親魏倭王のお部屋

noteで活動中の元学芸員・親魏倭王の雑記帳。広報も兼ねています。

2025-01-01から1年間の記事一覧

昭和40年代「画期」論

">ブログ開設から約半年、体調次第で快調に更新していたかと思えば、長期間滞ったりしていました。小説の書評を中核にしつつも、いろいろなものを取り上げるので、全体にまとまりがないブログですが、こんな感じの運用を続けていこうと思います。 ">最近読ん…

読書記録:骸の爪

『骸の爪』道尾秀介 「僕はどうしても、この仏像が見たくなってきたよ」 血を流す仏像の怪 日本ホラー小説大賞を受賞してデビューした道尾秀介だが、その作風は純粋にミステリーと考えていいのではないかと思う。僕にとって、本書は『ソロモンの犬』に次いで…

【有料記事】和魂漢才・和魂洋才 ~脱「西洋コンプレックス」のすすめ~

">久々に有料記事を投稿します。基本的にnoteをメインに使っているため、有料記事の販売もnoteが中心で、こちらの方はなかなか記事数が充実しない(こちらで販売する記事はnoteの倍程度の文字数を標準としていることが理由)のですが、ここしばらくTwitter(…

「不条理」の違和感

21世紀に入ってからの一時期、主に純文学界隈(特に新人賞)でやたら「不条理」という言葉が飛び交っていたように記憶している。バブル崩壊の後、リーマンショックで追加の打撃があり、他にも様々な要因から、この四半世紀は混迷を極めた。したがって現実世…

【記事紹介】SNSを情報源にする問題点とスマホの使い方について

『婦人公論』に少し気になる記事が出ている。 現代の若年者層はほとんどがネットニュースを情報源にしており、SNS経由で情報を得ている場合も多い。僕は若年者とは言えない年齢になりつつあるが、ニュースはほぼインターネットで得ている。そうすると、気に…

【記事紹介】SNSを情報源にする問題点とスマホの使い方について

『婦人公論』に少し気になる記事が出ている。 現代の若年者層はほとんどがネットニュースを情報源にしており、SNS経由で情報を得ている場合も多い。僕は若年者とは言えない年齢になりつつあるが、ニュースはほぼインターネットで得ている。そうすると、気に…

読書記録:そして五人がいなくなる

『そして五人がいなくなる』はやみねかおる 「あの人が伯爵?」 大人も子供も楽しめる最上の推理小説 僕にとって、はやみねかおるの作品は、手に入れたくても手に入れられないものだった。物心ついたときは学研や集英社の歴史漫画ばかり読んでいて、いわゆる…

読書記録:813

『813』モーリス・ルブラン 「四分間だけ余計ですな、総理閣下」 ルパンシリーズ最大の長編 高校から大学にかけて、ルパンシリーズのうち文庫化されているものはだいたい読み切った。今回本書を読んだことで、残りは『バーネット探偵社』『バール・イ・ヴ…

読書記録:一休暗夜行

『一休暗夜行』朝松健 「魔は、なべて我が心中にこそあり。人界に仇なす魔は、これ、妄念の産物にすぎず!」 渋くてかっこいい“一休さん” 自信作、という触れ込みだけあって、ほとんど一気読みに近い読了だった。僕は普段、小説は通学時や休み時間にしか読ま…

今年を振り返って:博物館・美術館について

今年は2月の寒波で体調を崩し、その後も体調不良のほか、インターネットの接続不良(VPNも一因だったらしい)やTwitter(X)の不具合(9月以降に繰り返されたAI統合のための微調整が原因とみられるインプレッション数低迷)などもあり、ほとんど生産的なこ…

推理小説に学ぶロジック

鮎川哲也氏の『黒いトランク』に印象深いシーンがある。 事件解決後、鬼貫警部が部下の丹那刑事と話している場面のことなのだが、鬼貫警部はまず「風見鶏が北を向くとき、風はどこから吹いているか?」と問いかけ、次に「無風状態のときもある」ことを指摘す…

AIはあくまでもツールである

以前、〈しずかなインターネット〉に次のような記事を投稿したことがあります。 元々、生成AIは現行の著作権の隙間を突くようなもので、法整備などが追い付かないまま商業化されてしまったところに問題があると思えるのですが、実は文化庁が現行法に基づいて…

私的「法月綸太郎氏」論

綾辻行人氏以降の本格ミステリーの潮流を見ていると、クイーン型(ロジック重視)とカー型(トリック重視)の傾向は間違いなくあると思う。前者の代表が有栖川有栖氏、後者の代表が二階堂黎人氏で、間に実験作があり、山口雅也氏や西澤保彦氏が該当するが、…

雑談集

今回は、Twitter(X)に投稿した雑談をいくつか紹介します。 ナショナル・ジオグラフィックの歴史 ナショナル・ジオグラフィック協会について調べてみたところ、1888年の創設なのね。ものすごく古い。同年中に雑誌『ナショナル・ジオグラフィック』創刊。日…

三上山と御上神社について

生まれは奈良県なんですが、長く滋賀に住んでいます。そのため、近江富士こと三上山には親しみが湧いているんですが、実は、三輪山と重なるんですよね(三輪山が見えるところで育ったので)。 今回はその三上山について少し語ってみたいと思います。 三上山…

