
文化祭やDIY作業などで、うっかり制服にペンキがついてしまった経験はありませんか。
焦ってこすったり洗ったりすると、かえって汚れが広がり、落とすのが難しくなることもあります。
この記事では「制服 ペンキ 落とし方」をテーマに、水性・油性それぞれのペンキに応じた正しい対処法を紹介します。
家庭でできる応急処置から、プロのクリーニング店に依頼すべきケースまで、失敗しないためのポイントをわかりやすく解説。
「落とせる汚れ」と「プロに任せるべき汚れ」の見分け方を知っておくことで、大切な制服を長くきれいに保つことができます。
制服にペンキがついた!まず最初に確認すべきこと

制服にペンキがついてしまったとき、焦ってこすったり洗ったりすると、かえって落としにくくなることがあります。
ここでは、最初に確認すべきポイントと、正しい初動対応について解説します。
慌ててこすらないことが大切な理由
ペンキがついた直後にやってしまいがちな行動が「こすり洗い」です。
しかしこれは汚れを繊維の奥に押し込んでしまう原因になります。
ペンキは液体ではなく、顔料と樹脂が混ざった塗膜を作るタイプの汚れです。
そのため、一度繊維の中に入り込むと、水だけでは分解できません。
まずは何も触らず、乾かないうちに状態を確認することが第一歩です。
| NG行動 | 理由 |
|---|---|
| すぐにこすり洗いをする | 汚れが繊維に入り込み落ちにくくなる |
| シミ取りクリーナーを適当に使う | ペンキの成分によっては逆効果になる |
| ドライヤーで乾かす | 熱で塗膜が固まり完全に落ちなくなる |
ペンキの種類を見分けよう(水性・油性の違い)
ペンキには大きく分けて「水性」と「油性」があります。
制服についたペンキを落とすには、まずこの違いを知ることが大切です。
一般的に学園祭やDIYで使われるのは水性ペンキが多く、匂いが少なく人体にも優しい傾向があるのが特徴です。
一方で、屋外用などに使われる油性ペンキは耐久性が高く、水では落ちにくい性質があります。
| 種類 | 特徴 | 落とし方のポイント |
|---|---|---|
| 水性ペンキ | 乾く前なら水で落とせる | すぐにぬるま湯で優しく洗う |
| 油性ペンキ | 乾くと固まって水に溶けない | 除光液や薄め液を使う(素材に注意) |
水性ペンキが制服についたときの正しい落とし方

この章では、水性ペンキが制服についたときの正しい対処法を紹介します。
乾く前と乾いた後では落とし方が異なるため、それぞれのケースに分けて見ていきましょう。
乾く前なら落とせる?すぐできる応急処置
水性ペンキは乾く前なら比較的落としやすいです。
ペンキがついた部分をぬるま湯でやさしくすすぎ、こすらずにペンキを浮かせるイメージで処理します。
その後、液体洗剤を少量つけ、清潔な布で軽くたたくようにして汚れを吸い取ります。
このとき、裏側に古いタオルを敷いておくと、ペンキが他の部分に移るのを防げます。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ①すすぐ | ぬるま湯でペンキを浮かせる |
| ②洗剤を使用 | 液体洗剤を少量つけて軽くたたく |
| ③タオルで吸い取る | ペンキを下の布に移すようにする |
| ④洗濯 | 他の衣類と分けて洗濯機で洗う |
乾いてしまった水性ペンキを落とす手順
水性ペンキは乾くと「樹脂化」してしまい、ただの水洗いでは落ちません。
その場合は、まずお湯(40〜50℃程度)に30分ほどつけて塗膜を柔らかくします。
次に、歯ブラシでやさしくペンキの表面をなでるようにして浮かせます。
最後に酸素系漂白剤を使って洗濯機で洗い、よく乾かします。
乾いた水性ペンキは「熱+洗剤」で溶かすのがポイントです。
| 手順 | 説明 |
|---|---|
| ①お湯に浸ける | 40〜50℃のお湯で塗膜を柔らかくする |
| ②ブラシでなでる | 優しくこすってペンキを浮かせる |
| ③漂白剤を使用 | 酸素系漂白剤を加えて洗濯する |
酸素系漂白剤を使う場合は、色柄ものの場合は脱色の恐れがあるため、必ず目立たない部分で試してから使用しましょう。
ウール素材には高温や長時間のつけ置きを避けます。除光液・薄め液を使う際は換気を十分に行い、アクリル・アセテート素材には使用しないよう注意が必要です。
家庭での洗濯で注意すべきポイント
ペンキ汚れを落とす際は、他の衣類と一緒に洗わないようにしましょう。
残っているペンキが再付着してしまう恐れがあります。
また、乾燥機の使用は厳禁です。
ペンキが熱で固まり、完全に落とせなくなることがあります。
落ち切らない場合は、無理に繰り返すよりもプロのしみ抜き店に相談するのが賢明です。
| 注意点 | 理由 |
|---|---|
| 他の衣類と一緒に洗わない | ペンキが再付着する |
| 乾燥機を使わない | 熱でペンキが固まる |
| 強くこすらない | 繊維を傷める原因になる |
油性ペンキが制服についたときの対処法
油性ペンキは水性ペンキよりもはるかに落としにくい性質を持っています。
家庭で対処しようとすると生地を傷めるリスクもあるため、正しい手順と注意点を理解しておくことが大切です。
水では落ちない油性ペンキを落とすコツ
油性ペンキは「溶剤系」の汚れです。
つまり、水では溶けず、有機溶剤(除光液やペイント薄め液など)でしか分解できません。
まずはペンキが乾いていない場合、清潔な布で汚れを軽く押さえて吸い取るのが第一歩です。
決してこすらず、下に古いタオルを敷いて汚れを転写させるイメージで行いましょう。
| 手順 | ポイント |
