3分30秒の贈り物
2025年 01月 21日
今日は小学校にて読み聞かせの本番の日で、2年生に読む日。
尊い時間を子どもたちと共有したのですが、次回のために練習をした絵本のことを書こうと思います。
昨日書いた持ち歩きの絵本のことは次回へ。

さく マーガレット・ワイズ・ブラウン
え レナード・ワイズガード
やく 谷川俊太郎
童話館出版
子犬のマッフィンが夜じゅう寝ていたのだけど、何かの音で目が覚めた。
なんのおとだろう。
マッフィンは めがさめた、なにかのおとで
とても しずかな おと。
なんだろう?
マッフィンは想像をする。なんの音で自分が目が覚めたのか。
かいだんを ぞうが つまさきだちで おりてくるかな?
ちがうよ
このなんの音かな?を想像して、その答え方は
「ちがうね、いいや、ちがうな、まさか……」とちがうよの意味のいろんな言葉たち。
そういえば、この返答はだれがしているんだろう。
ページをめくるごとに、この音かな、あの音かな、たくさんの思いつくもの、または想像つかないものたちで溢れていて、どの想像も「そうだったらいいのにな」、または‥‥‥想像すればするほど、自分のなかの真ん中が優しくなれる感じがする。
とても短い言葉で、それほど重要で具体的な言葉ではないのに
なんでこんなにも響くんだろう。
そして、どれもが愛しいものじゃないかと気づく。
この包まれたような感覚は、大人だから感じとれるのではなく、
この本の力だ。
読み終えると3分30秒。
え?そんなに短い?ゆったりとした時間が流れたように感じるのも
谷川俊太郎さんの言葉たちの紡ぎのおかげ。
原題は『The Quiet Noisy Book』
Noisyを”にぎやかな”と訳すセンスが凄い。
この本が1950年にアメリカで出版されたということを知った仲間が驚いていた。それほどに古びない、たいせつなことが書かれているから。
派手なアクション。派手な愛情表現。派手な癒しの言葉。
派手なお涙頂戴‥‥。派手な‥‥。派手なといういか大袈裟というか、なんというか…。
最近そんな本ばかりが出版されていて悲しくなる。
申し訳ないけど、ペラペラな感じがするのだ。
オーバーリアクションもないし、必要以上の擁護もないのに、
抱きしめられたような感覚を持てる絵本を子どもと読みたい。
そして間違いなく、この本はその1冊。
気づくと文庫の棚にはマーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本がとても多い。
今日嬉しかったことのひとつに、この本を本屋で手に取ったけれど、それほど面白いとは思えなくて、でも読んでいるのを聴いたら、今日はじめて、良い本だと思った、と仲間が話してくれたこと。
黙読ではわからないことってある。







