serendipity diary

Art, Books, Cinema, Dining and Entertainment

My Favorite Songs 2025

さて、昨年末から続けてきた「振り返り」シリーズも、今回が最終回。締めくくりは My Favorite Songs です。

クラシック音楽が好きで、昨年はコンサートにも10回以上足を運びましたが、今回はあえてポピュラー音楽の中からお気に入りを選んでみました。


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Mariah Carey - Play This Song ft. Anderson .Paak

マライア・キャリーが9月にリリースしたアルバム「Here for It All」に収録されている一曲。大好きなアンダーソン・パークとのコラボレーションということもあり、大人のラブソングといった雰囲気に、聴いた瞬間からすっかり魅了されました。

アンダーソン・パークは、ブルーノ・マーズと組んだユニット「シルク・ソニック」でファンになったのですが、70年代のソウルミュージックを思わせる、レトロで温かみのあるサウンドがとても気に入っています。

本作も、どこか懐かしさを感じさせるアンダーソン・パークらしいバラードで、モノクロのミュージックビデオもドラマティックで素敵です。


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Mariah Carey - Here For It All

そして、アルバムタイトルにもなっている「Here for It All」も見逃せません。マライアの元気いっぱいなダンス・ミュージックももちろん好きですが、今回のアルバムは、特にバラードが印象に残りました。

円熟味を増した彼女の歌声が、しっとりとした楽曲によくマッチしていると感じます。ポール・マッカートニーウィングスのヒット曲をカバーした「マイ・ラヴ」も、とても素敵でした。


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Lady Gaga, Bruno Mars - Die with a Smile

8月にリリースされた、レディ・ガガブルーノ・マーズのコラボ曲です。

この二人のことだから、どんな化学反応が起きるのだろう!と、刺激的な曲を勝手にイメージしていたので、最初はちょっとおとなしすぎるような気がして拍子抜けでした。

ところが、何度も聴いているうちに心に染みて、気がつけばすっかりお気に入りになっていました。

この曲も60〜70年代を思わせる、少しレトロなサウンドが印象的です。これが今年のトレンドなのか、それとも私自身が、こうしたゆったりとした音に安らぎを求めているのかもしれません。


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Lady Gaga - The Dead Dance

もともとはNETFLIXドラマの主題歌だそうで、ドラマ自体は観ていないのですが、この曲は中毒性があり、かなりはまってしまいました。一時期はついつい繰り返し聴いていた一曲です。

少し病的でゴシック調のミュージックビデオも芸術性があって、どことなくマドンナの「Vogue」を思い出す雰囲気があると感じていたところ、監督がティム・バートンだと知って、なるほどと納得しました。

今年のお正月は特にどこにも出かけなかったのですが、のんびりと過ごすお正月もよいものです。写真は年末に撮った東京タワー。赤羽橋付近から見上げる東京タワーが好きで、通りかかるたびについ写真を撮ってしまいます。

まもなく日常が戻ってきますが、今年もよい一年になりますように。

My Favorite Books 2025

2025年の振り返り。まだまだ続きます。今回は My Favorite Books です。転職してから通勤時間が長くなったので、本を読む時間も増えたのですが、記事がなかなか書けなくて。そんなわけで、いきなりブログに登場の2作品です。

有吉佐和子「非色」

本作は、終戦直後に黒人兵と結婚した笑子が、幼い子どもを連れてニューヨークへ渡り、人種差別や偏見の壁にぶつかりながら生きていく物語です。

とはいえ、最後まで決してハッピーエンドにはなりません。その点にこそ、この問題の根深さとリアリティがあると感じました。

現在のアメリカでは、表面的には人種差別は存在しないように見えます。学校教育の場ではその理念が徹底され、わずかな差別の芽も許されません。

それでも、人の心の奥底に染みついた感情を完全に消すことは難しい。誰も口にはしないけれど、差別する側・される側を問わず、心の片隅にとどめておかなければならない現実なのだと思います。

