
自宅より集中できる、効果的な学習環境を求めていませんか? 家族のいる休日や、オンとオフの切り替えが難しい自宅環境では、生産的な学習が妨げられることもあるでしょう。本記事では、カフェやコワーキングスペース、自習室など、無料・有料のおすすめの勉強場所を17個ご紹介します。各環境のメリットとデメリットを比較し、あなたの学習スタイルに最適な環境が見つかるよう構成しました。
さらに、以下の疑問にもお答えできる内容を盛り込んでいます。
・勉強に集中できる環境の条件とは?
・自宅以外で勉強するときの注意すべきポイントは?
勉強をどこでするかお悩みなら、本記事を参考にしてみてください。場所は、あなたの想像以上に多いかもしれません。
- 勉強できる場所17選
- 勉強できる場所1:図書館
- 勉強できる場所2:学校の空き教室
- 勉強できる場所3:電車
- 勉強できる場所4:公園
- 勉強できる場所5:有料自習室
- 勉強できる場所6:スクール・塾・予備校の自習室
- 勉強できる場所7:コンビニ
- 勉強できる場所8:マクドナルド(ファストフード店)
- 勉強できる場所9:ネットカフェ
- 勉強できる場所10:喫茶店
- 勉強できる場所11:公民館
- 勉強できる場所12:ファミレス
- 勉強できる場所13:カラオケ店
- 勉強できる場所14:大型ショッピングモールのフードコート
- 勉強できる場所15:オンライン自習室(バーチャルスペース)
- 勉強できる場所16:レンタルスペース
- 勉強できる場所17:コワーキングスペース・シェアオフィス
- 勉強できる場所を利用する際の注意点
- 集中して勉強できる場所の条件
- 自宅以外の場所で勉強するメリット
- 自主学習をサポートするパーソナル英語ジム「STUDY HACKER」
- まとめ
勉強できる場所17選
中高生や大学生、社会人などが自宅以外で勉強できる場所を17種類ピックアップしました。
「学校の空き教室」や「スクール・塾・予備校の自習室」など一部の人しか利用できないものや、中高生にとって料金が高額なものも含まれているため、以下の表を見ながら自分の利用目的にあった選択肢をチェックしてください。
| 料金 | 飲食 | 利用時間 | インターネット | 環境 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 図書館 | 無料 | ✕ | 開館から閉館まで | 施設に応じる | 静か |
| 学校の空き教室 | 無料 | ◯ | 閉門時間まで | 施設に応じる | 適度な雑音 |
| 電車 | 電車賃のみ | ✕ | 通学・通勤時間 | なし | 適度な雑音 |
| 公園 | 無料 | ◯ | 基本的に日中のみ | なし | 適度な雑音 |
| 有料自習室 | 有料 | ◯ | 施設の営業時間に応じる | 施設に応じる | 静か |
| スクール・塾・予備校の自習室 | 追加料金は不要(受講料のみ) | ◯ | 施設の営業時間に応じる | 施設に応じる | 静か |
| コンビニ | コンビニでの飲食物購入費 | ◯ | 店舗に応じる | 基本的にあり | 適度な雑音 |
| マクドナルド(ファストフード店) | 店舗での飲食物購入費 | ◯ | 店舗に応じる | 基本的にあり | 適度な雑音 |
| ネットカフェ | 有料 | ◯ | 基本的に24時間利用可能 | 基本的にあり | 適度な雑音 |
| 喫茶店 | 店舗での飲食物購入費 | ◯ | 店舗に応じる | 店舗に応じる | 適度な雑音 |
| 公民館 | 無料 | ◯ | 基本的に日中のみ | 施設に応じる | 適度な雑音 |
| ファミリーレストラン | 店舗での飲食物購入費 | ◯ | 店舗に応じる | 店舗に応じる | 適度な雑音 |
| カラオケ店 | 有料 | ◯ | 店舗に応じる | 店舗に応じる | 適度な雑音 |
| 大型ショッピングモールのフードコート | 店舗での飲食物購入費 | ◯ | 店舗に応じる | 店舗に応じる | 適度な雑音 |
| オンライン自習室(バーチャルスペース) | 有料 | ◯ | サービスに応じる | 利用場所に応じる | 静か |
| レンタルスペース | 有料 | ◯ | 施設に応じる | 基本的にあり | 静か |
| コワーキングスペース・シェアオフィス | 有料 | ◯ | 施設に応じる | 基本的にあり | 静か |
勉強できる場所1:図書館

静かで費用がかからないのはもちろん、学生でも社会人でも利用可能です。勉強する中で気になったことがあれば、すぐに本で調べることもできます。
