ワクチンも治療法もないニパウイルス感染症が、インドで大流行の兆し

インドの病院で2人の看護師が、ハリウッド映画『コンテイジョン』(Contagion/接触伝染)の発想のきっかけになったと言われるウイルスに感染した。
致死率75%ともいわれるウイルス
インド·西ベンガル州バラサット市のナラヤナ総合専門病院で、ニパウイルス感染の症例が2例確認され、インド政府は警戒を高めるとともに、隔離と詳しい調査を進めている。
ニパウイルスはコウモリを自然宿主とするウイルス。感染すると致死率は50%とも75%とも言われている。現在のところワクチンは開発されておらず、対症療法があるのみで根本的な治療法はない。初期症状は発熱や嘔吐、倦怠感などで、進行すると呼吸障害や脳浮腫を起こす。また、感染後数ヶ月~数年後に脳炎を起こす場合もある。
保健家族福祉省のNarayan Swaroop Nigam氏は最近「2人の看護師がニパウイルスに感染し、そのうち1人は危篤状態」であると発表した。
2011年の映画『コンテイジョン』は、高確率で死をもたらす感染症の脅威とパニックを描いたものだが、海外メディアによると、ニパウイルスが発想の起点となったそう。
感染経路を調査中
2人の看護師は発症する前に、重症呼吸器症候群の患者を看護していた。その患者は病原特定のための検査を受ける前に死亡した。西ベンガル州政府の担当者は、感染源について次のように話している。
「同病院に以前から入院していたその患者が、感染源として最も可能性が高いでしょう。その患者を発端症例と見て調査を進めています」
現在、接触者の追跡と検査が進められており、同病院の医師、看護師、スタッフの3人が新たに感染者として特定された。また、地域住民を含めて100人が自宅での隔離を要請されているとのこと。
インド保健家族福祉省はインド全国に警報を発令。調査、検疫を強化し、感染拡大を防ぐ策を講じるよう各州政府に指示した。(了)
出典元:Independent:India rushes to contain deadly Nipah virus outbreak after five cases confirmed(1/23)
出典元:The Telegraph:Health experts scramble to contain outbreak of deadly Nipah virus(1/21)
出典元:Business Standard:Nipah virus cases in West Bengal: What you should know to stay safe(1/23)
出典元:Wikipedia/ニパウイルス感染症


