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黒人差別については、日本でも多くの人が知っていることだと思います。しかし本作が他の作品と大きく異なるのは、白人同士のあいだに存在する差別が描かれていることです。これは、私がアメリカに住んで初めて肌で感じ、衝撃を受けたことでもあります。

そのことを知ってから、「ウエストサイド物語」「死刑台のメロディ」「ディア・ハンター」「サタデー・ナイト・フィーバー」などの映画を再見し、目からうろこが落ちたように感じたことを思い出します。

終盤、笑子がブロンクスヴィルの屋敷で働くことになり、これでようやく彼女の苦労が報われる…と期待した自分の甘さも、思い知らされました。レイドン夫妻が日本人とユダヤ系のカップルであるという設定にも、深く納得させられました。

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有吉佐和子さんは、なぜこのような小説を書くことができたのだろうと思っていたところ、後に彼女がサラ・ローレンス大学へ留学していたと知り、大いに腑に落ちました。留学時代の体験を綴った「ぷえるとりこ日記」も、読んでみたいです。

桐野夏生「日没」

ある日、小説家・マッツ夢井のもとに「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状が届きます。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容され、「社会に適応した小説」を書けと命じられます…。

これも衝撃的な作品でした。ジョージ・オーウェルの「1984年」を思わせる、思想統制表現の自由を奪う監視社会の物語です。

軽いタッチで描かれているだけに、そんな馬鹿な…と思いながら読み進めてしまうのですが、最後には救いのない結末が待っていて、ここでも自分の甘さを突きつけられました。

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この小説が書かれた当時の空気を思い合わせると、ここに描かれていることは決して絵空事ではなく、現実と地続きの恐怖だったのだと感じます。

エンターテインメント小説の形を借りながら、この作品そのものが、勇気ある一筋の光であり、私たちへの強い注意喚起であり、静かな呼びかけなのだと思いました。

My Favorite Movies 2025

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、年をまたいでしまいましたが、次の振り返りは、毎年恒例となっている My Favorite Movies です。2024年の「お気に入り映画」は、以下のとおりです。

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2025年は前年よりも映画を見ましたが、鑑賞時期が年の前半に偏ってしまいました。心に残った作品を5本、鑑賞した順にピックアップします。(タイトルをクリックすると、元の記事に飛びます。)

リアル・ペイン 心の旅 (A Real Pain) 2024

ジェシー・アイゼンバーグ監督・主演作品。ジェシーはもともと好きな俳優さんですが、それにしても、彼がこんなにも繊細で内省的なヒューマンドラマを作るとは!そのことに驚くと同時に、とてもうれしくなりました。

この映画の後に見た、ジェシーの監督デビュー作「僕らの世界が交わるまで」(When You Finish Saving the World)も、シニカルで彼らしい印象的な作品で、こちらもとても気に入りました。

セプテンバー5 (September 5) 2024

1972年のミュンヘンオリンピック襲撃事件を、現地で独占報道を行ったABCのスポーツ班の視点から描いた、事実に基づく作品です。ドキュメンタリータッチで展開するストーリーに、心臓がピリピリするような緊張感を味わいました。

本作の収穫は、ドイツ人俳優のレオニー・ベネシュに出会えたこと。この後、彼女が主演する「ありふれた教室」(Das Lehrerzimmer / The Teachers' Lounge)も観ましたが、こちらも見応えのある作品でした。お気に入りの俳優さんになりました。

陪審員2番 (Juror #2) 2024

ニコラス・ホルト主演の2作品、この作品と「オーダー」(The Order)は、いずれも甲乙つけがたく、どちらも私好みで、最後まで迷いましたが、クリント・イーストウッド監督のこの作品を選びました。

