あいまいな優しさ
昨日の読売新聞朝刊より
株式市場は連日のように高値を更新し、「ミニバブル」という指摘もあるらしい。
森永卓郎さんはそれを恐慌後短期間で株価が大幅に上がった過去の例を用いて「逆バブルの崩壊」とおっしゃってます。
その森永さんのお言葉。
バブルかどうかはともかく、日本の社会や精神風土が変わってしまったのは確かです。
ヒルズ族に代表される「勝ち組」は、金もうけや節税のことしか考えません。
他方、「負け組」は正規雇用の減少などで、生活がもっと厳しくなる恐れがあります。
昔の日本は「あいまいな優しさ」を誇る国でした。
困った人や病気のお年寄りがいれば、近所みんなで世話をしました。
金を見せびらかすことは貧しく、恥ずかしいことだとされました。
しかし、小泉首相の構造改革は、そこにアメリカ式のルールを持ち込みました。
ルールに反しなければ何をしてもいいわけです。
-中略-
今の社会のありようがいいとは決して思いません。
これを変えたいなら、終身雇用や年功序列が尊重された昔の社会に戻すしかありませんが、果たしてそれが可能でしょうか。難しい問題だと思います。
難しい問題でしょうね。
でも個人は何かできるんじゃないかと思います。
ぼく自身はやっぱりアメリカの一部みたいになるのは嫌です。
嫌といってもそうなっていくのかもしれませんが、やっぱり嫌だなあ。
「勝ち組」、「負け組」という表現も好きじゃないです。
でも、競争社会、競争意識というのは全部否定しません。
自分が金もうけや節税のことを考えないかというと、そんなこともない。
それこそ、あいまいなんですね。
そんなに白黒はっきりさせなくてもいいじゃない、と思うんです。
つくづく自分は灰色だなあと感じます。
by omori-sh | 2005-12-17 07:29 | idea