図書館だと勉強に集中しやすい理由のひとつは「ミラーニューロン」という脳の作用です。脳科学者の茂木健一郎氏によると、ミラーニューロンと呼ばれる「前頭葉」にある神経細胞は、他人の動作を見た時に自分もその動作をしているように脳が反応する働きがあるのだそうです。(参考:茂木健一郎(2007),『脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」』, PHP研究所.よりまとめた)
つまり、自分の感覚は周囲の環境や人の影響を受けやすいのです。図書館には読書や勉強に励む人が多いので、静かに没頭する人々に囲まれることで、自分も自然と集中力を発揮できるのです。
一方で、図書館のデメリットは「静かすぎること」です。本のページをめくったり咳払いをしたりなど、にぎやかな場所なら気にならない小さな雑音に注意を奪われやすいかもしれません。
また、基本的に館内での飲食は禁止です。長時間勉強したいのに、飲み物も食べ物も口にできないのは不便に感じるかもしれません。飲食の際に、そのつど図書館を退出する必要があります。日曜日や祝日は閉館時間が早い場合もあるので、事前に確認をしておくと良いでしょう。
図書館で勉強するメリットとデメリット
静かな環境を求めるなら図書館
無料で勉強できる場所として最初に思い浮かぶ図書館ですが、教科書やノートを用意しての勉強を禁止している図書館もありますので、事前に確認することをお勧めします。
勉強できる場所2:学校の空き教室

図書館以外に試験勉強ができる場所をお探しで、あなたが大学生の場合は、大学の空き教室が便利な場所です。授業を入れていない時間帯や昼休み、使われていない教室で勉強するといいでしょう。
筆者自身も、空き時間を利用して教室で自習していたことがあります。他の学生達が勉強していない時間に、自分だけが勉強しているぞ。偉いなぁ」と達成感を感じ、モチベーションが高まりました。
周囲の学生も別の場所で勉強しているかもしれません。しかし、教室という「学習するための場所」にひとりでいるだけで、「自分が他者より真剣に取り組んでいる」という特別感を得られるのです。
さらに、空き教室の利用は次の授業が始まるまでという制限があります。「限られた時間を有効に活用しなければならない」という適度な緊張感が生まれ、集中力が高まります。
ただ、空き教室には人が少ないため、周囲からの刺激や「ピアプレッシャー」と呼ばれる仲間の存在による適度な緊張感が生まれません。
授業中であれば、他の学生達が集中する様子を受けて、「自分も集中しよう」と思えるのですが、空き教室だとそうはいきません。すぐに気が散ってスマートフォンをいじりがちな方は、別の場所で勉強することを検討した方がよいでしょう。
なお、「勉強できる場所」として大学の空き教室をご紹介しましたが、使用が制限されている場合もありますので、事前にご確認ください。
空き教室で勉強するメリットとデメリット
使われていない教室を探そう
勉強できる場所3:電車

通勤・通学中の電車も、勉強できる場所の1つです。騒音が多く勉強に向かないと思うかもしれませんが、むしろ集中しやすく、勉強がはかどる場所です。メンタルやコミュニケーションに特化した企業研修を提供する一般社団法人・日本メンタルアップ支援機構代表理事の大野萌子氏によると、「ある程度の雑音がある方が集中力が高まる」と述べています。(引用元:東洋経済オンライン|「やる気スイッチ」を簡単に入れる方法がある※太字は編集部が施した)
東北学院大学の神永正博教授も、電車を「集中したいときのとっておきの場所」として推奨しています。教授自身が片道1時間の通勤中、電車の中で博士論文の執筆をしていたそうです。(プレジデントオンライン|集中のコツ、上手な時間の使い方※太字は編集部が施した)
ただ、車内は混雑していることが多いため、大きいノートやパソコンを開いて周囲の迷惑・邪魔にならないよう配慮が必要です。単語帳やアプリを活用した暗記、イヤホンをつけてリスニングなどの勉強法が効果的です。移動中の電車も、効率的に勉強できる場所になりますよ。
電車で勉強するメリットとデメリット
通勤・通学時間を活用しよう
勉強できる場所4:公園

意外に思われるかもしれませんが、公園も勉強に適した場所として挙げられます。ベンチやテーブルのある公園が、自習スペースとしておすすめです。
公園で勉強すると、屋内より多くの日光を浴びられるため、神経伝達物質「セロトニン」の分泌が促進されます。セロトニン研究の第一人者として知られる脳生理学者・有田秀穂氏によると、セロトニンが適度に分泌されていると以下のような効果が期待できるといいます。
- 脳が覚醒する
- 心のバランスがとれる
- 物事に対して意欲的になる
