新年のごあいさつ
2026年1月1日、予約投稿:自然観察大学 大野透
ご注意:参加申込みの際は質問への回答とルールへの同意が必須です
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by sizenkansatu
| 2026-01-01 06:00
| その他
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ウバメガシの観察
このドングリは去年の春に咲いた花が成長したもので、こうなるまで1年半かかっている。
成長が遅いためか、公園などで大きくなった木を見かけることは少ない。
大きくなりにくいからか、生け垣に利用されているのをよく見かける。
花から果実
ウバメガシはどこにでもあるのに、その花を観ることが少ない。
それは、大きな木にならないと花をつけないことと、剪定されてしまうためだろう。
ウバメガシは雌雄同株で、同じ枝に雄花と雌花をつける。
冬芽とくらべると、果実が小さいことがよくわかる。
どのように成長してどんぐりになるのか、この姿からは想像できない。
花後およそ14か月。殻斗が膨らんできたが、まだ果実が見えていない。
雌花はふつう2個ずつつくので、どんぐりもふつう2個が並ぶ。
どのどんぐりも殻斗は離れている。
ウバメガシのどんぐりは、小さめの殻斗に大きなどんぐりをつけるので、つけ根の部分が細くなっていることが特徴だ。
それにしても、花が咲いてからどんぐりを落とすまでおよそ20か月。
熟成された、立派などんぐりだ。
ほかの2年成熟型のどんぐりの1年目
どんぐりはブナ科の果実の総称だが、ウバメガシのように開花の翌年に熟すタイプ(2年成熟型)と、コナラやシラカシのように開花した年の秋に熟すタイプ(1年成熟型)がある。
どちらも秋にどんぐりを落とすが、2年成熟型は同時に若いどんぐりが観察できる。そんなどんぐりの子どもを並べてみよう。(いずれも12月に撮影)
冬芽は枝のつけに観える球状。
2025年12月21日、報告:自然観察大学 事務局 大野透
ご注意:参加申込みの際は質問への回答とルールへの同意が必須です
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by sizenkansatu
| 2025-12-21 15:40
| 植物
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シロザの観察
同じなかまで新葉が赤いタイプのアカザは、杖用の素材に最良とされる。(仙人の杖はアカザに限るとか…)
そのうえこの花は、雌雄異熟の面白い動きをするという。
ところが、じつはよく観ていないことに気づいた。
身近でよく見かけるだけに“またシロザか”とばかりにスルーしてしまうのだ。
花が小さいことも、見過ごしがちな理由の一つだろう。
詳しく観てみよう。
シロザの花/雄性期から雌性期へ
大きな葯(実物は小さい)がきれいに並んで、ぱんぱんに膨らんでいる。
中心の丸いすき間に見えるのが雌しべで、子房の先に柱頭がある。
開きはじめの花とくらべると、子房も少し膨らんできているようだ。
さて、シロザの花は雌雄異熟で、雄しべが熟したあと、いったん花被を閉じるという。
そのあと雌しべが伸びて、隙間から柱頭を出すのだという。
どんな形なのか、ネットで調べても、その状態の写真は見当たらなかった。
仕方がないので、自力で雌しべ期の花らしいのを探してみた。
開いた花の右隣の花と、反対側左奥の花では、閉じた花被の間から糸状のものが出ている。(↑)
こちらの花(↑)でも、閉じた花被のすき間から糸のようなものが…


ということは、糸状のものは葯を落とした雄しべの花糸ということになる。
シロザの花/雌性期
撮影しているときは雄しべ期の花を撮ったつもりだったのが、後で画像を拡大すると、すぐ近くに柱頭を出した花があるではないか!
閉じた花被片の中心から出ているのは、明らかにブラシ状の柱頭だ。
雌雄異熟の花はほかにもたくさんあるが、シロザが途中で花被を閉じるのはなぜなのだろう。
自家受粉を避けるためだけなら、閉じてまで徹底する必要はないと思う。
このような手順を踏む植物はほかにもあるのだろうか。
シロザの果実
膨らんで五稜郭のようになるのが、ちょっとかっこいい。
果実はごく薄い果皮に包まれ、中に光沢のある種子が1個あるという。
花は小さいが、種子は意外に大きい。(大きいといっても直径2mm程度)
シロザの成長
シロザは春ごろに陽当たりがよい場所でごっそりと芽生える。
まわりの草丈の低いのはオオイヌノフグリだ。(5月半ばに撮影)
このように、シロザはほかの植物の陰にならない、陽の当たる環境に育つ。
植物にとって厳しい環境ではあるが、そんなところでも繁殖するのがシロザで、雑草の本領発揮というところだろう。
シロザの粉粒
白かった粉粒は、じつは透明であることがわかる。
同じなかまのアカザは、この粉粒が半透明の赤紫色になる。
アカザの写真も撮りたかったが、このところアカザを見かけなくなった。
ところで、この粉粒は何ものか?
