2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧
出家立志本非常 推倒從前恩愛堂 外物不生閑口舌 身中自有好陰陽 功完行滿朝金闕 見性明心返故鄉 勝似在家貧血貪 老來墜落臭皮嚢 婦人是を聞き大きに怒り、「這和尚かかる不禮を云うて我をあざむく事何ぞ甚しき。再び你徒と説話をせじ」とて裏面に入りて腰門…
さぬきいろいろ40
汝もしわが民を去しむることを拒まば明日我蝗をなんぢの境に入らしめん 蝗地の面を蔽ひて人地を見るあたはざるべし蝗かの免かれてなんぢに遺れる者すなはち雹に打のこされたる者を食ひ野に汝らのために生ふる諸の樹を食はん ――出エジプト記
文フリで買った『愛大詩歌第弐号』をいま読了。マラルメからはじまり柊木快雄氏の評論でおわる構成で、短歌俳句もなかなかの尖り具合であった。 しかし、いまの文藝志望者が大変なのは、誰が尖っているのかわからない状態が長く――このことが分からない事態に…
「文フリ香川1」――文学フリーマケットに初参加してきた。38度であった。わしはいま風呂に入っていると思ってのりきった。 売られている多くの同人誌をみていると、古文漢文を勉強したほうがよいと思われる書き手がたくさんいると感じるが、――思うに、短歌俳…
フランスについては、損失額は上に述べたとおりである。しかるに、パリーはフランス全人口の二十五分の一を有し、パリー市の糞は最上とされているので、パリーの損失高は、フランスが年々失ってる五億のうちの二千五百万フランに当たるとしても、あえて過当…
『日本近代文学館』の会報を眺めていると――いろいろ思うのである。 風呂嫌いで自殺したある種のアイドルの写真集を買おうと思う。――「芥川龍之介写真集」 夏の文学教室みたいなところに登壇してくる作家にはある傾向がある気がする夏。局地戦とは何だろう。 …
毛むくじゃらは不潔に見えるとか言うて脱毛する男子も居るようであるが、女子達はたびたびものすごく毛むくじゃらで髭が顔から飛び出している裸の男をだっこしながら「ねこちゃんはほんとかわいい」とか言うているから大丈夫である。 そういえば「源氏物語」…
間もなく軍隊に入る。戦争に行く、そして山とは永久にお別れになる――。こうした残り少ない山生活が、なおどれだけの情熱に値するか? 大東亜戦争の始まる頃から、この懐疑は不断にまつわりついて、山へ出かける時にも、山を歩く時にも私を離れなかった。自分…
「実は――まだ朝飯も食べませんような次第で。」 と、その男は附加して言った。 この「朝飯も食べません」が自分の心を動かした。顔をあげて拝むような目付をしたその男の有様は、と見ると、体躯の割に頭の大きな、下顎の円く長い、何となく人の好さそうな人…
感想家は、文学者、作家じゃない。思想家でもない。つまり読者の代表だ。大読者とでも言ってよかろう。 文学作品を読むのが好きで堪らない、文学の読書が何よりも好きだ、そういう人が謙虚に自らの読書感想を語るのである。 感想がなければ語らぬがよい。あ…
【発見】むかし塾や予備校で教えてた頃、すごく高校入試も大学入試も解けるようになっていたが、――つまり、高校卒業したら予備校に就職し、問題が解けるようになったら受験すればいいのではっ。 大学入試は七割解けりゃいいねみたいなこと言われるし実際そん…
妖精是を聞きて曰く、「其唐僧はいづくにありや」本叉曰く、「東の上に座せる僧則是なり」妖精大きにおどろき黄錦の直綴をかぶり、岸に上り、三蔵の前に禮を行ひ、「弟子師父の尊容を知らず、多くの不穏をなしたり。願くは其罪をゆるし給へ」三蔵の曰く、你…
シグナルつきの電信柱が、いつかでたらめの歌をやめて、頭の上のはりがねの槍をぴんと立てながら眼をパチパチさせていました。 「えい。お前なんか何を言うんだ。僕はそれどこじゃないんだ」 ――宮沢賢治「シグナルとシグナレス」 今日は、ゼミの前に篠原進氏…