自分だったらどうするか、何度も自問した作品です。陪審員制度の是非についても考えさせられました。

今なおこういう重厚な作品を作り続けるイーストウッド監督への敬意と、子役時代から知っているホルトくんの成長を、しみじみとかみしめた作品でもありました。

教皇選挙 Conclave 2024

この題材で、これほどまでにおもしろく、スリリングで、最後にはカタルシスさえ覚える一大エンターテイメントを作り上げるとは!そのことに深い感銘を受けました。

主演のレイフ・ファインズの演技にも引き込まれましたが、イザベラ・ロッセリーニのさりげない存在感が強く心に残りました。映像の印象的な色使い、衣装や舞台、美術面もみごとでした。

国宝 (Kokuho) 2025

原作もとても魅力的な作品ですが、映像化によって新たに命を吹き込まれ、圧巻の映画として大きな感動を与えてくれました。映像によって再現される歌舞伎の舞台もすばらしく、映画ならではの楽しい体験が得られました。

何より主演の二人の、役が乗り移ったとしか思えない魂のこもった演技が圧倒的で、その徹底した役作りへの努力にも深く心を打たれました。

My Important Events 2025

さて、次の振り返りは My Important Events。私にとって今年起こった大きなできごとを、書き残しておこうと思います。

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1つめは、なんといっても「転職」です。

これは私にとっても、まったく思いがけないできごとでした。3年間悩み続けていたことですが、あることが引き金となって、わずか2週間で決断しました。

はたから見ると、ステップアップのための転職と思われたかもしれません。でも実は、私にとっては苦渋の選択でした。

前の職場とも良好な関係が続いていたので、新しい環境に慣れないうちは、「自分の決断は果たして正しかったのだろうか」と悩んだこともしばしば。しばらくの間は、心がまだ半分、前職に残っているような気分でした。

それでも3か月を過ぎた頃から、自分が必要とされていることや、自分の居場所を実感する場面が増えてきました。一方で、前の職場にも後任が決まり、自分の気持ちにふんぎりがついた、ということもありました。

今は、ここにしっかりと根を下ろし、上司や周りを支える力になりたい、という気持ちでいっぱいです。来年は新しいことにもチャレンジし、わくわくする一年にしたいです。

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2つめは、「家の改修工事」です。

2年前に外壁と屋根を大々的に修理し、それはそれで満足していたのですが、そうすると急に玄関がみすぼらしく見えてきて。思い切って、玄関まわりも改修することにしました。

今回初めて気づいたのですが、昭和の家の玄関はドアの上が明かり取りになっているのですね。今は、玄関ドアにスリットが入るタイプが主流だそうです。古いドア枠を新しいドア枠でぐるりと囲む、という工法があることにも驚きました。

この秋には、長年の課題だったすべての窓を二重窓にする工事も行いました。思わぬ副産物として、家の中が少し明るくなった気がします。この冬は、ほんの少し断熱効果も実感できそうです。

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3つめは、「ブログのお引越し」です。

gooブログからはてなブログに引っ越したことで、goo時代のリンクが切れてしまったのは残念ですが、記事をすべて移すことができたのはラッキーでした。

はてなのほうが仕様が充実していて、記事を作成しやすいのもうれしいところ。最後のひとりになっても、ブログは続けますよ。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

おまけです。

夫の実家から、庭に生った柚子をたくさんいただいたので、マーマレードを作りました。ヨーグルトにかけたり、クリームチーズと一緒にサンドウィッチにしたりして、おいしくいただいています。レシピはこちら

My Best Purchase 2025

今年も残すところあと2日となりました。今年は映画だけでなく、買い物、できごと、本、音楽など、いろいろなことを振り返ってみたいと思います。おつきあいいただけましたら幸いです。

まずは My Best Purchase から。昨年と今年5月の「買ってよかったもの」は、以下のとおりです。

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HP ノートパソコン 

秋頃から個人用PCのハードディスクの調子が悪くなり、ネットで調べながらいろいろ手を尽くしてみたものの、常に容量がパンパンの状態。2019年1月に購入したものだったので、そろそろ替え時かと思い、新しいPCを購入することにしました。

これまでは個人用に Microsoft Surface、仕事では Panasonic Let’s Note を使っていたため、当初は Surface を買う予定でしたが、コストパフォーマンスや使い勝手をあらためて見直し、HPを選ぶことにしました。