(参考元:My Wellness|"幸せホルモン"セロトニンで心も身体もスッキリ目覚める!よりまとめた※太字は編集部が施した)
勉強のため長時間室内で過ごしていると、セロトニンの分泌が不足しがちです。時には気分転換を兼ねて、近くの公園で勉強してみるのも効果的といえます。
ただし、公園のベンチやテーブルは勉強を意図していないため、何時間も座り続けるのは疲労の原因にもなるでしょう。公園に訪れている他の人々がベンチやテーブルを利用したいと思っていないかにも配慮しましょう。
いくつか注意点はありますが、公園も「勉強できる場所」の選択肢に加えることができます。
>>晴れた日は外で勉強しよう! 東大生が「ソト勉」を試してみた。
公園で勉強するメリットとデメリット
公園で勉強するのもアリ
勉強できる場所5:有料自習室

お金を払って勉強できる場所なら、有料自習室も非常におすすめです。有料自習室とは、快適に勉強できるを提供するサービスです。多くの場合は月額の会員料金を支払いますが、1日だけ都度払いでビジター利用ができるところもあります。
駅前を中心に多くの自習室があるので、Googleマップや「自習室.com」などのサイトを使って地元の店舗を検索してみてください。リモートワーカーやフリーランサーが仕事をできる「コワーキングスペース」も、自習室として利用できます。
有料自習室での勉強がはかどるのは、1人用のブースが用意されているため、集中して勉強に取り組める点です。勉強法や読書術についての著作がある粂原圭太郎氏によると、「狭い空間では、よけいなものを視界から遮断するので集中して勉強でき、学習成果を得られる」そうです。
※参考:ダイヤモンドオンライン|【自宅での勉強がはかどる】一人勉強も安心。超集中スペースをつくる「秘密基地法」
ただし、多くの自習室は個室でないため、ほかの利用者への配慮が求められます。飲食が可能な自習室でも、カップラーメンのようににおいが強いもの・音が出るものを食べるのは控えましょう。空調が調整できない場合もあるので、上着やブランケットを持参しましょう。
ある程度のお金はかかりますが、そのぶん「もとをとろう」という意識が働くため、静かに勉強できる場所としては有料自習室が特におすすめです。
有料自習室で勉強するメリットとデメリット
費用はかかるが快適
勉強できる場所6:スクール・塾・予備校の自習室

社会人が勉強できる場所と言えば、自習室も挙げられます。資格スクールや予備校に併設されていることもあります。
たとえば、英語コーチングサービスの「STRAIL」では、新宿・銀座・恵比寿・梅田の各校に自習室があります。周りは英語学習に励む同志ばかりなので、自然と勉強に集中できるでしょう。
スクールの自習室は、授業料を払っている会員しか使えないため、学習意欲の高い人が集まりやすいのがポイントです。集中して学べる環境が整っていて、勉強できる場所として活用できるでしょう。
スクールの自習室で勉強するメリットとデメリット
スクールに通っているなら活用するしかない
勉強できる場所7:コンビニ

「勉強できる場所」として、コンビニも選択肢に加えることができます。早めに家を出て、授業や仕事の前にイートインスペースを利用して短時間の学習を行う、使い方が考えられます。
コンビニにはドリンクや軽食が豊富で、本格的なコーヒーマシンもあるため、朝食を取りながら少しの時間勉強してはいかがでしょうか? 席は窓際が多いため、太陽光を浴びることでセロトニンの分泌も期待できます。
ファミリーマートの場合、イートインスペースの有無で店舗を検索可能です。イートインスペースを利用したい場合は、公式サイトから最寄りの店舗を検索してください。
ただし、イートインスペースは基本的に購入商品の飲食のための場所です。空席に余裕がある場合に限り、単語帳やまとめノートをめくる程度の、短時間の予習・復習に留めましょう。
10分程度の勉強にも、大きな意味があります。『目標を次々に達成する人の最強の勉強法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2016年)の著者である医師の猪俣武範氏は、移動中やエレベーターの待ち時間に英単語などの暗記を行なっていたそうです。「まとまった時間に続けて何度も復習するより、ある程度の時間をおいた複数のスキマ時間で復習する方が記憶への定着度が高まる」と分かっています。(内引用元:STUDY HACKER|社会人は「1日48分」を "◯◯" の勉強にあてよ。超多忙でも時間を確保する工夫とは)
メインの勉強場所には適していませんが、「勉強できる場所」の候補にイートインスペースを加えてみても良いでしょう。
コンビニで勉強するメリットとデメリット
イートインを活用しては?