高松の夏の影と木曽の影は色が違う。 メダカがかわいい。 実学とは科学の占星術化といへよう。
――年齢。 ――十九です。やくどしです。女、このとしには必ず何かあるようです。不思議のことに思われます。 ――小柄だね? ――ええ、でもマネキン嬢にもなれるのです。 ――というと? ――全部が一まわり小さいので、写真ひきのばせば、ほとんど完璧の調和を表現し…
行者これを聞きて大きによろこび、洞の中を飛出で本相を顕し、八戒を呼びて黄風王が云ひし言を物語り、霊吉菩薩の住處はいづくなるらんと、二人商議してありける所に、忽ち老翁一人歩行來れり。八戒の曰く、「師兄此老人に問ひ給はんはいかに」行者點頭いて…
『ぬかるみ派』1・2を読んで、とりあえず若者がおれのしらん本をたくさん読んでいることが判明した。世の中は正常である。
――あなたの仕事において、父権的――アイデンティティ主義的原理主義は今日においてはもはや真の敵ではないというモチーフが何度となく顔をのぞかせますが……。 危険を承知であえて仮説を言わせてもらいましょう。今日、資本主義の晩年における支配的なモデルは…
呆れし少年の縋り着きて、いまは雫ばかりなる氷を其口に齎しつ。腰元腕をゆるめたれば、貴女の顔のけざまに、うつとりと目をみひらき、胸をおしたる手を放ちて、少年の肩を抱きつゝ、ぢつと見てうなづくはしに、がつくりと咽喉に通りて、桐の葉越の日影薄く…
ほんの二、三分の事件じゃないか。私は、まだ若いのです。これからの命です。私はいままでと同じようにつらい貧乏ぐらしを辛抱して生きて行くのです。それだけのことなんだ。私は、なんにも変っていやしない。きのうのままの、さき子です。海水着ひとつで、…
――そう、まあ知り合いですね。……江戸川の立派なお邸のお嬢さんだよ、お父さんは男爵でね。電話をかけましょう。――君は不良少女なぞと云ったことを、勿論みんなの前でお詫びする気でしょうね。」 井深君は、この少女の身元を証明するために本物の恋人の兄のと…
行者鐵棒を揚げて門の扉を砕るまで打たたき、「我が師父をかへせ。かへさずんば此洞を微塵にせん」と大音に罵りたり。此時洞の中には、黄風大王三蔵法師を見て申しけるは、「此僧原大唐において徳高き聖僧なり。是が弟子に孫悟空といふ神通廣大の者ありと聞…
自己責任論もケアの論理も、個々の現実に何が起こり誰に負担を押しつけているのか想起されない限り意味がない。何事も調子に乗ったらいけない。音楽を学生時代やっていたことで意味があったと思うのは、練習しないとできっこない、しかも練習不足でもえいっ…
「ああ、あれですか、コスモスに花が咲いたのですよ。夜になるまでお待ちなさい。今夜は月夜です。夜になったら、お母さんも一寸上の方まで行ってみます。その時、ちょっと覗いてみたらいいでしょう」 もぐらの子供は、夜がくるのをたのしみに待っていました…
甲州ではイワヒバ(方言イワマツ)が藁葺屋根の棟に列植せられてある。東北地方では同じく藁葺の家根草にまじって往々オニユリの花が棟高く赤く咲いていて、すこぶる鄙びた風趣を呈している。 ――牧野富太郎「植物一日一題」 ある右派の本を読んでいて思った…
妖精の曰く、「何ぞかくのごとく我を恨むるぞ。我此家の茶飯を吃ふといへども、又田島を耕し、家業の事をおこたらず。你が衣服食用に至るまで、皆我設にて事足れり。其余你が心にかなはざるは何事ぞや」と問ふ。行者の曰く、「今日我が父母外面にありて宣ふ…
その他の曲にはなかなか複雑な仕組みのものもあったが、たとえば大小の弦楽器が多くは大小の曲線の曲線的運動で現わされ真鍮管楽器が短い直線の自身に直角な衝動的運動で現わされたり、太鼓の音が画面をいっさんに駆け抜ける扇形の放射線で現わされたりする…
常世神とは――此はわたしが仮りに命けた名であるが――海の彼方の常世の国から、年に一度或は数度此国に来る神である。常世神が来る時は、其前提として、祓へをする。後に、陰陽道の様式が這入つてから、祓への前提として、神が現れる様にもなつた。が、常世神…