ訳wiki風に100字以内で解説

クレア、人生を無駄にしないで、バス代を無駄に使わないで、愛している、 

と余計な世話を焼く男の歌

 

バクスターはイアン・デュリーの”New Boots and Panties" のアルバムジャケットの子供なんだよね。 まさかこの子の歌が聴けるとは予想してなかったわ。

イアン・デュリーの18禁の歌『起きろよ、エッチしようぜ』

youtu.be

Wake Up and Make Love With Me / Ian Dury (1977)

俺は目が覚める
女を喜ばせる準備万端で
お前はまだ眠っている
俺の思いも知らずに

寝返りしたとき
お前の後ろに体を寄せ
手を忍びこませ
お尻に触れる

お前はぐっすり眠っている
眠りを邪魔したくはない
眠っているお前はとてもかわいいが
起きているときの方が最高だ

おい、起きてくれよ、俺とやろうぜ
起きてくれよ、一発やろうぜ
起きてくれよ、俺とやろうぜ
強いるつもりはないが
心地よくさせてやるぜ
お前は目を覚まし俺たちは愛し合う

お前は目が覚める
朝のエッチな気分で
そして素っ裸で
淫らに体をくねらせて

俺に体を押しつけ
お前の世界に連れていかれる
この後どうなるかは教えない
秩序なんてないさ

朝の新聞を取りに行く
それから紅茶とトーストを用意する
お前はまた寝る
休みたいのは俺の方なんだが

おい、起きてくれよ、俺とやろうぜ
起きてくれよ、一発やろうぜ
起きてくれよ、俺とやろうぜ
強いるつもりはないが
心地よくさせてやるぜ
お前が目を覚まし俺たちは愛し合う

<Syco訳>

 

オマケ(アリ・アップ VS. ボーイ・ジョージ)

 

果てしなく腐っていくこの国の記録 ④ The Harder They Come

独裁者オレンジが第三世界諸国からの移民受け入れを無期限で停止することを発表した。 先週の水曜日にワシントンDCで二人の州兵がアフガニスタン移民に襲撃された二日後の発言だ。 ひとりの頭のおかしな人物の犯罪で何十万人もの移民や移民申請者が罰される。 

いちばん間違っているのは「第三世界諸国」という区切りだ。 経済的に発展していない国に住んでいる人間は来るな、そういう国から来る人間は質が悪い、という完全な人種差別だ。

どの国を第三世界諸国とするのか明確な定義はされていない。 ただ裸の王様が「州兵が殺された、許さん! 犯人はアフガン? やっぱ途上国の人間は入れちゃいかん!」、とおそらく30秒ぐらいで決断したのだと思う。 こんなバカ殿に振り回される私たち。

そもそも殺害された州兵は、オレンジがDCの犯罪を一掃するんじゃーといって、他州から招集された兵士だ。 実際はDCの犯罪率は年々低下しているからその必要性は全くない。 そして、犯人も西海岸のワシントン州からわざわざ州兵を殺害しにやって来ていて、これはオレンジがDCに州兵をいれたからこそ起こった事件だと言える。 暴力を生み出しているのはオマエじゃねーか。

オレンジが軍を私物化するのを阻止しようと、6人の議員が「アメリカの軍人たちよ、憲法に違反する命令は従う必要はない」とビデオで訴えかけた。  それを見てオレンジはキレて「これは反乱を扇動している、この議員たちは死刑にするべきだ!」とSNSに投稿した。 

いとも簡単に「死刑!」という言葉を口にできる奴がこの国のトップだ。 こいつにとって他人の命なんて全く意味がない。 すでにベネズエラ沖の船を襲撃して無差別に80人も殺しているんだからな。 何の証拠も無しに麻薬の密輸だと決めつけて証人を残さないためにも、船を丸ごと破壊する。 今はベネズエラの漁師は襲撃が怖くて沖に出れないという。 オレンジは彼らを麻薬テロリストと呼んでいるが、どちらがテロリストかは一目瞭然だ。

現在第三世界と言える国のほとんどが旧植民地から独立した国々だ。 言い換えれば西欧諸国の暴力の被害を引きずっている国だ。 搾取するだけ搾取しておいて、救いを求められるとお前らみたいな貧乏人は来るな、って何だよ。

 

ジミー・クリフが11月24日に亡くなった。 土臭いルート・レゲエを好んでいた私は、ジミー・クリフはクリーンなイメージで、そんなに聴かなかったんだけど、再び聴いてみて、彼の曲はレゲエというジャンルを超えて万民に響くレベルだと感じた。 R.I.P.