勉強できる場所8:マクドナルド(ファストフード店)

ファストフード店の中でも、ハンバーガーチェーンのマクドナルドを「勉強できる場所」として選ぶ人は少なくありません。ニュースサイト「Sirabee」が2019年、全国の10~60代を対象にアンケート調査によると、学生時代にマクドナルドで勉強したことのある人は12.7%に上ります。年収が1,000万円以上の人に限ると、その割合は23.1%でした。(参考:Sirabee|イートインスペースで… 高収入層ほどマクドナルドで勉強したことがある?よりまとめ)
マクドナルドのコーヒーは税込120円(Sサイズ)と安価なので、勉強のおともに最適です。前出の茂木氏もコーヒーを愛飲し、「コーヒーが生み出すドーパミンが、一日の調子を整えてくれる」と語っています。(内引用元:全日本コーヒー協会|エッセイ*茂木健一郎【初めてのコーヒーと最良のドーパミン】)
軽食や甘いものも提供があるので、勉強中の脳へのエネルギー補給も容易です。
ただ、にぎやかな環境での集中が難しい方は、なるべく空いている店舗を選びましょう。筆者もマクドナルドで勉強・執筆をした経験がありますが、集中を要する作業に入ると、普段は気にならない程度の音も騒がしく感じることがありました。
そしてもちろん、勉強が禁止・制限されている店舗もあるので、事前に確認しておきましょう。朝から勉強できる場所ではありますが、お店やほかの利用者の迷惑にならないよう配慮した利用を心掛けてください。。
>>ギリギリの時はマックで勉強? 東大生が使う意外な勉強場所
マクドナルドで勉強するメリットとデメリット
マックで勉強する人は意外に多い
勉強できる場所9:ネットカフェ

ネットカフェ(漫画喫茶)も「勉強できる場所」です。最近のネットカフェは、パソコンを使ったり漫画を読んだりするだけでなく、勉強する場所としても選ばれています。
筆者は長年ネットカフェを利用しており、お店による雰囲気の違いや仕様の変遷を感じてきました。ネットカフェには「店内が暗そう……」「パソコンがあるから机が狭そう……」というイメージがあるかもしれませんが、「オープン席」はカフェのように開放的です。
「オープン席」は個室でないため、料金が安いほか、受付後すぐ席につけるの点がメリットです。ドリンクバーやトイレに向かうとき、いちいちドアを開閉する必要もありません。
ただ、すぐ近くでほかの客が漫画を読んでいるのが目に入ると、気になって集中が途切れてしまうかもしれません。また、オンラインゲームや漫画を楽しむ環境が整っているため、誘惑に負けると、勉強を放棄して遊びに熱中してしまう可能性があります。
誘惑はあるものの、ネットカフェは長時間の利用にも快適な環境を提供しています。勉強できる場所でもあるので、ぜひ検討してみてください。
ネットカフェで勉強するメリットとデメリット
ネットカフェでの勉強はおすすめ
勉強できる場所10:喫茶店

喫茶店も「勉強できる場所」として選ばれています。教育学者で明治大学の齋藤孝教授は、著書『15分あれば喫茶店に入りなさい。』(幻冬舎、2010年)で、喫茶店での仕事・勉強を勧めています。カフェで勉強や読書などの「朝活」をしている人も多く見かけるのではないでしょうか。
筆者がよく利用する喫茶店は、明るく広々とした空間で、パーテーションで視界が適度に遮られている、快適な勉強スペースです。長時間使いたいのであれば注文を追加するのがおすすめですが、そもそも勉強が規制されている場合もあります。店舗ごとのルールを確認しつつ、「勉強できる場所」の候補に検討してみてください。
>>「カフェ勉」vs「家勉」――効率がいいのは結局どっちなのか?
