花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

先々月のお稽古: 17、20 Nov 2025

お正月早々、去年のツケを精算するというのはいささか気が引けるのですが、生徒さんがこのブログを備忘録として活用されていることもあり、ご容赦願えればと思います。

(それにしても、随分とブログ更新をサボったものです・・・反省)

 

まず自宅教室、Tさんの投入作品からご紹介します。南天を添え木留めでいけていただきました。どうしても十文字留めの出番が多くなりがちなので、向いた花材がきた時には積極的に添え木留めに挑戦していただきたいものです。空間をたっぷりと取り、大らかに入りましたね。

Tさん:南天、金魚草、キキョウラン

 

 

続いてT教室のYさんですが、こちらも添え木留めに挑戦していただきました。南天のような矯めが効かない花材は十文字留めには不向きということもあります。添え木留めと十文字留め、それぞれの特性(長所・短所)をしっかりと理解して、使い分けができるようにしましょう。とても綺麗です。

Yさん:南天、金魚草

 

T.T.さんには自由花で添え木留めの練習をしていただきました。

"面"の要素が印象的な花器に対して、南天の葉を花火の様に広げて見せることで、"面"をさらに強調しています。素材の使い方に工夫がありますね。

T.T.さん:南天、金魚草

 

 

また、月末28、30日のお稽古では生徒さんのリクエストにお応えして、クリスマスリース、スワッグを製作しました。皆さんそれぞれに個性の光る作品に仕上がり、とても喜んでいただきました。

ちなみに我が家のリースはシックにこんな感じでまとめました。

Sosyu:ヒムロスギ、ユーカリ、コットン、サンキライ

 

 

 

新年明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。

Sosyu:蝋梅、千両、小菊、馬酔木、金柳

 

昨年は何かとイベントが多く、慌ただしい毎日でしたが、今振り返ってみれば貴重な経験をさせていただき、充実した一年だったな・・・という思いと、その都度お力添えを下さった方々への感謝の気持ちが改めて蘇ってきます。本当にお世話になりました。

2026年はいよいよ草月会東京北支部展(2月22-23日:シアター1010)が開催されます。企画副支部長としての卒業試験のようで、身の引き締まる思いです。

ご出品者、ご来場者の皆さまにご満足いただけるような魅力的な展覧会となるよう、菊田汀佳支部長はじめ、運営委員の仲間たちと力を合わせて精一杯頑張ります!!

 

ということで、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2026年1月4日

中村 草朱

 

 

 

先々週のお稽古: 31 Oct、2 Nov 2025

お稽古のブログアップがすっかり滞ってしまいました、反省。

今回はお二人の作品をご紹介します。いずれもアレカヤシの一種いけに挑戦です。

 

まずはS.I.さんの作品から。

疎密を考えて、葉が重なり合い緑の濃くなった部分と、間合いをとり空間を生かした部分とで、メリハリをつけて構成しています。また、茎の直線と葉が描く曲線の対比も面白いですね。

作品を見て「暴れているね」と表現することがあります。これはくさしているのではなく、自由奔放でダイナミックな動きが感じられる時に使われる言葉です。今回は大分意識的に暴れてみたのではないでしょうか?いい感じですよ。

S.I.さん:アレカヤシ

 

続いてS.A.さんの作品です。

こちは背の高い花器を使い投入でおいけになりました。下から見上げるあたりがベストアングルでしょうか。こうして写真で見ると、下に垂れ下がった葉のボリュームが少し重かったかもしれませんね。もう少し葉を整理すると、茎のラインと葉のデリケートなカーブのコントラストがよりいきたかもしれません。

S.A.さん:アレカヤシ

 

 