ストレージ容量が512GBで、Officeが搭載されていることが必須条件でしたが、RyzenのCPUも使ってみたかったこともあり、私としてはかなり満足のいくセレクトになりました。大切な相棒として、長く使っていきたいと思います。

葵クラブのみかん

え? みかん? という声が聞こえてきそう…。柑橘類が好きですが、この時期に店頭に並ぶみかんは種類が多すぎて、どれにしようかいつも迷ってしまいます。

いろいろ試行錯誤した末に、ついに「これ!」と見つけたのが、「葵クラブ」のみかんです。見た目はふつうのみかんですが、薄皮が驚くほど薄く、甘みがあり、オレンジのような濃厚な味わいです。

みかんといえば、「せとか」「きよみ」といった名前が多い中、「葵クラブ」という名前は一風変わっています。興味を持って調べてみると、和歌山県有田市のみかん栽培の職人集団なのだそうです。

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記事では高級品と紹介されていますが、家の近くではごくふつうのお値段で手に入ります。極上のみかんだと知り、「私の舌もなかなか捨てたものではないな…」と、ちょっと嬉しくなりました。

L’OCCITANE プレミエール レイヨン ボディ&ハンド

乾燥肌の私は、毎年この季節になるとハンドクリームとボディクリームが欠かせません。今年は何にしようかな、とロクシタンのサイトをのぞいて選んだのが、このセットです。

「プレミエール レイヨン」は直訳すると「最初の光」。サイトには「一年でもっとも特別な日の訪れを告げる、静かな朝の光」とあり、初日の出をイメージしているのでしょうか。

柔らかなピンクの缶が美しく、落ち着きがありながら華やかなフローラルの香りも、私好みでした。

ボディクリームはホイップ状で、寒い日でものばしやすく、肌によくなじみます。とても気に入っています。

これは自分で購入したものではありませんが、先日、息子がタイ出張のお土産に買ってきてくれたものです。タイで人気のスキンケアブランドのハンドクリームで、華やかさの中に石鹸を思わせる清潔感があり、こちらもとても気に入りました。

ファルファーレ(Farfalle)のバレエシューズ

もともとヒールのあるパンプスが好きなのですが、今の職場のある建物は床がセラミックタイルのため、靴音が目立ちます。そのため、最近は状況によってフラットシューズに履き替えるようにしています。

いろいろ探していて見つけたのが、神戸の「ファルファーレ(蝶々という意味)」というブランドです。これはオフの日用に、かわいいなあと一目惚れしたもの。ルームシューズのような雰囲気もあり、カジュアルに履けるところが気に入っています。

帰れない山/アバウト・ライフ/なんて楽しいクリスマス!/フライトプラン

Amazon Prime Videoで見た4作品の感想です。

帰れない山 (Le Otto Montagne / The Eight Mountains) 2022

パオロ・コニェッティの同名小説を映画化。「マーティン・エデン」のルカ・マリネッリが主演ということで楽しみにしていましたが、見た後に静かな感動がじんわりとしみわたる、私好みの作品でした。

「マーティン・エデン」も文学作品の映画化でしたが、ルカはこういう作品がほんとうによく似合う俳優さんだな、としみじみ感じながら、深い満足感を味わいました。

生まれ育った山を一度も離れることなく一生をささげたブルーノ。そして、世界の山々をさまよいながら、自分が何者かを探し求めていたピエトロ。ずっといっしょにいたわけではないけれど、二人はずっと心と心がつながっていたのだと思います。

北イタリアの山岳地方の美しさ、そして冬の自然の厳しさも印象的でした。そういえば、ブルーノもピエトロも、自分の父親とは決して分かり合えなかったのですよね。父と息子って難しいな… そんなこともふと感じた作品でした。

アバウト・ライフ 幸せの選択肢 (Maybe I Do) 2023

ニューヨーク郊外に住む2組の家族が繰り広げる恋愛ドタバタ劇。正直言って中身は薄っぺらく、こんな偶然ある?!と思ってしまうような、ばかばかしい設定ではあるのですが、気楽に見れて楽しめました。

