オッド・ジョン 作者:オラフ・ステープルドン グーテンベルク21 Amazon 『オッド・ジョン』オラフ・ステープルドン著 矢野徹訳を読む。 5歳になってもジョンは歩けなかった。未熟児のように見えるが、それに反して知能は高く、新しい分野の学問も瞬く間に…
きょうの猫村さん 2 作者:ほしよりこ マガジンハウス Amazon きょうの猫村さん 2~湯けむりバージョン 作者:ほし よりこ マガジンハウス Amazon 今は昔、妻宛にamazonから『きょうの猫村さん2』が届いた。 コレクターズアイテムの手ぬぐいと石鹸が同梱された…
第七問 作者:リチャード・フラナガン 白水社 Amazon 『第七問』リチャード・フラナガン著 渡辺佐智江訳を読む。 おそらく、この引用がある程度、本作の内容を集約している。 「レベッカ・ウェストと接吻しなければH・G・ウェルズはスイスへ逃げてあらゆるも…
オーバーヒート(新潮文庫) 作者:千葉雅也 新潮社 Amazon 『オーバーヒート』千葉雅也著を読む。 日々のツイートが連なっていくと、小説になるのか。たぶん私小説だと思うんだけど。哲学・現代思想からファッション、音楽、ゲイに関する言葉にこまめに注釈…
怪物(新潮文庫) 作者:東山彰良 新潮社 Amazon 『怪物』東山彰良著を読む。 台北出身の作家・柏山康平は、台湾空軍に所属していた叔父・鹿康平をモデルに『怪物』というミステリー小説を書く。翻訳され海外でも評判となる。 「台湾空軍の偵察機に乗っていた…
コモンズ~ネット上の所有権強化は技術革新を殺す 作者:ローレンス・レッシグ 翔泳社 Amazon 大晦日。『コモンズ』ローレンス・レッシグ著を読む。 どうなってしまうんだろ、インターネットは。このままいったらダメじゃん。っていうのが、率直な感想。 「古…
お前らの墓につばを吐いてやる (河出文庫 ウ 9-1) 作者:ボリス・ヴィアン 河出書房新社 Amazon 『お前らの墓につばを吐いてやる』ボリス・ヴィアン著 鈴木創士訳を読む。 『墓に唾をかけろ』の新訳。何せ読んだのが、どえらい昔なので、まったくの初読状態。…
マルクスの使いみち 作者:稲葉 振一郎,松尾 匡,吉原 直毅 太田出版 Amazon 『マルクスの使いみち』稲葉振一郎・松尾匡・吉原直毅共著を読む。 ページの都合で対談、鼎談を削除された部分があるそうで、Webでもいいから、もしくはpdfで読めるようにしてもらえ…
よみがえれ!アンクルトリス: 自分に優しく生きたいナ 作者:勝村 義和 日本経済新聞出版 Amazon 昔、渋谷パルコで柳原良平のアンクルトリスのアニメTVCM特集を流していた。思いもかけなかった。アンクルトリスのCMは、リアルタイムで見た記憶がまったく…
ネーミング辞典 PART2 Gakken Amazon 忘れた頃に、ネーミングの仕事が舞い込んでくる。ネーミング作業は、黙々と室内でランニングマシンの上を走るのと似ている。 最近では、業務支援ソフトや若い女性向けのクレジットカードやおつまみ、お菓子のネーミング…
火炎人類 (ちくま文庫) 作者:オラフ・ステープルドン 筑摩書房 Amazon 『火炎人類』オラフ・ステープルドン著 浜口稔編訳を読む。 短編小説もよかったが、講演「惑星間人類?」。意外にもこれがいちばん印象に残った。 「火炎人類――ある幻想」オックスフォー…
からだの美 作者:小川 洋子 文藝春秋 Amazon 『からだの美』小川洋子著を読む。 鍛えられた部位は美しさを持っている。トップアスリートや棋士などで著者がフェティッシュな魅力を感じるところを書いたもの。たとえば、「イチローの肩、羽生善治の震える中指…
著作権の考え方 作者:岡本 薫 岩波書店 Amazon 『著作権の考え方』岡本薫を読む。 インターネットなどITの普及にともない著作権も、どんどん身近なものになってきた。それまで著作権というと、「プロのもの」、メディア側のものというイメージが強かったが…
秘儀(上)(新潮文庫) 作者:マリアーナ・エンリケス,宮﨑真紀 新潮社 Amazon 秘儀(下)(新潮文庫) 作者:マリアーナ・エンリケス,宮﨑真紀 新潮社 Amazon 『秘儀』(上・下)マリアーナ・エンリケ著 宮崎真紀訳を読む。 これまで著者の2冊の短編集を読ん…
メゾン・ド・ヒミコ [DVD] オダギリジョー Amazon 不思議なもので数日前、「共同性を持たない者たちの共同性」について思案していたら、昨夜、犬童一心監督の『メゾン・ド・ヒミコ』のDVDを見ていたら、そこにヒントのようなものが出ていた。 ゲイたちの終の…