ーおまけー 「花展出品の豆知識」

今回お二人に使っていただいたアレカヤシは姉妹弟子が草月展用に用意したものでして、どう使おうかと迷うほど、とにかく特大サイズでした。

"花材を花展用に注文しところ、下いけで使った花材の何倍も立派(大きい、長い、太い)なものが届いた"というのはよくある話ですが、これは時にありがた迷惑だったりします。花席や花器のサイズは決まっている訳で、大きければ良いというものでもありません。

ですから、花材(特に葉もの)を注文する際には何センチ程度のものが欲しいのか、具体的に希望を伝えておくと良いでしょう。

また、枝ものの場合には花鋏では切れないような幹の太いものが届くこともあります。念のためにノコギリも用意しておくことをお勧めします。

普段のお稽古と花展などでは勝手の異なることも多々ありますので、事前のリサーチ、準備がとても大切です。

 

コンパクト鋸花小町shopsogetsu.com

 

 

野外展2025:夢のメリーゴーランド

毎秋恒例の野外展示イベント、草月会東京西支部「よみがえる樹々のいのち展」(国営昭和記念公園)ですが、今年のSOU SOUの作品は「夢のメリーゴーランド」です。

割竹と藤蔓で優雅に回転するメリーゴーランドの動きを表現しました。

 

SOU SOU 「夢のメリーゴーランド」

 

制作日初日はあいにくの雨で作業が余り捗らず、結局予備日まで目一杯費やすことに・・・。私自身は今回あれこれと掛け持ちしながらの参加だったため、三日目の作品完成時には立ち会えず、竹の青みがすっかり抜けた頃になってやっと作品にご対面。実物は写真で見ていた以上の出来栄えで、最後まで根気よく作業をしてくれたメンバーに改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。

特にライトアップをすると、まさしく映画で目にする移動遊園地の花形アトラクション・メリーゴーランドそのもので(昔、韓流ドラマ「天国の階段」でもそんなシーンがあったような、苦笑)、なんともロマンチックです!!

 

 

東京西支部による野外展が開催されます | いけばな草月流

 

また、同公園では11月30日まで「秋の夜散歩」を開催中です。紅葉もちょうど見頃ではないでしょうか。急に肌寒くなってきましたので、暖かくして是非お出かけください。

 

www.showakinen-koen.jp

 

 

 

 

草月いけばな展 2025

2025年の草月いけばな展は「花は心」と題して開催されました。

会場の日本橋高島屋1階エントランスに特別展示された茜家元のダイナミックな竹作品は、正に圧巻! 躍動感がありながらも、しなやかで包容力のある母性のようなものを感じます。

草月流 勅使河原茜家元

 

第106回草月いけばな展「花は心」

会期:2025年10月22〜27日(前期/後期)

会場:日本橋高島屋

第106回草月いけばな展が開催されます | いけばな草月流

 

今回も前期出品だったのですが、直前まで花材が決まらず、かなりハラハラでした。というのは予定していたニシキギがなかなか確保できず、それに合わせる花もギリギリまで決まらなかったのです。やっとニシキギが手に入ったところで、下いけ用の花を買いに花屋さんに行くと、ケースの奥に入荷したてで梱包されたままのピンポン菊を発見。"これだ!"と一目惚れをして、やっと方針がまとまりました。

無骨なニシキギとドライにしたオーガスタに、ピンクの丸い花が思いの外よく映えました。青白く光る壺(川瀬竹秋 作)の魅力にも助けられて、お陰様で大変好評をいただきました(結果オーライ!)。

角席でプレッシャーもありましたが、三方正面を心がけて丁寧にいけさせていただきました。

中村草朱:ニシキギ、枯れオーガスタ、ピンポン菊、ローゼル

 

 

ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。

 

 

先週のお稽古: 26、28 Oct 2025

怒涛の1ヶ月を乗り切り、なんとか11月を迎えました。

ブログでのご紹介が追いついていませんが、先月は毎秋恒例の昭和記念公園「よみがえる樹々のいのち展」の制作に始まり、親先生の花展のお手伝い、明治神宮奉納献華式典・回廊展示と続き、翌週には日本橋高島屋での「草月いけばな展」がありました。息つく間もない日々に、さすがに気力と体力が尽き果てるかと…、苦笑。

