2格(Genitiv)支配だけど3格支配をする時もある前置詞

ドイツ語講座
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ドイツ語の前置詞はそれに続く名詞の格を決めます。これを「格支配」と言います。

ドイツ語の格は全部で4つです。

  • 1格=(der)Nominativ、主格
  • 2格=Genitiv、属格
  • 3格=Dativ、与格
  • 4格=Akkusativ、対格

このうち、2格を支配する前置詞・wegenとtrotzについて以前お話しました。

なぜかドイツ人は2格が嫌いなようで、文法的には「2格支配」が正しい前置詞に続く名詞を3格にすることがよくあります。

今回はそんな「3格支配もみられる2格支配の前置詞」をまとめました。

shirousagi
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文法上は「2格支配」が正しいので、

外国語としてのドイツ語を学んでいるみなさんは続く名詞は2格にしてくださいね!

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原則2格支配、実際には3格も見られる前置詞

以下の前置詞は原則2格支配ですが、ドイツ人がよく3格支配で使う前置詞です。

trotz(〜にもかかわらず)

  • Trotz des Regens(2格, 標準)
  • Trotz dem Regen(3格, 口語)

während(〜の間)

  • Während des Essens(2格)
  • Während dem Essen(3格, 口語)

wegen(〜のために)

  • Wegen des Unfalls(2格)
  • Wegen dem Unfall(3格)

statt / anstatt(〜の代わりに)

  • Statt des Lehrers(2格)
  • Statt dem Lehrer(3格, 特に会話)

außerhalb / innerhalb(〜の外側/内側に)

  • Außerhalb des Gebäudes(2格)
  • Außerhalb dem Gebäude(3格, まれに口語で)

diesseits / jenseits / oberhalb / unterhalb(〜のこちら側/向こう側/上方/下方)

  • Jenseits des Flusses(2格)
  • Jenseits dem Fluss(3格、古風・方言で残存)
shirousagi
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3格支配で使う人もいるけれど、

原則2格支配です!

テストには2格(属格、genitiv)で!

前置詞に続く名詞が冠詞を伴わない場合

ドイツ語では、特に 不可算名詞や抽象名詞 の場合、冠詞を省いて「名詞の語幹だけ」を置くことがあります。

このとき、名詞は理論上は 2格 ですが、形の上では 語尾変化が出ない ため「ただの裸名詞」に見えます。

無冠詞の2格(属格)の名詞

では、その冠詞を省略して名詞の語幹だけを置くというのはどんな場合でしょうか?

それは…

1. 抽象名詞

抽象的な事柄(感情・状態・性質など)は、冠詞なし2格で前置詞とよく使われます。

  • Trotz Angst sprach er ruhig.
    (恐怖にもかかわらず、彼は落ち着いて話した。)
  • Wegen Müdigkeit blieb sie zu Hause.
    (疲労のため、彼女は家にいた。)

2. 天候・自然現象

天候や自然を表す名詞も冠詞なしで出やすいです。

  • Trotz Regen gingen wir spazieren.
    (雨にもかかわらず、私たちは散歩に行った。)
  • Trotz Schnee fand das Spiel statt.
    (雪にもかかわらず、試合は行われた。)

3. 時間表現

時間や時期を表す語も無冠詞属格でよく出ます。

  • Während Urlaub fahren wir nach Italien.
    (休暇中に私たちはイタリアに行く。)
  • Während Nacht war es sehr still.
    (夜の間、とても静かだった。)

4. 出来事・行為を表す名詞

出来事や動作を表す抽象的な名詞も、冠詞なしで使われます。

  • Wegen Bauarbeiten ist die Straße gesperrt.
    (工事のため、その通りは通行止めだ。)
  • Trotz Protest kam es zur Entscheidung.
    (抗議にもかかわらず、決定に至った。)

無冠詞でも2格でも3格でも

無冠詞で使う名詞、2格支配だけど3格支配で使う人もいる前置詞、まとめると…

  • trotz Regen → 2格の無冠詞用法
  • trotz dem Regen → 3格(口語・地域差)
  • trotz des Regens → 3格(規範的・フォーマル)
shirousagi
shirousagi
  • 「無冠詞属格」は 特に新聞記事や見出し、フォーマルな文体 でよく見られます。
  • 話し言葉ではむしろ trotz dem Regen のような「与格」のほうが自然に聞こえる地域もあります。(ドイツ人はよくこう使う)
  • 規範的には「無冠詞属格=属格」であり、3格ではないと考えるのが正しいです。

何度もいうけれど、テストでは2格(属格)で回答して!

2格属格) → フォーマル・標準的(論文、新聞、試験では必須)

3格与格) → カジュアル・日常的(特に定冠詞つきの名詞とよく組む)

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