彼の主演映画『ハーダー・ゼイ・カム』はジャマイカがイギリスから独立してまだ10年足らずで作られたんだね。 Youtubeで映画の全編が観れる。 舞台は半世紀以上も前のジャマイカなのに、風景は今とあまり変わっていないような気がした。 

世界は少しも平等になっていないんじゃないか。

 

youtu.be

The Harder They Come / Jimmy Cliff (1972)

雲の上にはパイがあるという
天国で俺を待っているという
でも、生まれた日から死ぬまでは
俺の叫びさえ聞こえないみたいだ

だから、太陽が輝きが確かなように
今、俺の分け前は頂くさ
そして、奴らが勢いをつければつけるほど
奴らはより激しく落ちていく、一人残らず
そして、奴らが勢いをつければつけるほど
奴らはより激しく落ちていく、一人残らず

支配者たちは俺を抑え込もうとしている
俺を地下に追いやろうとしている
そして、戦いに勝ったと思っている
俺は言うんだ。
「主よ、彼らを許したまえ、彼らは過ちをわかっていないのだから」

だから、太陽が輝きが確かなように
今、俺の分け前は頂くさ
そして、奴らが勢いをつければつけるほど
奴らはより激しく落ちていく、一人残らず
そして、奴らが勢いをつければつけるほど
奴らはより激しく落ちていく、一人残らず

そして俺は手に入れるまで戦い続ける
死んでしまえばおしまいだと分かっているけど
でも操り人形や奴隷として生きるよりは
墓に入って自由になる方がましだ

だから、太陽が輝きが確かなように
今、俺の分け前は頂くさ
そして、奴らが勢いをつければつけるほど
奴らはより激しく落ちていく、一人残らず
そして、奴らが勢いをつければつけるほど
奴らはより激しく落ちていく、一人残らず

そうだよ、奴らが勢いをつければつけるほど
奴らはより激しく落ちていく、一人残らず
俺が今言いたいのは、俺が今言いたいのは
ああ
俺が今言いたいのは、もう一度言うが
そして、奴らが勢いをつければつけるほど
奴らはより激しく落ちていく、一人残らず

<Syco訳>

 

ミュージシャンは左翼が多い?

Youtubeで「みのミュージック」の賛否両論シリーズをよく聴いている。 音楽好きの視聴者の皆さんから寄せられる質問にサクサク答えるという内容だ。 音楽オタク的質問が面白いし、ミノタウロスさんはお若いのに博識でフェアなところが好きだ。

その中で、「なぜミュージシャンは左翼が多いのか」という質問があって、ミノさんはそれを否定するかと思ったけど、そうですねー、って感じで否定はしなかった。

ミノさんはミュージシャンに限らずアートやクリエーティブな活動をしている人全般にについて回答していて、そういう人たちは経済的に不利な立場にいる人が多い、もう一つはアートやクリエイティブの世界は理想主義であってもいい、と。 

でも私が思うに、右派のロックミュージシャンもたくさんいるんだよね。アメリカではカントリーミュージック界とかは共和党が多いと思うし。 ハードコアパンクの人たちもナショナリストとか白人至上主義が多いんじゃないかな。

メタルとかラップの歌詞は女性軽視が多いし、それからレゲトンのビデオを観ていてわかったんだけど、99%が服をあまり着ていないおねえちゃんがお尻を突き立てブルブル振動させて踊っている。 Perreo と言うダンスで意味はドギースタイル。見た通りセックスのシュミレーションなわけ。 それもバックスタイルで。 中南米にフェミニストはいないのかしらって思っちゃう。

