
「なんだか疲れるし、やる気が出ない」
「毎日が同じことの繰り返しに思えて、憂鬱」
こんなふうに感じていませんか? 特に平日は、仕事や家事に追われて、自分の時間や心の余裕をもつのが難しいもの。そんなとき、見直してほしいのが平日の習慣。
ほんの少し視点を変えて、自分を整える習慣を取り入れるだけで、平日の過ごし方に余白が生まれ、充実感や満足感がぐっと高まります。
本記事では、平日を心地よく過ごすためにおすすめの習慣を3つご紹介します。
月曜日:朝、ニュースよりもお笑い番組を観る
週明けの月曜日、「とりあえずニュースをチェックしなきゃ」と、朝からニュースアプリを開いていませんか?
社会人として世の中の動きを知るのは大切なこと。しかし、深刻な話題を目にするのは、脳にとってかなり負荷が大きいことなのです。
ニュースはその性質上、多くの「不安や怒りを掻き立てる内容」で構成されています。
災害、事件、経済不安、政治の混乱、芸能ゴシップ——こうしたネガティブな情報に触れると、脳内でストレス反応が起き、交感神経が過剰に働いてしまいます。*1
月曜の朝はただでさえ「また一週間が始まる」という憂鬱感を抱えがち。そんな状態でネガティブなニュースを浴びるのは、まさに自らストレスを上乗せするようなものなのです。
月曜の朝は笑ってスタートする!
月曜の朝は、むしろ楽しいコンテンツを見て、脳をリラックスさせる習慣をもつのがおすすめです。
時間管理コンサルタントの石川和男氏は、「生産性高く過ごすためには、月曜の朝の過ごし方が重要だ」と述べ、過ごし方のコツとして「朝はニュースよりもお笑いや映画を見る」ことをすすめています。*2
ポジティブな気持ちになれるコンテンツを見ることで、一週間をリラックスした状態で始められるのです。
- 朝食を食べながら、TVerでお笑い番組を観る
- 通勤中に、お気に入り芸人のラジオを聴く
- 少し早起きして、明るい内容のドラマを1話だけ観る
ポジティブな気持ちで1日をスタートすれば、心にゆとりができ、仕事や人間関係にも良い影響を与えます。ニュースなどの情報収集は、心のコンディションが整ってからでも十分。
月曜の朝は、まず自分の心を整えることを最優先にしてみませんか。

水曜日:退勤後、レイトショーを観に行く
週の真ん中である水曜日は、ちょうどマンネリを感じる頃。週末の解放感はすでに遠く、次の週末までもまだ遠い。この「中だるみ」の状態で「明日も明後日も、会社に行って帰って寝るだけか……」と思うと、平日の疲労感を増幅させてしまいます。
そんな水曜日の夜には、「楽しみな予定を入れておく習慣」をもつのがおすすめ。事前に予約できるもの、たとえばレイトショーなどがベストです。
じつは、あえて平日の夜に予定を入れることには大きなメリットがあります。
平日の夜には予定を入れる!
慣れた通勤ルート、同じデスク、いつものランチ、決まった帰宅時間——こうしたルーティンは確かに安心できる一方、脳科学的には「マンネリの温床」となります。
マンネリを感じたまま過ごしていると、使われる脳の回路は少なくなり、やがて「新しいことにチャレンジしたい」という意欲や好奇心も薄れてしまうのです。*3
マンネリしがちな水曜日に、映画館で新しい映画を観るなど、いつもと違う予定を意識的に入れることで、脳に適度な刺激を与えられます。
「今日は19時から映画があるから、18時には絶対に退社しよう」と映画をあらかじめ予約しておけば、自然と逆算思考が働きます。「急ぎの資料作成は午前中に集中して終わらせよう」「会議は16時までに切り上げよう」と、時間への意識が格段に高まるのです。
水曜日の夜に「ちょっとした楽しい予定」を予約しておく習慣は、脳を整え、仕事にメリハリをつけるのに最適なのです。週の後半に向けた心のリセットボタンとして、ぜひ取り入れてみてください。

金曜日:金曜を一週間の始まりだと考える
金曜日の夕方になると「やっと今週も終わり!」とほっと一息つきたくなりますよね。しかし、金曜日をうまく使えるかどうかで、一週間の充実度は大きく変わってきます。
作業療法士の菅原洋平氏は、「もともと生体リズムとして、月曜日の朝に、心拍などの自律神経系に負担がかかっていると考えると、月曜日の朝から1週間を始めることはリスクが高い」と語ります。*4 つい「一週間のスタートは月曜日」と考えてしまいがちですが、体への負担を考えるなら別の曜日に負担を分散するほうがいいのです。
そこで菅原氏は「金曜日を1週間の始まりだと考えてみる」ことをすすめています。
一週間のスタート地点を変える!
金曜日を「来週の準備日」と位置づけることで、月曜日から木曜日までのスケジュールを俯瞰し、重要なタスクの優先順位を整理できます。
例:月曜日の会議資料を金曜日のうちに8割完成させておく、火曜日の締切案件に必要な情報を事前に収集しておく
「一週間の始まり」という意識があると、金曜日の夜はコンディションを整えるために早めに休むことになります。十分な睡眠をとることで土日が充実し、月曜日はすでに準備が整っているため、スムーズに仕事をスタートできるのです。
月曜日ではなく金曜日から一週間が始まる——この小さな意識の変化だけで、仕事の流れが驚くほどスムーズになります。
もし「なんとなくいつも疲れている」「月曜日がつらい」と感じているなら、一週間のスタート地点を変えることで劇的に改善するかもしれません。
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平日の習慣を少し変えるだけで、毎日にハリや楽しさが生まれます。
紹介した習慣のなかで「これはやってみたい」と感じるものがあれば、ぜひ取り入れてみてください。
*1 @S|「悲しい」「怖い」ニュースを見ると不安になる……体にどんな影響が?
*2 PHPオンライン|月曜午前ですべては決まる! 朝のスタートダッシュが上手な人の「8つの習慣」
*3 PRESIDENT BOOKS Online|「人間はバカになるようにできている」現代人が陥っている"脳の罠"5つ
*4 ワコール|月曜日から1週間をスタートするのをやめてみる
柴田香織
大学では心理学を専攻。常に独学で新しいことの学習にチャレンジしており、現在はIllustratorや中国語を勉強中。効率的な勉強法やノート術を日々実践しており、実際に高校3年分の日本史・世界史・地理の学び直しを1年間で完了した。自分で試して検証する実践報告記事が得意。