喫茶店で勉強するメリットとデメリット
喫茶店での勉強が好きな人も
勉強できる場所11:公民館

公民館や地域交流センターなどの公共施設も、勉強できる場所です。筆者も友人との勉強会で公民館を利用していましたが、学びの場としてこれほど恵まれた環境が整っている所はなかなか見つからないでしょう。
公民館には、広い机と椅子だけでなく、地域によっては自習用の部屋や図書室もあります。もちろん無料で使えるうえ、友人と会話を楽しみながらも、周囲にあまり気兼ねすることなく快適に勉強できました。
文部科学省の「社会教育調査」(2021年度)によると、全国に13,798もの公民館があります。(参考:文部科学省|公民館の振興)
公民館は、あなたの近所にもあるはずです。飲食店や学校と違い人が少ないので、ラフな格好のまま、徒歩や自転車で気軽に向かえます。勉強するだけなら、地域住民でなくても利用できる場合がほとんどです。いっしょに勉強したい友だちと住所が離れていても、集まりやすいのが公民館の便利な点です。
デメリットは、椅子が簡素なパイプ椅子で座り心地がよくなかったり、机が経年の使用感で傷がついていたりすることです。気になる場合は、ほかの施設の利用を検討しても良いでしょう。
早朝や夜間は入れないうえに休館日(月曜日など)がありますが、気軽に勉強できる場所なので、ぜひ公民館も利用してみてください。
公民館で勉強するメリットとデメリット
公民館はおすすめの勉強場所
勉強できる場所12:ファミレス

ファミリーレストランは、飲食店としてはにぎやかなので、友だちと勉強する場所として使う人もいます。椅子もテーブルも広いので、グループでの勉強も可能です。
Wi-Fiや電源を整えている店舗も増え、作業用のスペースとしてアピールするファミレスが増えています。ほかの人に迷惑をかけないよう配慮さえすれば、勉強にも適していると言えるでしょう。
筆者も、勉強や仕事でファミレスをよく利用します。集中していると喉が渇くこともありますが、ドリンクバーが利用できるので便利です。食べ物の価格がリーズナブルなこともあり、勉強に必要なエネルギーも手軽に補給できます。24時間営業の店舗も多いため、早朝や夜中に集中して勉強することができます。
ファミレスのデメリットは、時間帯や立地によっては騒がしいことです。特に安い価格帯のチェーンでは、喧騒を感じることもあるでしょう。
また、ファミレスで勉強する場合、場所を確保したとしても満席になったら退店しましょう。勉強できる場所とはいえ、あくまで飲食店なので、食事をする他の利用者が優先されるよう、配慮が求められます。
ファミレスで勉強するメリットとデメリット
ファミレスで勉強する人は多い
勉強できる場所13:カラオケ店

個室空間を提供するカラオケ店での勉強も人気です。個室なので周囲の目が気になりませんし、友だちとの勉強にも適しています。
大きいテーブル・椅子を使え、空調の設定を変えることもできるので、過ごしやすいでしょう。自分たちだけで使える空間なので、風邪が流行っている時期の感染対策が気になる方にもおすすめです。
外国語などの音読ができる場所としても、カラオケ店は最適。こちらの記事でも解説しているように、音読は勉強の能率を上げてくれるので、たまには周囲を気にしなくてもいい環境で音読しましょう。
>>音読の効果とやり方を丁寧に解説。テキストの選び方・おすすめの本は?【保存版】
勉強して疲れたとき、カラオケ店なら息抜きに歌うこともできます。鶴見大学元教授の斎藤一郎氏によると、実験で被験者に好きな曲を3曲ずつ歌ってもらったところ、ストレスホルモン「コルチゾール」が減るという結果が出たそうです。(参考:NIKKEI STYLE|カラオケで気分スッキリには、科学的根拠があったよりまとめ)
カラオケ店で勉強するメリットは、歌えることだけではありません。利用時間を最初に決めるので、制限時間を意識して勉強に集中できます。終了時間が近づくと店員さんが知らせてくれる店舗もあり、時間管理の意識も高まります。
このようにカラオケ店での勉強には多くのメリットがありますが、ほかの部屋から漏れる音が気になるデメリットもあります。ゴールデンウィークや大晦日など、特別な日は料金が高いほか、部屋が空いていない可能性もあるので注意が必要です。
そして、歌うことに熱中せず、あくまで「勉強できる場所」として使いましょう。
カラオケ店で勉強するメリットとデメリット
カラオケ店での仕事・勉強も人気
勉強できる場所14:大型ショッピングモールのフードコート
大型ショッピングモールのフードコートは、喧噪の中でも勉強に集中できる環境として思いのほかおすすめです。
フードコートには適度な雑音があるため、集中力を高める効果を生むことがあります。静かすぎる場所では逆に集中しづらいと感じる人にとって、周囲の環境音が気にならない程度の音量であれば、集中力を高められるでしょう。