ダイアン・キートンは相変わらずキュートでしたし、スーザン・サランドンの迫力ある美しさには圧倒されました。サランドンが演じるモニカはインテリア・デザイナーという設定なので、お家もゴージャスで素敵でした。

モニカが息子と一緒に飲むために用意したハイティーのシーンも印象的でした。レモングラスカモミールのお茶、そしてクリームチーズとディルをはさんだきゅうりのサンドイッチ。思わず、まねして作ってみたくなりました。

エマ・ロバーツの相手役のルーク・ブレイシーは、たぶん初めて見た俳優さんですが、正統派のハンサムボーイで、エマとのカップルもとても絵になっていました。

なんて楽しいクリスマス! (Oh. What. Fun.) 2025

ミシェル・ファイファー主演のクリスマス・コメディ。原題の Oh. What. Fan. は、「ジングルベル」の次の歌詞から来ているものと思われます。

Oh, what fan it is to ride in a one-horse open sleigh!

これはわかる~と思いながら見ていました。アメリカにおけるクリスマスの圧は半端なく、私もアメリカで子育てをしていた頃は、この時期になるとクリスマス準備に追われていました。

クリスマスツリーやリース、屋外の電飾、クリスマスクッキーなどのお菓子作り、ジンジャーブレッドハウス作り、クリスマスカード書き、プレゼントの準備、そして当日のごちそう作り。

でもそれらは誰から頼まれたわけでもなく、自分で自分に圧をかけてやっていただけなのですよね。(とはいえ、今となってはかけがえのない思い出になっています。) 今は、そうした呪縛から解放されて、とても楽になりました。

翌年、スキーリゾートで迎えるクラウスター家のクリスマスは、ママもリラックスして楽しめて、めでたしめでたしでした。

フライトプラン (Flightplan) 2005

ジョディ・フォスター主演のサスペンス映画。20年前の作品ですが、映像もきれいで、あまり古さを感じませんでした。

ジョディは相変わらずかっこいいし、ハラハラドキドキと楽しめたのですが、「え? こんなことのために、ここまでやる?」「いやいや、これはさすがに無理があるでしょう」と思うような気になる点がてんこ盛り。

それでも、気楽に楽しめてとてもおもしろかったです。

THE CITY BAKERY BRASSERIE RUBIN &アークヒルズのクリスマス

久しぶりに、毎週土曜日にアークヒルズで開催されている「ヒルズマルシェ」に行ってきました。ヒルズマルシェは、近郊の農家さんたちが出店するファームマーケットで、2009年から続いているイベントです。

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新鮮で張りのあるルッコラや、生食用の赤軸ほうれん草、色鮮やかなかぼちゃ、さまざまな根菜などをたくさん買うことができ、大満足。しばらく楽しめそうです。

マルシェが開催されているカラヤン広場も、すっかりクリスマス仕様になっていました。

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サントリーホールがある場所にふさわしく、音楽をテーマにしたクリスマスツリー。ト音記号や音符のオーナメントが飾られ、ゴールドで統一された、シックでマチュアなツリーです。

この日はカラヤン広場で、テノール、ソプラノ、そしてピアノによるミニ・コンサートが開かれていました。

題目は、オペラのアリア「乾杯の歌」や「私のおとうさん」、そしてクリスマスらしく、バッハの「主よ、人の望みの喜びを」など。寒い中での演奏はたいへんだったと思いますが、しばしすてきな時間をすごしました。

***

その後、アークヒルズに入っている、ニューヨーク発のシティ・ベーカリーが展開するレストラン「THE CITY BAKERY BRASSERIE RUBIN」でお昼をいただくことに。

このレストランについては、過去に2回記事にしています。

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この日は混んでいたため、カウンター席に案内していただきました。