|---|---|
| ① 布で軽く押さえる | ペンキを下の布に移すように |
| ② 溶剤を染み込ませる | 除光液または薄め液を少量だけ |
| ③ 優しく叩く | 裏からトントンと叩いて汚れを浮かす |
| ④ 水洗い | ぬるま湯で残った溶剤を洗い流す |
除光液や薄め液を使うときの注意点
除光液や薄め液は強い化学薬品です。
生地によっては溶けたり変色したりするリスクがあります。
特にアクリル繊維・アセテート繊維・ナイロン素材の制服は要注意です。
使用前に目立たない部分でテストしてから行いましょう。
| 素材 | 注意点 |
|---|---|
| ウール・綿 | 比較的丈夫だが、変色のリスクあり |
| ポリエステル | 軽くこすっても溶けにくいが注意 |
| アクリル・アセテート | 溶剤で繊維が溶ける可能性あり |
素材別(ウール・ポリエステル)の対処方法
制服に多い素材は「ウール」と「ポリエステル」です。
どちらも耐久性がありますが、扱い方を間違えると形崩れや色落ちが起こります。
素材に合わせたケアが非常に重要です。
| 素材 | おすすめの対処法 |
|---|---|
| ウール | 溶剤を布に少量つけ、トントンと叩く。水洗い後は自然乾燥。 |
| ポリエステル | 薄め液を使って軽く拭き取り、その後中性洗剤で洗う。 |
プロのしみ抜き職人に頼むべきケース
家庭での処理が難しい場合、無理をせずプロのクリーニング店に依頼するのが最善です。
特に制服のように繊細な生地や校章付きの衣類は、扱いを誤ると元に戻せなくなります。
家庭で落とせないサインとは?
以下のような状態なら、自力でのしみ抜きは避けたほうが安全です。
| 状態 | 理由 |
|---|---|
| ペンキが完全に乾いている | 樹脂化しており、溶剤でも分解しにくい |
| 白い生地が黄ばんでいる | 薬品反応による変色が進行している |
| 広範囲にペンキが飛び散っている | 家庭での処理ではムラが出る |
クリーニング店でのしみ抜き工程を紹介
しみ抜き専門のクリーニング店では、以下のような工程で処理が行われます。
これにより、家庭では落ちないペンキもきれいに除去できます。
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| ① 検品 | 素材とペンキの種類を確認 |
| ② 薬剤選定 | 専用の溶剤をピンポイントで使用 |
| ③ 分解処理 | へらやスチームで塗膜を分解 |
| ④ 仕上げ | 繊維を整え、風合いを保つ |
このように、プロの手によるしみ抜きは生地を傷めずに汚れだけを落とせるのが最大のメリットです。
費用と仕上がりの目安
制服のペンキしみ抜き料金は、汚れの範囲や生地によって異なります。
一般的には1,000〜3,000円前後が目安です。
完全に元通りにするには時間がかかる場合もありますが、見た目ではほとんどわからないレベルまで復元できることも多いです。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 費用 | 1,000〜3,000円程度 |
| 納期 | 2〜5日程度 |
| 仕上がり | 肉眼でほぼ目立たないレベル |
ペンキ汚れを防ぐための事前対策
ペンキ汚れを完全に防ぐのは難しいですが、ちょっとした準備でリスクを大幅に減らすことができます。
この章では、作業前にできる簡単な防汚対策や、制服を守るための服装と道具の選び方を紹介します。
作業前にできる簡単な防汚対策
ペンキを使う前に少しだけ工夫をしておくだけで、制服を汚さずに済むことがあります。
最も効果的なのは「養生(ようじょう)」と呼ばれる事前準備です。
新聞紙やビニールシートを広げ、作業場所を保護することで、飛び散りや垂れを防ぐことができます。
さらに、ペンキの容器を倒さないように、安定した台の上で作業しましょう。
| 対策 | 効果 |
|---|---|
| 新聞紙・シートを敷く | 床や周囲への飛び散りを防止 |
| エプロンやカバーを着用 | 衣類への付着を防止 |
| ペンキ容器を固定 | 転倒・こぼれ事故を防ぐ |
制服を守るための服装と道具選び
制服を着たまま作業するのは避けるのが基本です。
もしやむを得ない場合は、上からナイロン製やポリエステル製の防汚エプロンを着用すると良いでしょう。
これらの素材は水を弾き、除光液にも強いため、汚れが付いても拭き取りやすい特徴があります。
また、袖口や襟元などペンキが付きやすい部分にはラップを巻くとさらに効果的です。
| アイテム | 特徴 |
|---|---|
| 防汚エプロン | 水や溶剤を弾く素材で安心 |
| ビニール手袋 | ペンキの直接接触を防ぐ |
| ラップ・養生テープ | 細かい部分の保護に最適 |
まとめ:ペンキ汚れは「触らず・急いで・プロに相談」が鉄則
ここまで、制服についたペンキの落とし方や対処法を詳しく見てきました。
最後に、覚えておきたい重要なポイントをまとめます。
| ポイント | 理由 |
|---|---|
| 触らない | こすると繊維の奥に入り込み落ちにくくなる |
| 急いで対応 | 乾く前なら落とせる確率が高い |
| プロに相談 | 無理に落とそうとすると生地を傷める恐れ |
ペンキ汚れは、時間がたつほど落としにくくなります。
特に制服は生地がデリケートなので、家庭での処理に限界がある場合は早めにクリーニング店へ相談しましょう。
プロによるしみ抜きなら、見た目も風合いも損なわずにきれいに仕上げてくれます。
「焦らず・こすらず・専門家に頼る」、これが制服のペンキ汚れ対策の三原則です。