
あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。頼んだみんな…(他力本願)。
さて。
今年の一冊目、と言ってよいのか、12/31に一気に読み終えました。
ババヤガの夜 王谷晶
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バイオレンス小説。
その腕を買われて暴力団組長の護衛係にさせられてしまった主人公(女性)と、運命に縛り付けられた組長の一人娘の話。
みなさんご存知「ダガー賞」受賞作。
ダガーは諸刃の短剣のことだよなー…と思いつつダガー賞を調べてみると、英国推理作家協会主催、ゴールデンダガー賞とは別にインターナショナルダガー賞、つまり翻訳部門が別であって、本作が昨年受賞している。
というわけでバイオレンス小説苦手なのですが、読んでみました。
まず最初、この薄さでこの展開、これ、ちゃんと終わるの?と思いました。
杞憂でした大変申し訳ありませんでした。
疾走していくストーリー、大きく視点を変えられる細工がしてあってびっくり。
バイオレンス小説なのに、ガラス細工のような繊細さも持ち合わせていて、あと細工も物語の展開的にこれ以上ないほどに作用していて(完全に気づかなかった。何が起きたかわからずそのページ二度読みした。)唸る。
イギリスで評価される、ということは翻訳者も相当な手練れ(←言葉のチョイスよ…)であろう(サム・ベットさんという方です)。
海外で賞を獲った、というのがよくわかる作品だったなと思いました。
バイオレンスなので苦手な人もいると思うけれど、まあとにかく近年稀にみる大胆かつ効果的な細工があるのでぜひ読んでみて、みんな驚いてほしいなと思いました。
もう一つ、蛇足だけど、ババヤガは「バーバ・ヤーガ」らしくて、スラブ民話に出てくる魔女のことらしい。うん、タイトルもエスプリが効いている。
おもしろかった。