いつまで「戦後」といえるのか、2025年大晦日

2025年もあと十数時間、島岡美延です。

「戦後80年」という言葉が全く響かない若者にショックを受けた2025年、図書館で予約が回ってきた中公ムック『歴史と人物23』――開戦前に日本の負けはわかっていた『昭和16年 夏の敗戦』――を読んで、あらためて「戦争に向かう空気の恐ろしさ」を実感しています。

石破政権でなんとか出した「戦後80年に寄せて」の所感。高市総理誕生で防衛費が膨らむ来年度予算。

今年、時々聞かれた「今は開戦前の空気に似ている」という言葉。戦争に行ったり、大人として体験した人はすでに100歳前後。「開戦前の空気」を知る人はもういない今、やはり研究されてきたことを学んでいくしかない。あと10年たてば、戦争中の体験を語れる人はいない日本に。

「戦争のできる国」にしようとする政治家、それに「いいね」と盛り上がる人々。これからも「戦後〇〇年」を重ねていけるのか、また「それでも日本人は戦争を選んだ」の日を迎えてしまうのか。生きている間にそれを目撃するのか、わからなくなっている2025年大晦日