カウンターに座るのは初めてでしたが、どこかの国の民芸品のような装飾が並び、見ていて楽しい! メニューに多国籍料理が並ぶ、このお店の雰囲気によく合っています。

こちらは、インドの家庭料理「サブジ」。3種類ありましたが、これは「シーフードサブジ」です。野菜がたっぷり入った、スパイシーなスープでした。

この日は寒かったので、私は「キノコと鶏むね肉のクリームグラタン」にしました。上にのっているのは青唐辛子のペーストで、ぴりりとしたアクセントが効いています。一般的なクリームシチューとは一味も二味も違う味わいでした。

こちらのお店では、シティ・ベーカリーのパンがお代わり自由というのもうれしい。オリーブオイルをたっぷりつけていただきました。

食後のコーヒーもおいしく、この後は、シティ・ベーカリーでもパンを買いました。

最後に背景にビルを入れてパチリ。

京都・天橋立(2025・秋)鮨割烹 海宮

京都・天橋立(2025・秋)旅行記の続きです。これまでの記事はこちら。

1.京都・天橋立(2025・秋)Cenetta Barbaでひとりごはん
2.京都・天橋立(2025・秋)BOSQUE で喫茶店モーニング
3.京都・天橋立(2025・秋)天橋立を上から見る
4.京都・天橋立(2025・秋)天橋立を歩く
5.京都・天橋立(2025・秋)味香房 ままや
6.京都・天橋立(2025・秋)舟屋の町 伊根へ

伊根散策の続きです。

伊根はもともと漁業の町でしたが、現在は観光にも力を入れています。観光船やサイクリングなどのアクティビティもありますが、入江に沿って続く海岸線を歩くだけでも十分に楽しめました。

観光船だけでなく、漁船によるツアーもありました。

海岸線が入り組んでいるため、船に乗らなくても対岸の家並みを眺めることができます。

海の幸がいただけるお食事処のほか、カフェやコーヒーショップなど、天橋立よりも洗練された印象を受けました。舟屋をリノベーションしたお宿も、あちこちにできているようです。

私たちは伊根の観光ページを見ながら、「舟屋日和」という観光施設に入っている「鮨割烹 海宮(わだつみ)」という和食屋さんに入ることにしました。

予約はしていなかったのですが、ちょうどカウンターに3席空きがあり、案内していただくことができました。

私たちは「舟屋御前」をいただきました。地魚のお造り(ヒラマサなど)、小鉢(バイ貝)、煮魚(カサゴ)、茶碗蒸し、ごはん、汁物のセットです。お造りも煮魚も最高においしかったのですが、とろけるように柔らかい茶碗蒸しも絶品でした。

すぐ目の前に伊根湾が広がっています。

波がきらきらと輝いていて、とてもきれいでした。

***

この後は車に乗って、丹後半島を伊根よりさらに先までドライブしてみました。

誰もいない海沿いの高台の道をどこまでも進んでいくと、やがて展望台のように開けた場所が現れたので、車を止めて海を眺めました。

目の前には、天橋立笠松公園からも見えた冠島と沓島がはっきりと見えました。いずれも無人島で、無断上陸が禁止されていますが、オオミズナギドリの繁殖地として保護区域に指定されているそうです。

眼下に広がる青い海の美しさに、ただただ圧倒されました。

これで京都・天橋立旅行記を終わります。長らくおつきあいくださり、ありがとうございました。

京都・天橋立(2025・秋)舟屋の町 伊根へ

京都・天橋立(2025・秋)旅行記の続きです。これまでの記事はこちら。

1.京都・天橋立(2025・秋)Cenetta Barbaでひとりごはん
2.京都・天橋立(2025・秋)BOSQUE で喫茶店モーニング
3.京都・天橋立(2025・秋)天橋立を上から見る
4.京都・天橋立(2025・秋)天橋立を歩く
5.京都・天橋立(2025・秋)味香房 ままや