野洲川についての小話

また一週間ほど更新を滞らせてしまいましたが、ちょっとTwitter(X)のほうでいろいろあったのと、ネタ切れを起こしてしまったのとで、こちらまで手が回りませんでした 体調が不安定なのは相変わらずですが、最近は出かけたり本を読んだりもできるようになっ…

冬将軍と中谷宇吉郎先生

12月に入ってから急に冷え込みましたね。そのおかげで衣替えが間に合わず、少し調子が狂っていますが、なんとか元気にしています(少し体調は悪いですが、気圧の変化で突発的に調子が悪くなるだけなのでご心配なく)。 以下は、12/4と12/5にTwitter(X)へ投…

ネタ:もし楚漢戦争時代にSNSがあったら

(以下は世間で流布している人物像を基に想像を膨らませたものである) 項羽:威勢はいいが空虚范増:主君についてのボヤキが多い陳余:かつての仲の良さが仇になり張耳を憎んでいる張耳:陳余をブロックしている劉邦:大言壮語ばかりだが、項羽よりフォロワ…

能登川の水車と伊庭内湖

去る11月14日、少しドライブしてきました。この記事はその時の記録です。 この2ヶ月ほど体調不良が続いたため、ほとんど外出できていない。そのせいか、マイカーのエンジンがかかりにくくなっていたので、父のアドバイスに従い、少しドライブすることにした…

【記事紹介】AIと人間は「見るもの」が違う

XenoSpectrumに『AIシステムと人間は世界を異なる方法で「見て」いる――そしてそれがAI画像がこれほど派手に見える理由である』という興味深い記事が出ている。 実は、AIに自作のイラストを分析させてみたことがあるのだが、「どのような絵か/何が描かれてい…

黒岩重吾氏の古代史論考は信用していいんじゃないか?

※冒頭部分の一部の記述を削除しました(2025/12/7) 今回は、ミステリー・古代史小説の分野で活躍された黒岩重吾氏について少し語ってみようと思います。 黒岩重吾氏の古代史論考 Twitter(X)では過去にも語ったことがあったと思うが、黒岩重吾氏の古代史論…

歴史にまつわる思い出話的なもの(2025/12/7改稿)

はじめに 11/25~11/26あたりにTwitter(X)で微調整があったらしく、軌道に乗りかけていたメイン垢の運用がおじゃんになってしまったため、かなりクサっています。ただ、その後いろいろわかったこともあり、それらは〈しずかなインターネット〉へ徐々にまと…

聴くとテンションが上がる曲

お題「聴くとテンションが上がる曲」 ブログを更新したいけど書くネタがないというような時、「お題」は活用させていただいています。元々noteの宣伝と小説の書評を主軸とし、note記事(論説中心)にするには及ばないと考えたネタを披露する場としてこのブロ…

東京国立博物館前庭の芝生広場化について(追補)

先日、有料記事として下記の記事を投稿しました。 その後、東京国立博物館から追加の声明が出、それによって新たな情報が得られたため、追記します。なお、本文はTwitter(X)からの転載です。 東京国立博物館前庭の芝生広場化について(追補) 東京国立博物…

劉備の元を去った人々

※天候のせいか体調が不安定なので、更新が滞るかもしれません。 中国・三国時代を見ていると、それなりに人材を抱えていた袁紹がズブズブと沈んでしまったので、最終的に一国の主となった曹操(追尊皇帝)・劉備・孫権は一廉の人物だったと言えるが、どうも…

【記事紹介】死んだインターネット理論とは

「死んだインターネット理論(Dead Internet Theory)」と呼ばれる考え方があるらしい。ボットやアルゴリズムがネット上の多くを占めていることを指すのだという。 Forbes JAPANに記事が出ているが、ある研究者は「現代のインターネットは人間のためではなく…

「通説を疑い、視点を変えるとおもしろい」という話

動物たちの「文化」 『地球ドラマチック』で、動物たちが持つ特有の行動を「文化」と見立てて特集していた。ニホンザルの場合、地獄谷のサルは温泉に入って暖を取ることで知られるが、他に類例はない(近くに温泉があっても、他地域のサルは入浴しない)とい…

【有料記事】東京国立博物館について意見する

体調不良の余波とTwitterのシステム改編によるアルゴリズム調整の巻き添えで低下したインプレッション数の回復で貴重な1週間(実質2週間)を無駄にしてしまったと感じているところに、とんでもないニュースが飛び込んできました。 東京国立博物館が前庭の…

ネタ:もし三国時代にSNSがあったら

(以下は世間で流布している人物像を基に想像を膨らませたものである) 1.魏 荀彧:仕事の進捗がメイン(ほぼ政府の広報)郭嘉:プライベートなネタ多め、やや享楽的賈詡:たまに公的機関の投稿をリポストするだけ陳羣:必ずリプ返しするなどクソ真面目劉…

【記事紹介】生命誕生の謎に迫る

Forbes JAPANに、地球での生命誕生の謎を探求する記事が出ている。 地球の歴史は、冥王代、太古代(始生代)、原生代、顕生代の4つに区分され、現代は顕生代に含まれる。冥王代はまだ地球が惑星として完成する前段階と言え、小惑星の衝突も頻繁にあった。 …