また、時間帯によっては長時間利用しやすい点も魅力です。ランチタイムなどの混雑する時間帯を避ければ、広めのテーブルを確保し、ゆったりと勉強を続けられます。食事やドリンクがすぐに手に入るため、勉強の合間にリフレッシュしながら効率よく学習を進められることも魅力です。
さらに、フードコートは多くの場合、無料で利用でき、電源やWi-Fiが完備されている店舗もあり、長時間の勉強にも対応可能です。中高生にとっては、学校帰りや休日に友だちと一緒に勉強できる場として活用しやすいでしょう。
| 大型ショッピングモールのフードコートで勉強する | |
|---|---|
| メリット | デメリット |
| ・適度な雑音がある ・飲食物の選択肢が幅広く、リフレッシュしやすい ・席の利用自体は無料 |
・フードコート内の飲食店で注文が必要 ・混雑時の長時間利用は難しい |
勉強できる場所15:オンライン自習室(バーチャルスペース)
オンライン自習室は、他の利用者が勉強している様子を画面越しに見られるサービスです。周りの人の学習進行状況を視覚的に感じることができる「視線効果」があるので、勉強にうまく集中しにくい人にとっておすすめの学習環境です。自宅やカフェといった好きな場所から参加できるため、場所にとらわれずに勉強できます。
オンライン自習室は、時間を区切って参加できることも特徴です。たとえば「○時間だけ集中しよう」と目標を設定して勉強をスタートできるので、学習習慣を作りやすいでしょう。
さらに、運営側のサポートがある場合もあり、ファシリテーター(監督者)が学習の進捗をサポートしてくれるサービスもあり、モチベーションを維持しながら効率よく勉強を続けることが可能です。費用はかかるものの、資格試験や語学学習などに取り組む大学生・社会人にとっては、継続的に勉強が必要な場合に役立つ学習環境です。
| オンライン自習室(バーチャルスペース)で勉強する | |
|---|---|
| メリット | デメリット |
| ・好きな場所で周囲の目を気にしながら勉強できる ・勉強前に目標時間を設定できる ・学習進捗をサポートしてもらえる |
・利用料金がかかる(月3,000〜10,000円程度) ・サービスによっては利用時間帯が限られている |
勉強できる場所16:レンタルスペース
レンタルスペースは、集中できるプライベート空間を提供してくれるため、静かな環境で勉強に没頭したい人に最適です。他人の目を気にすることなく、思う存分集中できるので、静かな場所で勉強したい人には向いています。
Wi-Fiやホワイトボード、モニターなど、学習に必要な設備が整っている場合もあり、効率的な学習環境が整っています。さらに、複数人でのグループ学習にも利用できるので、試験対策のディスカッションを行いたい場合などにもおすすめです。レンタルスペースは短時間だけ借りることもできるため、勉強の目的が明確で、集中して取り組む際にもぴったりです。
ただし、こうしたレンタルスペースは複数人での利用を前提としているため、利用料金が高めに設定されています。そのため、継続的な利用ではなく、単発で利用する場合に適した勉強場所と言えます。
| レンタルスペースで勉強する | |
|---|---|
| メリット | デメリット |
| ・複数人で利用できる ・部屋をまるごと借りられるため、周囲の目や音を気にせず利用できる ・設備が充実している |
・1人で利用するには料金設定が比較的高額 ・他の人の目がないため、視線効果を得られない |
勉強できる場所17:コワーキングスペース・シェアオフィス
コワーキングスペースやシェアオフィスは、仕事だけでなく勉強にも最適な環境が整っています。机や椅子、照明、Wi-Fiなど、長時間の作業に必要な設備が充実しており、集中できる場所を提供してくれます。周囲では他の利用者が勉強や仕事をしているため、周囲の刺激で集中しなければという気持ちになり、自然と自分自身の集中力を高める効果が上がるでしょう。
静かな環境が整っているため集中しやすく、適度な雑音が逆に集中を促進することもあります。また、定額制で通いやすいプランが提供されていることも多いため、学習習慣を身につけやすい点が特徴です。大学生には、ゼミのプレゼン準備やグループでの試験対策にぴったりです。社会人には、資格勉強やキャリアアップのための学習場所に向いています。
| コワーキングスペース・シェアオフィスで勉強する | |
|---|---|
| メリット | デメリット |
| ・勉強・仕事に集中する人たちの中で学習できる ・Wi-Fiなどの設備が整っている ・タイピング音などの適度な雑音がある |
・利用料金がかかる(ドロップインの1日利用で3,000円ほど) |
勉強できる場所を利用する際の注意点
自宅以外で学習を継続するためには、滞在時間と費用の2つの要素が大きく影響を与えます。
滞在時間
勉強場所によって、学習に適した滞在時間の目安に違いが生じます。
