2019年以来、6年ぶりに(台風のような外的要因を除いた)公演中止が無い完走年になるかと思われた2025年。
最後の最後に宙組公演『PRINCE OF LEGEND』『BAYSIDE STAR』が中止されてしまった。
「主要な出演者の体調不良」とだけあるものの、星組の「1789-バスティーユの恋人たち-」大劇場での大量中止時には、複数というのも公表されていたが今回は無い。また東京では当時のトップスター礼真琴の体調不良で中断し、4日間中止した後の日程では暁千星が代役で再開した。
そのためトップスターの桜木みなとの体調不良であり、代役となるはずの水美舞斗が既にケガで休演しているため中止しかなかったと思われている。
また東京公演開幕時に休演していた天彩峰里など、主要なスターの休演者が多い。
103期生の転落事件、いやその前のヘアアイロン事件のリークから「宙組生全員に」多大なストレスがかかっていたのは明らかだ。何をしてもしなくても、この状況は至極当然なのかもしれない。
しかし配慮としてやったことが、裏目に出たようにも思う。
まずは前述の水美舞斗の代役が、10日間ほど新人公演で演じた泉堂成だったことだ。
代役が鷹翔千空に変更になったばかりで公演中止となったが、これは本来の代役に準備を課していないということだろう。過重労働が気になるのは分かるが、大劇場ならまだしも東京公演の後半で対応出来ない状況は厳しい。
桜木みなとからしたらお披露目なのに、絡みの多い2番手役が2度変更。それも学年の遠い世代とやらなければいけなかった。
102期の遺族は同期がトップ娘役を務めていても構わず、宙組の公演再開を阻んだ。
一方で他組の102期は、苦しむ遺族も動けない同期もスルー。
臭いものには蓋をして、白々しい仲間アピールを繰り返した。
96期を支えた95期からすると、102期以下とは道徳観や倫理観から根本的に違う。
いつ何を週刊誌に流されるか、理解の難しい学年差だ。
常に背中から撃たれるのを警戒しながら気遣い、舞台も完成させなければならない。
かなりの緊張感とストレスだろう。
鷹翔千空にいつでも代われる覚悟を背負わせなかったことは、そのまま桜木みなとの負担になったと考えれる。
今回は特に不自然な年跨ぎ公演で、
宝塚歌劇111周年を締めくくるアニバーサリーイベント『TAKARAZUKA FANtastic Christmas in UMEDA』の目玉だったトークショーからも外された。
宝塚歌劇111周年記念式典をOG向けとして、配信など行わなかった点からも「宙組を受け入れられないファンへの配慮」が優先されている。
当の宙組ファンも今回のショーで使用楽曲「海ゆかば」を変更させるなど、暴走気味だ。
アメリカ人父を持つ日米ハーフ、音彩唯の新トップ娘役お披露目がよりによって『波うららかに、めおと日和』。
アメリカとの戦争の影が忍び寄る頃の、帝国海軍中尉の妻がアメリカ人になった。
元雪組トップ娘役の咲妃みゆが主要な役だったとはいえ、桜木みなとも朝美絢と同じ95期。横須賀に近い神奈川出身なので、宙組という選択肢もあったはずだ。
「軍歌を歌えない」のが枷である可能性は高い。
またその咲妃みゆへのインタビュー記事で「宝塚では咲妃さんとご縁のある鳳月杏さん、朝美絢さん、永久輝せあさん、暁千星さんがトップスターとして活躍されています。」という文があった。
しかし前述の通り、桜木みなとは予科本科なので十分縁がある。全員といった方がインパクトがあるのに、避けられるのが今の宙組なのだ。
(実際のインタビュー時には言っていて、記事で削除した可能性も高いので誰の意図かは分からないが)
公演再開と共に水美舞斗の(一部)復帰も発表されたものの、タイミングがタイミングなので無理をさせた印象を受ける。再度中止になる不安は、むしろ強まった。
無事に公演が行われるか、贔屓が出るか分からない不安が広がると、チケットを取るハードルが上がる。
チケットが売れなければ、宙組生のストレスになるだろう。私設ファンクラブが無理な客寄せを始めることもある。
その負担は、さらに公演中止のリスクを上げるのだ。
この負の連鎖を、断ち切る方法はあるのだろうか。