
※記事内の実践画像はすべて筆者が作成した
「あれもやらなきゃ。これも終わってない。そういえばあの件も……」
毎日仕事や勉強、プライベートにと忙しいビジネスパーソンの頭のなかは、「気になること」で渋滞してしまうことが多いかもしれません。
頭のなかで渋滞が発生するきっかけは、このようにじつにさまざま。年末に向かうこの時期はいつにも増してタスクが増え、頭のなかも大渋滞するでしょう。
この記事では、そのように渋滞した思考を整理する具体的な方法として、「ブレインダンプ」をご紹介します。
頭のなかを整理して、忙しい年末を元気に乗り越える準備をしていきましょう!
あなたの脳は渋滞してるかも
「抱えている仕事を年内に片付けないと……」 「大掃除や帰省など、プライベートのタスクもたくさんある……」
年末は通常よりもやるべきことが増え、頭のなかで渋滞が発生しやすい時期です。
トレスペクト教育研究所 代表の宇都出雅巳氏によれば、「脳のメモ帳」と呼ばれるワーキングメモリは容量が非常に少ないのだそう。*1
つまり、頭のなかが渋滞すると脳のオーバーフローにつながる可能性があるのです。
オーバーフローを防ぐためには、思考をいったん外に出して、脳の空きをつくる必要があります。
そこで役立つのが「ブレインダンプ」です。

15分ブレインダンプ実践──頭のなかを「全部」紙に吐き出す
ブレインダンプとは「頭に浮かぶことをそのまま紙やデジタルツールに書き出し、思考の整理をすること」だと、リーダーシップコーチのルシアナ・パウリーゼ氏は説明します。*2
ジャーナリングと似ていますが、ブレインダンプの目的は「頭の容量確保」。 「メモするまでもない」と感じる雑念もすべて書き出し、脳のオーバーフローを防ぎます。

※この画像も筆者が作成した
長い時間をかけたり、きれいにまとめる必要はありません。 思いつくまま、文章でも箇条書きでも自由に書き出してみましょう。
筆者も仕事前に実践してみました。手で文字を書くことにはセラピー効果があるので、紙面に書き出していきます。*2
用意するもの
- ノート、ペン、タイマー

1. タイマーを15分にセットし、思い浮かんだことをすべて書き出す
書き終わったあとの様子はこちら。

やり始める前は「15分は長そう」と思いましたが、意外とすぐに時間が過ぎました。 時間がなければ、5〜10分でも十分です。
2. 書き出した内容を見直し、整理する
パウリーゼ氏は「実行可能なタスクを特定し、類似のアイデアをまとめ、優先すべき事柄に印をつける」ことで ブレインダンプが実用的ツールになると述べています。*2
そこで筆者も次のように整理しました。
| 整理項目 | 内容 |
|---|---|
| 今日中に必要なもの | ラインマーカーで強調 |
| 処理タイミング | タスクごとに書き込む |
| 緊急性が低いもの | カッコでくくり後日検討 |

今回の目的は「頭のなかの渋滞を解消し、仕事に集中する」ことだったため、 緊急性の低い項目の実行タイミングは後回しにしました。
整理方法に決まりはありません。自分に合う方法を見つけてください。
3. 1日の終わりに再度振り返る
完了したタスクには取り消し線を、保留タスクのうち優先度が高いものには別色のマーカーを引き、 実行タイミングを書き込みました。

残った保留案件は緊急性が低いため、休日に改めて検討することにしました。
ブレインダンプをしたら頭がスッキリした
ブレインダンプを実践して感じた効果は次のとおりです。
| 変化 | 実感 |
|---|---|
| プレッシャーからの解放 | 覚えておく必要がなくなり安心 |
| 頭のスッキリ感 | 視界が開けたように感じる |
| 俯瞰できる | 優先順位がつけやすくなる |
これらの効果のおかげで仕事に集中しやすくなったと実感しました。
一方で、改善点も見つかりました。 今回使ったノートはB6サイズでしたが、思った以上に書く量が多くやや窮屈に感じたのです。そのため、次回はA4サイズで実践する予定です。
とはいえ、短時間で行う場合や外出先ではB6サイズが便利なので、 状況に応じて使い分けるのがおすすめです。

***
ブレインダンプで頭のなかをすっきりさせると、「あれもこれも」から「これだけ」になります。 集中力が回復するだけでなく、アイデアが生まれたり、ブレずに作業できたりとメリットが多くあります。
紙とペンがあればできるブレインダンプを今日から実践し、脳の渋滞を解消して年末年始の忙しさを乗り越えてください。
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*2 フォーブス ジャパン|「タスクに圧倒されない」習慣、書き出すこと思考の棚卸しをするブレインダンプ
澤田みのり
大学では数学を専攻。卒業後はSEとしてIT企業に勤務した。仕事のパフォーマンスアップに不可欠な身体の整え方に関心が高く、働きながらピラティスの国際資格と国際中医師の資格を取得。日々勉強を継続しており、勉強効率を上げるため、脳科学や記憶術についても積極的に学習中。