たとえば、カフェやファミレスなどは自習専用のスペースではないため、長時間の滞在がマナー違反とされる場合もあります。追加注文なしで何時間も席を占有するのは、他の利用客や店舗にとって迷惑となる可能性があるため配慮が求められます。
一方で、図書館や有料の自習室、コワーキングスペースなどは、自習を目的としている空間です。そのため、周囲を気にすることなく滞在できます。特に、図書館は無料で利用できることが多く、静かな環境で集中しやすいため、長時間の学習に適しています。自分がどの程度の時間勉強したいのかを考え、必要な学習時間に適した環境を選ぶことが重要です。
費用
勉強場所を習慣的に利用する場合、費用面も十分に考慮することが必要です。有料の自習室やコワーキングスペースは快適な学習環境が整っていますが、利用料金が高すぎると、気軽に通えなくなるかもしれません。また、費用が高額だと「せっかくお金を払ったのだから、しっかり勉強しなければ」というプレッシャーがかかり、かえって集中しにくくなることも考えられます。
自分の勉強スタイルに合った価格帯の場所を選び、無理なく継続できる環境を整えることが大切です。たとえば、図書館のように無料で利用できる場所や、ドリンク代のみで長時間滞在できるカフェ、月額制のリーズナブルな自習室などを選択肢として検討するとよいでしょう。
自分の勉強スタイルや経済的な負担を考慮しながら、最適な場所を選ぶことで、より効率的に学習を進められます。
集中して勉強できる場所の条件
集中しやすい環境を整えることで、より効率的に勉強を進められます。自分にとって最適な勉強場所を見つけ、学習の習慣化を目指しましょう。ここでは、集中力を高められる場所の条件について押さえておきたいチェックポイントをご紹介します。
適度な雑音がある
完全な無音よりも、適度な雑音がある場所の方が集中を高めるという研究結果もあります。たとえば、カフェのように人の話し声が遠くで聞こえる程度の環境や、エアコンの動作音がある空間は、適度な刺激となり、集中を促す効果が期待できるのです。
ただし、大音量のBGMが流れていたり、近くで大きな声で会話をされたりすると、集中を妨げる原因となるため注意が必要です。BGMは読解のスピードや理解力に影響を及ぼすという研究結果も出ているため、期待していた学習効果を得られない可能性が高いでしょう。
また、工事の騒音や車のクラクションが響く場所も、集中するには不向きです。ノイズキャンセリングのイヤホンを活用するとかえって静かすぎてしまうため、自分が気にならない程度の適度な雑音があるかどうかをチェックして、勉強場所を選びましょう。(引用元:雑音が記憶や作業に与える影響に関する一調査)
適度な室温と明るさが保たれている
室温や照明の明るさも、集中力に影響を与える重要な要素です。一般的に、室温25℃以下、湿度50%ほどの環境が集中しやすいとされています。暑すぎると眠くなりやすく、逆に寒すぎると体がこわばってしまい、勉強に集中しにくくなるため、自分が快適に感じる温度の場所を選ぶことが大切です。
また、二酸化炭素濃度が高まると集中力が持続しにくくなるので、適度に空気が入れ替わるかどうかもチェックしてみてください。
加えて、照明の適度な明るさも必要です。集中力を高めやすい色温度は、5,000ケルビン前後の昼白色がだと言われています。暗すぎると目が疲れやすくなり、明るすぎると眩しくて集中しにくくなるため、自然光が適度に入る場所や、明るさが均一に保たれている環境を選ぶとよいでしょう。(引用元:集中力が持続しない原因は? 集中力が切れたときの対処法)
整理整頓されていて、気を散らすものがない
視界に余計なものが入ると、それだけで集中力が削がれてしまいます。たとえば、内装が派手だったり、雑貨や装飾が多すぎたりするカフェでは、つい周囲に気を取られてしまいます。
また、机のうえが散らかっていると、勉強するスペースが狭くなるだけでなく、無意識に別のことを考えてしまうこともあります。壁や机の色味がシンプルで落ち着いている場所を選ぶと、集中しやすくなるでしょう。
十分な学習スペースを確保できる
勉強に集中するためには、ある程度のスペースを確保できることも重要です。テキストやノートを広げたときに、窮屈にならず、他の人の邪魔にならない程度のスペースがあると、快適に学習できます。
また、隣席との距離が近すぎると、周囲の動きに気を取られ、集中しづらくなることもあるでしょう。図書館や自習室など、一定の間隔が保たれている場所を選ぶと、落ち着いて勉強しやすくなります。
ネット環境が整っている
最近では、タブレットやオンライン教材を使って学習する人も多いため、Wi-Fi環境の有無もチェックしておきたいポイントです。特に、動画教材を視聴する場合や、オンラインで資料を調べながら勉強する場合は、安定したインターネット環境がある場所を選ぶとよいでしょう。
ただし、ネット環境があるからといって、SNSや動画サイトを見てしまうと、勉強の効率が低下する可能性もあります。勉強に集中するために、必要なとき以外はネットの利用を控えるように意識することも不可欠です。