一通りのイベントが終わったところで、10月の締めくくりにS.E.さん、T.M.さんとS.I.さんがお稽古にいらっしゃいました。

 

まずT.M.さんのお稽古からご紹介します。

こちらは足元のあしらいに意識を集中させた作品です。とても綺麗に入りましたね。首筋をスッと伸ばしたバレリーナのような2本のストレチアからは、気品と力強さが伝わってきます。

お仕事の関係で8ヶ月ぶりのお稽古でしたが、そのブランクを感じさせない素敵な作品です。

S.E.さん:紅葉ヒペリカムストレチアアスター

 

T.M.さんは株分けの自由花です。

朱色の水盤から立ち上がる2つの株が互いに語りかけ合っているようで、ドラマチックな作品に仕上がりました。S.E.さんと同様にストレチアの向きが良いですね。花と紅葉した葉のオレンジ、アスターの紫、アレカヤシの緑という色の対比に加えて、株と株の間に広がる花器の鮮やかな赤の組み合わせも絶妙です。

T.M.さん:紅葉ヒペリカムストレチアアスター、アレカヤシ

 

 

続いてS.I.さんのお稽古です。今回は2作品おいけになりました。

1作目は水色の花器に赤の同系色でまとめた作品です。明るいローズレッドのアランセラ(蘭)を中央に固めて、ワインレッドのローゼルと茶色のニシキギで広がりを表現しています。写真ではわかりにくいですが、実際には前後に大きく展開するカッコいい作品です。

S.I.さん:ローゼル、アランセラ、ニシキギ

もう一作はピンクのピンポン菊と真っ赤に熟れたサンザシの実の組み合わせです。

着物の絵柄のようなクラシカルな雰囲気もありますが、秋らしくて可愛らしいですね。

S.I.さん:ピンポン菊、サンザシ、ニシキギ

 

 

 

明治神宮草月会献華式

先週、明治神宮にて華道五流献華式・草月会献華式が執り行われました。ここでいう五流は、草月流の他、池坊小原流龍生派、古流松藤会を指し、今回は草月が担当、さらに28年ぶりに東京北支部が受け持たせていただきました。

10月17日の式典と併せて、17〜19日の三日間、東回廊に12作品を奉納展示し、私も運営委員の一人として末席に加えていただいた次第です。

 

明治神宮 秋の大祭で草月会東京北支部が献華させていただきます | いけばな草月流

 

 

歴代支部長の作品を先頭に、本部講師・助手、運営委員による奉納献華です。

五十野雅峰、十字蕾肖
加藤湖昌、秋山美晴
前田早苗、菊田汀佳
佐藤聖光、鶴田紀仙
北内翆潤、青木幸花
中村草朱、菅原柳明

 

参拝者の9割が外国からの観光客で、いけ込みの時から展示中、あげ花の最中まで、皆さん熱心にカメラを向けていらっしゃいました。 時々、"Beautiful!" "Magnifique!!”と声をかけてくださる方もいらっしゃって、とても感激しました。貴重な機会をいただいて、これは間違いなく役得ですね。

 

 



今回の私の作品は木瓜で骨格を作り、極楽鳥花の別名を持つストレチアで華やかさをプラス、折りたたんだカークリコと赤い蘭を繋ぎに使いました。気をつけたことは、厳かな場に敬意を表し、過ぎた冒険は避けて、神聖な気持ちで制作に臨んだこと。そして正面からだけではなく左右からの視線にも十分に配慮し、三方正面を意識していけました。屋外の展示なので花材の状態を少し心配しましたが、最後まで綺麗に咲いてくれました。

木瓜ストレチア、カークリコ、アランセラ

 

 

次はいよいよ草月展です。引き続き頑張ります!

 

 

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