獅子丸のモノローグ

野鳥とスバルとラーメンを綴る。

薄幸なる5ドア車たち(7) 日産・スカイライン

   
 子供の頃の私が、一番好きな国産車のメーカーは、日産だった。
 そして、中でも強い憧憬を抱いたクルマは、なんといってもスカイラインだった。
 当時ウチの親は「ギャラン・シグマ」に乗っていたのだが、何度も「スカイラインに替えなさい」と進言したものだ。
 特に「ジャパン」の時代が好きだった。
 あの、水平指針メーターが、やけに先進的に見えたのだ。
 で、今回紹介するのは、その次の世代の「R30」と呼ばれる形式のスカイラインである。

   
 「月刊自家用車」誌の人気投票で、輝かしい1位を受賞。

   
 イメージキャラクターは、ポール・ニューマン
 「ニューマンスカイライン」と呼ばれるゆえんである。

   
 「サーフィンライン」は消滅したが、どこから見ても、スカイラインにしか見えないところが素晴らしい。

   
   
 コスト低減のため、この代からは、4気筒モデルの「TI」も6気筒の「GT」も、共通ボディのロングノーズとなっている。

   
   
 まるでシトローエンとかギャラン・ラムダを思わせる、1本スポークのステアリング。

   
   
 装備関係の解説に添えられた、あらん限りのセールストークが、読んでいて楽しい。


   

   
   
   
   
 で、憶えている方は少ないだろうが、そんな伝統のスカイラインにも、5ドア車が存在した。
 「セダンでは飽き足りない、ワンボックスカーでは走りに満足しない。そんな人たちのために」(カタログより抜粋)。

   
 ラインナップも数多く、1800cc・2000cc4気筒&6気筒・2000cc6気筒ターボ・2800ccディーゼルターボと5種のエンジンで、すべてMTとATが選択できた。

   
   
 この、「R30スカイライン」のカタログには、いろいろとスカイラインというクルマについての薀蓄やトリビアが熱く語られていて、思わず読みいってしまう。
 古きよき時代。櫻井眞一郎の時代ですネ。

   

   
 ’83年に、当時定例の「2年毎のマイナーチェンジ」が施される。

   
   
 外観上は、フロントグリルとテールランプの意匠が若干変更された。

   
 このマイナーチェンジで、5ドアは大幅に戦線を縮小し、エンジンは2000cc6気筒のNA&ターボの2種に絞られる。
 外観上では、テールゲートをブラックアウトして、カジュアル感を強調しようとする努力の跡が垣間見える。


 1本スポークのステアリングは、2本スポークに変更。

   
 で、このマイチェンでのハイライトはやはりシートの変更であろう。GT系はまだイイのだが・・・

   
 「パサージュ」と呼ばれる追加車の、このシートはどうだ!
 今にして思えば、コレがスカイラインの「R31」系がマークⅡ路線に方向転換する、布石だったのだなぁ・・・

   



   
 で、このR30の時代、実は「エステート」なる商用モデルも存在したのだ。
 あまりにも5ドアモデルとの差異が少ないというか、むしろこのエステートの方がカッコよく見えたりして・・・
 これをワゴンに仕立てあげればよかったのに。合掌。