自宅以外の場所で勉強するメリット
自宅で勉強してもついダラダラしてしまう人や、周囲に気を取られやすい人にとっては、自宅以外の場所で勉強する方が効果的な場合があります。ここでは、自宅以外の環境で学習するメリットについてご紹介します。
周りの目がある
1人きりの自宅で勉強していると、ついスマホを見てしまったり、気が緩んで休憩が長くなったりすることがあるでしょう。しかし、カフェや図書館、自習室など周りに人がいる環境では、自然と「勉強しなければ」という意識が働く効果があります。
特に、同じように勉強している人が周囲にいると、「自分も頑張らないと」という気持ちになりやすく、モチベーションの向上につながります。これを「ピアプレッシャー(仲間の存在による適度な緊張感)」と呼び、勉強に対する集中力を高める効果が期待できるでしょう。
また、カフェやコワーキングスペースなどでは、仕事や勉強に集中している人が多いため、自然とその雰囲気に刺激を受けて、自分も作業に没頭しやすくなります。
勉強モードに切り替えやすい
自宅はリラックスする場所であるため、どうしても気が緩みがちです。特に、ベッドやソファの近くで勉強すると、つい横になりたくなったり、気づけば休憩時間が長くなったりすることもあるでしょう。その点、自宅以外の場所に移動して勉強することで、「ここでは勉強する時間」と意識を切り替えられます。
また、毎日決まった場所で勉強する習慣を作ると、そこに行くだけで自然と学習モードへ切り替えられるようになります。たとえば、「カフェに行ったら必ず1時間勉強する」「図書館では試験対策の勉強をする」などと決めておくと、スムーズに勉強を習慣化できるでしょう。
さらに、移動時間を挟むことで「これから勉強するぞ」というスイッチが入りやすくなるのもメリットです。特に、通学や通勤の途中に勉強できる場所を確保しておくと、スキマ時間を活用しやすくなります。
自宅学習でよく直面する課題
自宅はリラックスできる環境ですが、そのぶん集中力を削ぐ要因が多く存在します。たとえば、家族の生活音やテレビの音、またスマホやゲームなどの誘惑が多く、集中が途切れやすくなります。また、「ちょっと休憩しよう」と思ったら、そのまま寝てしまったり、逸脱して別のことを始めてしまったりすることもあるでしょう。
こうした課題を解決するためには、集中しやすい環境を整えることが大切です。たとえば、勉強スペースを決めて余計なものを置かないようにしたり、家族に「この時間は勉強する」と伝えて協力してもらったりするのも効果的です。
それでも集中が困難な場合は、自宅以外で勉強する方が集中モードへと切り替えやすいでしょう。適度な雑音があるカフェや、静かな図書館・自習室など、自分に合った環境を見つけることで、より効率的に勉強を進めやすくなります。
自主学習をサポートするパーソナル英語ジム「STUDY HACKER」
パーソナル英語ジム「STUDY HACKER」ではやる気に左右されず、無理なく勉強を続けるための習慣づくりをサポートしています。
「STUDY HACKER」はパーソナルジムの食事指導や運動管理のように、トレーナーが英語学習スケジュールを細かくプランニングします。1日のどのタイミングで何を勉強するかまであらかじめ決め、勉強内容はアプリでトレーナーに報告する仕組みです。自主学習に必要な時間は一般的な英語コーチングの2分の1程度なので、短い集中時間で高い学習効果を得られます。
関東・関西に7拠点あるスタジオには自習スペースも備えていて、トレーニングやセッションの前後に利用可能です。英語の勉強に集中できず悩んでいる人は、ぜひ「STUDY HACKER」の利用をご検討ください。
まとめ
本記事では、勉強できる場所と集中できる条件をご紹介しました。理想は自宅や移動中のスキマ時間で勉強に集中できるのが一番ですが、環境によっては難しいケースもあるでしょう。学習に適した場所へ移動することで勉強モードに切り替えられます。中高生が受験勉強に集中するのはもちろん、大学生や社会人が学習習慣を身につけるのにも有効な方法です。この記事を参考に、自分に最適な学習環境を見つけてください。
STUDY HACKER 編集部
「STUDY HACKER」は、これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディアです。「STUDY SMART」をコンセプトに、2014年のサイトオープン以後、効率的な勉強法 / 記憶に残るノート術 / 脳科学に基づく学習テクニック / 身になる読書術 / 文章術 / 思考法など、勉強・仕事に必要な知識やスキルをより合理的に身につけるためのヒントを、多数紹介しています。運営は、英語パーソナルジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」を手がける株式会社スタディーハッカー。