さらに猛暑日が増えそうな7月最終週、島岡美延です。
各地の海で泳ぐ人々。でも見慣れた海が何もかも呑み込んだ――。映画『そこにあるべきものたち(8月1日公開)』をご紹介します。昨日のラジオに板橋基之監督が登場。東日本大震災の半年前に福島の漁師さんを撮影、その後はどうしても彼らにカメラを向けられなかったそう。これは新たな一歩となる記録。
福島第一原発から北へ約7㌔の浪江町請戸地区。津波で壊滅的な被害を受け、災害危険区域に指定され、誰も住めなくなった土地。そこにあった1300年の歴史を持つ苕野(クサノ)神社。
「そこにあったもの」を「ないことにしてはいけない」という強い想いは理屈ではなく。神社の周りに住む人はいない、でもいつの日か、ここに人々の営みが戻ってくることを信じて、地区の人は再建を決意。
浪江に限らず、失われた故郷に今も戻れない人は日本中にいて、「新しい土地で暮らせばいい」というのは違うのだと、あらためて感じさせるドキュメンタリー。私には参加する伝統の祭りがないから、よけいに知りたい強い想い。