それから宗教的に保守というなら、アメリカにはクリスチャンロックという大きな市場があって、始終キリスト様を讃えているし、ジャマイカのレゲエも偉大なるジャアよ、救いを与えてくれ、みたいなラスタ信仰の歌詞が半分を占めている。

でも私を含め多くの人が歌詞だけで曲を聴いているわけじゃない。 だってチャートに登るような曲の歌詞はアホみたいに単純なのが多いし、それでもヒットしているのは曲を総体的に聴いているからだよね。

昔、英国のキャメロン大統領がスミスのファンだと明かしたら、ジョニマに「キャメロン首相がスミスのファンであることを禁ずる」 とツイートされたというニュースには笑った。 トランプがホワイトストライプスの”Seven nation army”をキャンペーンで使ったら、ジャック・ホワイトに怒られたとか、政治家は音楽が必要でもミュージシャンは政治と距離を置きたいケースの方が多いかもしれない。

高市首相はヘビメタファンだって? ヘビメタファンは保守が多い説そのまんまじゃないの。

 

右翼とはニュアンスがちょっと違うけど、歌詞がちょっと愛国主義により過ぎていると思う曲。ケイト・ブッシュの 『あぁ、英国、獅子の心』、いい曲なんだけどね。

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Oh England, My Lionheart / Kate Bush  (1978)

あぁ、イギリス、私の獅子の心
あなたの庭の腕の中で、私は急速に褪せる
和らぐ兵士、戦争は終った
防空壕にはクローバーが茂る
パッと開かれた傘で埋まる通り
ロンドン橋にまた雨が降る

あぁ、イギリス、私の獅子の心
ケンジントン公園で、ピーター・パンが子供をさらう
流れるテムズの上で私にシェークスピアを読んでくれる
あの古い川の詩人は絶えることがない
心臓の鼓動がカラスを引き止め
塔が崩れ落ちるのを防ぐ

あぁ、イギリス、私の獅子の心
あぁ、イギリス、私の獅子の心
あぁ、イギリス、私の獅子の心
私は決して離れない

あぁ、イギリス、私の獅子の心
私の黒い戦闘機から、埋葬船へと落される
リンゴの花の下でキスをひとつお願い
願い事をひとつお願い、そしたら乾杯してあげる
果樹園で、イングリッシュローズの庭で
もしくは私を家に導くシェパード犬といっしょに

あぁ、イギリス、私の獅子の心
あぁ、イギリス、私の獅子の心
あぁ、イギリス、私の獅子の心
私は決して離れない
あぁ、イギリス、私の獅子の心
あぁ、イギリス、私の獅子の心
あぁ、イギリス、私の獅子の心
決して離れない

<Syco訳>

 

アメリカ側では愛国心炸裂している曲はJB! そう、ロッキー4の主題歌でもあったよね。正義のアメリカ、ロシアのボクサーを倒せ~!単純明快!

youtu.be

Living in America / James Brown (1985)

東海岸から西海岸まで続く超高速道路 どこでも行ける
大陸横断道路は車で溢れる、ただハンドルを握ればいい
気分はどうだい?

目的地が見当たらなけりゃ、行き過ぎたのかもしれない
そして、その途中で、自分が何者なのかに気づくかも

アメリカで生きる― 目と目が合う、スタンドからスタンドへ
アメリカで生きる― 手と手をつなぐ、国を横断
アメリカで生きる ― 祝う時が来た

魂を揺さぶれ

煙突、ファットバック、
何マイルも続く線路
ラジオは夜通し
お前のロックンロール魂に響き
ブラックコーヒーと硬いパン
深夜のダイナはお前を眠らせない

ギリギリの道を歩かざるを得ないかも
強硬な道を進むかも
でもみんな頑張って働いている

アメリカで生きる― 目と目が合う、スタンドからスタンドへ
アメリカで生きる― 手と手をつなぐ、国を横断
アメリカで生きる ― 祝う時が来た

アメリカで生きている、手を貸してくれ
でも、俺はアメリカで生きている
ちょっと待て

約束の地を探していないとしても
どこか見つかるさ
数々の馴染のある町
ニューオーリンズ
デトロイトシティ、ダラス
ピッツバーグP.A.、
ニューヨークシティ
カンザスシティ
アトランタ、シカゴ、ロサンゼルス

