いきさつ
最近XR600Rに関する記事が無いのは調子が良いからではなく、なかなか乗る機会が無いという事もあるけど相変わらず調子が悪いからだ。
2018年3月に不動車を入手して以来、電気系、点火系、吸気系、エンジン内部、キャブの交換と、思い当たる全ての要因を潰してきたはずなのに相変わらず始動性が悪い。気温が低いと著しく始動性が悪くなる。バイクの師匠Sさんは「キャブしか考えられないだろう」と言って再度キャブの洗浄をしてくれたけど、あまり変わらない様だ。
で、最後に1つだけ思いつく事がある。カムチェーンだ。カムチェーンの伸びや不具合により、点火のタイミングとバルブのタイミングが微妙にズレるとか? バイクの師匠Sさんや行きつけの車屋さんと相談してもカムチェーンの伸びによるトラブルはあまり聞いたことが無いという(車の場合は始動するけど調子が悪くなるというケースは有る)。ただ、もう他に思い当たる要因が無いし、ホンダのエンジンがここまで始動性が悪いというのも考え難い。そもそも以前乗っていた1988年式は始動に手こずった覚えがない。なので、最後の整備としてカムチェーンを交換してみる。なんかいつも最後って言ってる気がするけど。ちなみに車屋さんが言うにはカムチェーンテンショナーも結構ヘタるそうなので、その辺りも交換してみる。

カムチェーンを交換するだけならヘッドカバーを外すだけで済むかな?と思ったけどそうはいかない。

カムチェーンのスライダー(シリンダーから飛び出してる物)はシリンダーヘッドに挟まれているので、ヘッドを外さないと交換出来ない。

問題のカムチェーンを外す。オイルはまだ全然使えるので抜きたくない。なので車体を左側にひっくり返してクラッチカバーを外す。カバーを外すには、キックアーム、ブレーキペダル、右側ステップ、アンダーガードを外さないとけいない。
開けたは良いけど、あれ?カムチェーン外れなくね?相当面倒くさくね?

まずクラッチのハウジングを外さないといけない。これは以前キックアームのリターンスプリングを修理する際に一度外しているので、多分イケそう。27mmのソケットとインパクトレンチを使ってセンターナットを緩める。

クランクシャフト端のドライブギヤとオイルポンプギヤを外す。30mmのソケットとインパクトレンチで何とか外れた。安物のインパクトの割には良く頑張ったけど、最近コンプレッサーが調子悪い。30年モノの安物なのでコンプレッサーも更新時期かも。

やっとカムチェーンが外せる。面倒くせーよ!

純正部品のカムチェーンとイギリスから購入したDID製のカムチェーン。なぜカムチェーンが2本有るのかというと、間違えて購入したからだ。カムチェーン2本もどうすんだよ。

古いカムチェーン(左)と新品のカムチェーン(右)を並べて伸びを見てみる。若干伸びているけど、サービスマニュアルには使用限界値が記載されていないので良否の判断が出来ない。書かれていないという事は、多少伸びても大丈夫なのかも?

純正部品のカムチェーンも日本製だけど、せっかくなのでDID製のカムチェーンを使ってみる。何故日本製のチェーンをイギリスから買わなければならないのか。

ついでにチェーンスライダーも交換しておく。右が古いスライダー、左が新品のスライダー。あまり摩耗している様には見えない。チェーンテンショナーと違って常時接触している訳ではないからか?
ちなみに、カムチェーンテンショナーは欠品で購入出来なかった。部品見積りを取った際、カムチェーンテンショナーが欠品なのにカムチェーンが欠品なのと勘違いしてしまい、カムチェーンを別ルート(eBay)で購入してしまった。部品名が全部「CamChain」が付くから紛らわしいんだよ(しっかり確認しろ)。
ちなみにちなみに純正部品では欠品になっているカムチェーンテンショナーもeBayで探せば出てくる。どうせならテンショナーも交換したかった。

新品のチェーンに交換して、組み戻す。シャフトにワッシャが入ってたりするのでうっかり忘れない様に。

クラッチカバーには小さなOリングが入っているので付け忘れない様に。

キックアームのシャフトにもワッシャ(シム)が入っているので忘れない様に。

後は戻すだけなんだけど、カムチェーンがギヤ(クランク軸端のドライブギヤ)から外れてしまってなかなか噛まない。

カムチェーンテンショナーのスプリングを交換する。古いスプリングと新品のスプリングを重ねてみると、結構ヘタっている。高い物ではないので車屋さんの言う様に交換しておいて良かった。

カムチェーンテンショナーのスプリングを替えたら張力が強い。組むのが大変。

カムシャフトの位置合わせをする。カムチェーンテンショナーを整備したのでテンションが強くて位置合わせも大変。位置合わせの為にカムチェーンとスプロケットをずらさないといけないんだけど、カムシャフトを組んだ状態ではカムチェーンのコマを飛ばせない。カムシャフト端のベアリングを外し、スプロケットもシャフトから外した状態で位置合わせした後、組んでいる。何を言っているか良く分からないだろうけど、カムシャフトの位置合わせなどそうそうやる事でもないので聞き流して欲しい。

ヘッドカバーを戻す。エキパイやオイルラインも戻す。ヘッドとヘッドカバーを触っているのでタペット調整をし直す。

キャブとタンクを付けて始動テスト。エンジン掛かった。
カムチェーンの交換だけならサクっと出来るだろうと甘く考えていて、午後から作業を始めてしまった。クラッチカバーを開けて唖然としてしまって、一度仕切り直しているから二日がかりだった。
作業後、キック3回で始動した。長期間動かしていない割にはかなり始動性が良いけど、この日の気温は16℃と年末にしてはかなり暖かい状態だったのでカムチェーンの交換による効果なのかは良く分からない。
あと、試走の途中アイドリング時にプスリと止まってしまって始動出来なくなった。しばらくキックして始動出来たけど、完全に温まった状態でも低回転時に何だか不安定さがある印象。同じ様な症状を過去にも経験している。
本当に気温が低い時でも始動出来るのか確認してみたいけど、本当に気温が低い時は乗りたくないので確認出来るかどうか分からない。
今回の出費
14401-MN1-671 CHAIN,CAM 1個 @4,593
14514-MG3-000 SPRING,CAM CHAIN TENSION 1個 @267
14620-MN1-770 GUID,CAM CHAIN 1個 @3,465
14511-MN1-670 TENSIONER,CAM CHAIN 欠品
送料 660
カムチェーン(eBAY) 66.90GBP(14,087円)
計 23,072円
カムチェーン2本も買ってしまって、しかもeBayで海外から購入したので高くてとても無駄な出費をしてしまった。
欠品のカムチェーンテンショナーは、eBayでは売っているのを確認出来たけどテンショナー、カムチェーン、スライダーのセットで2万円くらいだった。既にカムチェーンの新品が2本有る状態で更に2万円出して3本目を購入する気にはなれなかった。探せばテンショナー単品でも有るかもしれない。
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