ドクトル・ガーリン 作者:ウラジーミル・ソローキン 河出書房新社 Amazon 『ドクトル・ガーリン』ウラジーミル・ソローキン著 松下隆志訳を読む。 『吹雪』の主人公ドクトル・ガーリンの再登場。つっても、話の関連性は、ない。凍傷によりチタンの義足を両脚…
「競争相手は馬鹿ばかり」の世界へようこそ 作者:金井 美恵子 講談社 Amazon 『「競争相手は馬鹿ばかり」の世界へようこそ』金井美恵子著を読む。 相も変わらずの辛口エッセイ。単なる悪口、罵詈雑言ではなく、読ませてしまうあたりは、芸というのか、技とい…
女は何を欲望するか? (角川oneテーマ21) 作者:内田 樹 KADOKAWA Amazon 『女は何を欲望するか?』内田樹著を読む。 「『フェミニズムは正しい、でも間違っている』というあいまいなポジションにいる」作者の視座から繰り出されるのは、いつもながらの名調子…
波状言論S改: 社会学・メタゲ-ム・自由 作者:大澤 真幸 青土社 Amazon 『波状言論S改―社会学・メタゲーム・自由』を読む。 東浩紀、北田暁大、鈴木謙介の若手学者(発刊当時)に宮台真司、大澤真幸が絡む。鼎談形式は対談よりなんつーか一人多い分、ゆるさが出…
滅亡するかもしれない人類のための倫理学 長期主義・トランスヒューマン・宇宙進出 (講談社選書メチエ) 作者:稲葉振一郎 講談社 Amazon 『滅亡するかもしれない人類のための倫理学 -長期主義・トランスヒューマン・宇宙進出-』稲葉振一郎著を読む。 人類を…
去年、本能寺で 作者:円城塔 新潮社 Amazon 『去年、本能寺で -The virtual city of Nobunaga-』円城塔著を読む。 日本の歴史にSFを利かせたメタフィクション。しかも、著者は元々理系の人ゆえ、そのあたりの知識も踏まえて煙にまく。いい意味でのほら話。…
チェーホフ全集 全12巻セット (ちくま文庫) 作者:チェーホフ 筑摩書房 Amazon 小島信夫が取り上げていたチェーホフの『曠野』を読み出す。 借りたのは、筑摩書房版チェーホフ全集の一冊なんだけど、テープどめしてある月報に書いてあった阿部昭のエッセーが…
シリウス (ちくま文庫す-26-3) 作者:オラフ・ステープルドン 筑摩書房 Amazon 『シリウス』 オラフ・ステープルドン著 中村能三訳を読む。 より速く走るために品種改良されたのが、サラブレッド。「「ブルベイティング(牛と犬の戦い)」という見世物」用に…
熊はどこにいるの 作者:木村紅美 河出書房新社 Amazon 『熊はどこにいるの』木村紅美著を読む。 東日本大震災から7年後。町や港は一応復興したように見えるが、そこに住む人々に空いた心の穴は、埋められていない。 DVから避難した女性のためのシェルター「…
なぜ人は自分を責めてしまうのか (ちくま新書) 作者:信田さよ子 筑摩書房 Amazon 『なぜ人は自分を責めてしまうのか』信田さよ子著を読む。 コロナ禍、対面がタブー視され、居酒屋などは経営の維持にナンギした。著者が主催しているカウンセリングセンターも…
絶望はしてません ――ポスト安倍時代を読む (単行本) 作者:斎藤 美奈子 筑摩書房 Amazon 『絶望はしてません -ポスト安倍時代を読む-』斎藤美奈子著を読む。 女性の書き手で悪口が芸に思えるというと、まず、金井美恵子。次が、著者と勝手に思っている。文…
ソリアを森へ: マレーグマを救ったチャーンの物語 (翻訳絵本シリーズ) 作者:チャン・グエン 鈴木出版 Amazon 『ソリアを森へ -マレーグマを救ったチャーンの物語-』 チャン・グエン作 ジート・ズーン絵 杉田 七重訳を読む。 「ベトナムの自然保護活動家チ…
「進歩」を疑う なぜ私たちは発展しながら自滅へ向かうのか (NHK出版新書) 作者:スラヴォイ・ジジェク NHK出版 Amazon 『「進歩」を疑う なぜ私たちは発展しながら自滅へ向かうのか』 スラヴォイ・ジジェク著 早川健治訳を読む。 久々のジジェク。 ジジェ…
好き? 好き? 大好き? (河出文庫) 作者:R・D・レイン 河出書房新社 Amazon 『好き?好き?大好き?』R.D.レイン著 村上光彦訳 を読む。読んだ気になって、実は読んでいなかった本の一冊。 精神分析医だった著者が、さまざまなセラピーから傾聴したクライエン…
ワーク・フェア―雇用劣化・階層社会からの脱却 作者:山田 久 東洋経済新報社 Amazon 本棚の奥から「GRAPHICATION162」」が出て来た。「GRAPHICATION」は富士ゼロックスの企業広報誌なんだけど、読みでのあるPR誌だった。とっくに廃刊。ネット古書店だといい…