アメリカで生きる- Hit me
アメリカで生きる- Yeah
出たり入ったり
アメリカで生きる

俺はアメリカで生きている - 州を越えて
準備はいいか、Yeah
俺はアメリカで生きている - そうだろ、
その意味を俺はわかっている

アメリカで生きる- エディ・マーフィ、うらやましいだろ
アメリカで生きる― 目と目が合う、スタンドからスタンドへ
アメリカで生きる - 素晴らしい、ありのままの姿で
アメリカで生きる- 気分は最高!

<Syco訳>

言語とリズムについて浅~く考えてみた

音楽好きが必ずしも踊るのが好きとは限らない。 ライブに行っても、直立不動で真剣に聴いている人をたくさん見る。 私はというと踊るのが大好きだ。 耳だけでは飽き足らず踊らずにはいられない。 だから座席のあるコンサートはほとんど行かない。

若いときはよく踊りに行っていた。 あのころは「クラブ」じゃなくて「ディスコ」だった。 でも私の時代はサタデーナイトフィーバーほど古くはないよ。 ビリー・ジーンとかブルー・マンディーとかで踊っていた。 

90年にダンスホールレゲエが出てきたころ、あぁ、こんなリズムで踊れたら楽しいだろうなぁ、なんて思ったけど、もうクラブにいく年齢は過ぎていたので諦めた。 そもそも当時住んでいたデトロイト周辺のクラブはデトロイトテクノ一色だったからダンスホールレゲエのDJがいるクラブがあったかどうかもわからない。 

のれる曲とのれない曲は人によって違うだろうけど、私にとってはダンスホールレゲエが究極のダンスリズムのような気がした。 シャギー、シャインヘッド、ビーニーマン、エレファントマン...、 アメリカのラップやヒップホップはあまり聴かないのにどうしてダンスホールレゲエにこんなに惹かれるのか?  決定的に違うのはジャマイカのパトワ語とそのアクセントだ。 

たとえばこの"Pon De River Pon De Bank"というタイトル。 曲を聴くと ♪ポンデリバ、ポンデバン♪ に聞こえる。 標準英語に直すと "upon the river, upon the bank" でこれを米国アクセントで声に出してみると「ザリバァー」や「ザベーンク」が間延びしてしまってビートにのらない。

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この曲のPon De River Pon De Bankの意味は、ビデオでみんなが踊っている、片足を上げて川を飛び越えるようなダンスの動きの名前らしい。 「ポンデリバで踊ろうぜ」、みたいな歌詞であまり深い意味はない。

 

スペイン語を始めてからよくレゲトンを聴くようになった。 レゲトンはプエルトリコ人がお隣ジャマイカのダンスホールレゲエをスペイン語で歌い始めたのが始まりだ。 スペイン語はパトワと響きが似ている。 英語のような長母音が無いからかもしれない。 でもスペイン語はパトワよりもエモーショナルなのよ。 ロマンス語のパワーかしら。  

キューバ人のオスマニ・ガルシアの「タクシー」。 オリジナルはチャカ・デマスのレゲエだけど、レゲトンの方がじわじわ攻めてくる。

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そして、たどり着いたのはデンボウのリズム。 英語圏には無いバイブだな。  デンボウはドミニカ共和国から始まったんだって。 カリブのアフロビートとラテンのリズムとエレクトロニカが合わさって最強になってる。

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パトワやスペイン語の響きはパーカッションで英語はどちらかと言えば弦楽器の響きだと思う。

じゃぁ日本語は? 響きはスペイン語と似ているけど、ただね、スペイン語は単語のアクセントの位置がほぼ統一しているのね。 大抵最後から2番目の音節に来る。 だから普通に話していてもリズミカルに聞こえる。 でも日本語はそういう決まりがないからリズムが生まれない。 だから日本語はラップやヒップホップやレゲエには向かないと思うな。 って、日本のポップスやロックについて何も知らないおまえが言うな、って話ですが。