ネットで調べると、決まった名称はないようで、粉粒、粉状物、粉状の毛、丸い毛、球状の細胞などと呼ばれているようだ。『日本の野生植物』では白粉(旧版)⇒粉状毛(新版)とされているらしい。
粉なのか粒なのか、それとも毛なのか。これはもしかして植物界、生物界の七不思議では?(冗談です)
粉粒の存在意義というか、役割は何だろう。
1つ考えられるのは、外敵(虫)に喰われるのを防ぐ効果があるのではないかということだ。
植物の撮影のとき、アブラムシやアザミウマ、ハダニなどの小さな虫がついていて悩まされるが、シロザではそれらを見かけた記憶がない。
新しい茎葉にはアブラムシが、花の中にはアザミウマがつきものなのだが、シロザにはそれがいないのだ。
もしかするとこれらの虫は粉粒を嫌って寄りつかないのではないだろうか。
シロザにつく虫は、私はカメノコハムシ以外に見たことがない。
● カメノコハムシの観察 ⇒
ピーマンを切ると中に入っていてびっくりするのが、オオタバコガの幼虫である。
いろいろな植物を喰うことで知られている。
2025年12月11日、報告:自然観察大学 事務局 大野透
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by sizenkansatu
| 2025-12-11 19:15
| 植物
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晩秋の花2025 江戸川べりの観察-49
それでも少しは、今が旬のものや一年中咲いている花、さらにはもう咲いている花や、まだ咲いている花がある。
散歩の途中でそんなものを探してみた。
過去の観察記録があるものは、それぞれリンクを記した。よろしければあわせてご覧いただきたい。
カタバミとイモカタバミ
さすがにこの季節はちょっと元気がない。
小さてわかりにくいが、雄しべと雌しべなど、よく見ると巧妙なつくりになっている。
● オッタチカタバミの花の観察 ⇒● イモカタバミとムラサキカタバミ ⇒
ホトケノザ
シソ科の唇形花はおもしろい構造になっている。
● ホトケノザの花 -シソ科の花1 ⇒
シャクチリソバ
タデ科のなかでは大きな花で、よく観ると美しい。
雌しべの長短で2つのタイプあるというが、これは短いタイプのようだ。
コセンダングサ
しかしよく観るとごく小さな一つの花に、それぞれ雄しべの時期と雌しべの時期があるなど、詳しく観察したくなる花だ。
この花からどうやって、あのとげとげの果実になるのかも興味深い。
● センダングサ類の観察 ③ 花から果実、とげの成り立ち ⇒
クサギ
よく観ると雄性期と雌性期の両方の花がある。
● 親愛なる、そのへんの植物-6 「クサギ」(S子さんの投稿) ⇒
シロダモ
雄の木と雌の木があるが、これは雌の木。
赤い果実はちょうど一年前に花が咲いて成長したもの。
花について、詳しくは次をご覧いただきたい。
● シロダモの花を観る ⇒
センニンソウ
つる植物は花期が長い。
● 私の秋の七草 ⑥ 木本 (No.19 センニンソウ) ⇒
カナムグラ
カナムグラの雌花はとっくに果実になっているのに、懸命に咲いている雄花はちょっと気の毒かも。
● つる植物の話-3 : 自然観察大学ブログ ⇒
ヤツデ
貴重な蜜源なので、ハエやハチが集まってくる。
雄性期と雌性期がはっきり違うので、雄花序と雌花序であると勘違いされがちだ。
セイタカアワダチソウ
これも花には巧妙な仕組みがある。
● 続・セイタカアワダチソウの花を観る ‐開花の順序‐ ⇒
セイヨウタンポポ
最近はセイヨウタンポポと在来のタンポポの雑種のようなものが多いが、在来のタンポポの開花は春から初夏に限られるので、この時期はセイヨウタンポポとしてよいだろう。
コハコベ
紅葉・落葉のころ、入れ替わるように地表に鮮やかな緑を広げてくれる。
本来は早春から春が花の盛りとされるが、夏以外はほぼ一年中芽生えがあり、花を咲かせるイメージがある。
柔軟で融通無碍な生活は、まさしく“雑草の中の雑草”と言えそうだ。
今年、身近で観る紅葉はいまひとつであった。
夏の猛暑と乾燥で葉がカサカサになったり、枯れてしまったためだと思う。
みなさんのお近くの紅葉はいかがだったろうか。
2025年12月5日、報告:自然観察大学 事務局 大野透
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by sizenkansatu
| 2025-12-05 12:12
| 植物
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オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.15
その間、ほかの方の記事などで開花の情報を聞いていたので、このところ懸命に探していたのだが、ようやく見つけることができた。
うれしさで興奮して、いろんな角度から、あるいは少し引いたりしてたくさん撮ってしまった。
よく観ると、花の下に両側に伸びた花柄があり、ごく若い果実をつけている。
改めて全体を確認すると、果実は6個あった。
茎のもとのほうの果実は、もう膨らみ始めていた。




毎日1個ずつ花をつけたとして、はじめの花は少なくとも6日前には咲いていたことになる。
う~む。もっと早く気づくべきであった。(反省)
活動紹介
OFC会員のオオイヌノフグリ観察活動を紹介させていただく。
● 会員No.010 アオイスミレさん
オオイヌノフグリの”初”開花 : 里山の四季 ⇒
開花情報だけでなく、成長過程を詳しく記録してくれています。
● 会員No.006 miyabiflowerさん
9輪揃って咲いた オオイヌノフグリ夏から秋 11 : 風と花を紡いで ⇒
春から栽培中のオオイヌノフグリがずっと開花を続けているという驚きの観察記録です。
● 会員No.013 cflcflさん
オオイヌノフグリ栽培記 : 写真 ⇒
cflcflさんのお住いの地域ではオオイヌノフグリが分布していないそうで、種子を購入(!)して栽培にチャレンジしておられます。野菜などと違って雑草の発芽は不斉一なので難しかもしれませんが、うまくいくといいですね。
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2025年11月19日、報告:自然観察大学 事務局 大野透
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by sizenkansatu
| 2025-11-19 22:00
| 植物
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