昭和生まれの古参オタクによる推し語り

昭和から令和まで! 古参の二次元オタクが、歴代の推しゲーム・マンガ・アニメ・キャラについて語っています。

推し作品語り 37作目:キッドクラウンのクレイジーチェイス

1994年発売のゲーム スーパーファミコン

知る人ぞ知る古株ゲームメーカー・ケムコが開発したSFCのアクションゲームで、当初は北米でのみ発売されました。ピエロ姿の主人公を筆頭に見た目はコミカルで一見すると低年齢向けソフトっぽいのですが、実際はかなりシビアな難易度で歯ごたえが抜群。全5ステージとボリュームは少ないながら容易にはクリアできないため、想像以上に長く楽しむことができる作品です。道中には初見殺しに近いようなトラップも散見されますが回避不可能とまでは言えず、理不尽だと感じるギリギリを攻めたゲームデザインは非常に秀逸で、名作とは言わずとも隠れた秀作だと思っています。

1990年代のゴールデンタイムに放映されていたテレビゲーム情報番組「ゲーム王国」のスポンサーがケムコだったことから、番組内で何度も紹介されていたのがこのソフト。私もゲーム王国を定期視聴していたことから興味を惹かれ、とんでもないクソゲーかもしれぬという不安を抱きながらもギャンブル気分で購入しました。しかし実際にプレイしてみればこれが思っていた以上に面白く、元々の期待値が低かったこともあってかなりの満足感を得ることができたのです。

ドット絵のクオリティが高く更には動作が細かいため、テケテケと全力ダッシュするキッドを見ているだけでも割と面白いというのが秀逸なポイント。使い回しではなく個々の動きが丁寧に作られているので、ミスしてトラップにぶつかった時でも専用の被弾モーションが見られることでなんとなくお得な気分になり、そうした細かな作り込みのおかげで失敗時のストレスが低減されていました。仕掛けられている障害物の種類も多様なので同じネタばかりで飽きることもなく、ステージ構成の面白さは同時期のアクションゲームと比べてもかなり高いレベルだったと思っています。きちんとステージを完走しても4つのマークが揃っていないと最初からやり直しになったり、苦労して最終面をクリアしたと思ったら最後の最後で究極の運ゲーを強いられたりという豪快な仕様には困惑させられましたが、そういった部分も含めて忘れられないインパクトのあるゲームでした。

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前後の推し作品

36作目:MOTHER2 ギーグの逆襲

38作目:ドカポン3・2・1 ~嵐を呼ぶ友情~

 

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