Power Queryで、ユーザーフォームを準備してkintoneのデータをExcelに読み込む事例です。
ユーザーフォームはExcelのセルを使用した簡易的なものですが、利用者がPowerQueryエディターを起動せずに設定値を変更できるため、活用時の制約が少なくなります。
内容:
確認したExcelは「Microsoft® Excel® for Microsoft 365 MSO」(バージョン2409)です。
アウトプットイメージ
Excelのセルを使用し、次のようなログイン名とパスワードを入力する簡易的なフォームを作成し、PowerQueryの処理に利用します。
Excelファイルにはログイン情報を保存しないように、読み取り専用などセキュリティの考慮が必要です。
更新の実行は、通常のPowerQueryと同様に「更新」をクリックします。
なお、この事例ではセルA2とB2の値を数式で文字列結合し、PowerQueryの処理に利用します。複数の値(セルA2、B2の値)をそれぞれ利用した処理も可能です。

上記のログイン情報を利用し、PowerQueryでkintoneのデータをExcelに読み込みます。
具体的にはログイン情報が固定値であった次の事例をベースに、ログイン情報を都度入力できるように修正します。
設定手順
基本の考え方は、次のとおりです。
以降は、kintoneのデータをExcelに読み込む場合の設定例です。
1.基本的な手順で「元になるクエリ」を作成(抽出条件は固定)
セルの値での変更を設定する前に、基本的な手順で「元になるクエリ」を作成し、データを読み込みます。
この事例の場合は、前述の【Power Query】kintoneからExcelに読み込む事例(ログイン名とパスワード情報の利用) に従ってクエリを作成します。
2.Excelのセルを使用し、簡易的なフォームを作成
設定の基本知識
セルの値をPowerQueryの変数として利用する場合は、データ範囲をテーブルに変換しておきます。
Excelのメニューで「挿入」ー「テーブル」のクリックで変換しますが、詳細が不明な場合は、以下の記事内にある「データ範囲をテーブルに変換」の項目も参考にしてください。
参考: 【Power Query】データソースを相対パスにして動的に変更する方法 - shikumika’s diary
Excelシートでの設定イメージ
セルA1:C2でテーブルを作成しています。
セルC2は、セルA2とB2の値を数式で文字列結合しています。
C2の数式: =A2&":"&B2
※ kintoneのログインに使用する文字列を作成するため
この事例はC2の値のみPowerQueryで利用するため、A列とB列のテーブル化は必須ではありません。
なお、①テーブル名、②テーブルのタイトルの値は、後の数式で使用するのでメモしておきます。

3.PowerQueryの「ソース」ステップを修正する
PowerQueryエディターを起動し、手順1の「元になるクエリ」で「ソース」ステップで、数式欄を次のように修正します。
= Json.Document(Web.Contents("https://●●●.com/k/v1/records.json?app=■■■", [Headers=[#"X-Cybozu-Authorization"=Binary.ToText(Text.ToBinary(Excel.CurrentWorkbook(){[Name="設定情報"]}[Content][ログイン名パスワード]{0},TextEncoding.Utf8),BinaryEncoding.Base64)]]))
なお、●●●部分は利用するkintoneのURLとあわせ、■■■の部分にはアプリIDを入力する。
この数式は、Base64エンコードを含みます。
詳細な説明は、以下の情報も参考にしてください。
参考: 【Power Query】「ログイン名:パスワード」をBase64エンコードの事例 - shikumika’s diary
「ソース」ステップの修正前後のイメージ
画面でのイメージは次のとおりです。
修正前は次の状態でした。

「ソース」ステップの修正前の状態
修正後、赤字部分を変更しています。

これで設定は完了です。
その他のExcelとkintoneの連携事例等は以下に記載しています。
以上、Power Queryで、ユーザーフォームを準備してkintoneからExcelに読み込む事例でした。