731部隊に所属した医師たちは医学界の中心へ

入信者の家族がここまで壊れるのが「宗教」なのか、島岡美延です。安倍元首相銃撃事件の被告は、卒業アルバムの将来の夢に「石ころ」と書いたと。弁護側証人である母親はいまだに信者――。

人間とは時に想像できないことを平気で行う。宗教も戦争も、人間を狂わせてしまうのか。映画『医の倫理と戦争(22日公開)』をご紹介します。以前、森村誠一著『悪魔の飽食』という731部隊に関するノンフィクションについて書きました。それを読むきっかけがこのドキュメンタリー。

現代日本の医療現場が抱える様々な問題の根底には、第二次世界大戦における医療従事者の戦争犯罪への加担とその隠ぺいがある。石井四郎が率いた「731部隊」に所属した医師たちは、人体実験で得た〈知見〉を自らの功績に変え、戦後日本の医学界の中心へ――。

戦後アメリカとの密約で覆い隠されてきた医療界の真実。ナチスの罪は裁かれたのに731部隊による戦争犯罪は、いまの医療者ですらよく知らないと。医療者は「戦争を起こさないこと」に目を向ける存在であってほしいと山本草介監督。