翌日は、天橋立から車で北へ30分のところにある海沿いの町、伊根へと向かいました。

海岸沿いにびっしりと立ち並ぶ家々は「舟屋」と呼ばれ、1階が船のガレージ、2階が住まいになっている独特の造りです。

私がはじめて伊根を知ったのは、2004年にテレビ放映された、SMAPの中居さん主演のドラマ「砂の器」でした。当時はニューヨークに住んでいましたが、夫の友人が日本のテレビドラマを録画してよく送ってくれていたのです。

松雪泰子さんが原作には登場しないミステリアスな女性を演じ、その女性の故郷が伊根という設定でした。

当時ドラマで見た伊根は、物語の影響もあって寒々しく寂しい印象でしたが、海に突き出すように建てられた家々の姿が強烈で、強く心に残ったのでした。

自宅に船着き場があるといえば、たとえばフロリダなら陽気で開放的なイメージですが、冬の寒さの厳しい日本海の町となると、どこか思慮深く慎ましい風情があり、胸が締めつけられるような感動を覚えます。

一度見ると忘れられない強い印象を残す町ですが、近年は観光客の増加により、民家の敷地に無断で立ち入ったり、許可なく写真を撮ってSNSに投稿したりといった問題も起きているそうです。

私たちはまず、観光案内所前の駐車場に車を止め、民家が立ち並ぶ細い小路を歩いてみました。

前夜におばんざいのお店でいただいた伊根の日本酒「京の春」を造っている、向井酒造さんがありました。

造り酒屋ということもあり、松の大木が印象的な立派なお宅でした。

舟屋の1階はこんな造りになっています。伊根は漁業の町ですが、自宅から漁船に乗って“出勤”するなんて、なんともかっこいいですね。

ブイの上で、ちょこんとひと休みしているカモメさん。

京都・天橋立(2025・秋)味香房 ままや

京都・天橋立(2025・秋)旅行記の続きです。これまでの記事はこちら。

1.京都・天橋立(2025・秋)Cenetta Barbaでひとりごはん
2.京都・天橋立(2025・秋)BOSQUE で喫茶店モーニング
3.京都・天橋立(2025・秋)天橋立を上から見る
4.京都・天橋立(2025・秋)天橋立を歩く

天橋立では、お部屋から景色が一望できる「ホテル北野屋」さんに宿泊しました。

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お部屋が広々としていて、温泉もゆっくりくつろげるいいお宿でしたが、夕食は外でいただくことにしました。船着き場に近い「味香房 ままや」さんを予約していました。

天橋立は夜に開いているお店はほとんどなく、とても静か。暗闇の中にぽっと灯る明かりにほっとしました。お店のすぐ向こうは海です。

店内は、壁が弁柄色と群青色に塗り分けられていて、金沢で見たお茶屋さんを思い出しました。同じ日本海側なので、文化が近いのかもしれないと思いました。

どなたも出ていらっしゃらなかったので、靴を脱いで「すみませ~ん」と声をかけながら奥のダイニングルームに向かいました。女性二人で切り盛りしているお店のようで、お部屋に入ると「いらっしゃいませ~」と席に案内してくださいました。

大きなテーブルの上には、8種類のおばんざいがきれいに並んでいて、どれもとってもおいしそう! 器もひとつひとつに味わいがあってすてきでした。めいめい取り分けていただきました。

左奥は揚げ出し豆腐。絹ごし豆腐が三角に切られていて、見た目にも美しく、とろけるような柔らかさでした。右奥はにんじんの黒ごまあえ。大きめにカットされていて、にんじんのお味がしっかりと味わえました。

左手前はひじきの入った五目豆。私の好きなお料理です。右手前はキャベツのコールスローですが、細いうどんも入っているのがユニークです。繊細なお味でした。

別の4種です。左奥はお豆の入った切り干し大根ですが、サラダのようなさっぱりとした味わいでした。右奥は糸こんにゃくと明太子の和えもの。左手前はカレー風味のおから。右手前は白和えに小松菜がのったものです。

やがて、大皿に盛られた豚しゃぶと水菜のサラダがやってきました。和風ドレッシングでさっぱりとしていて、上に散らされたのはフライドオニオンでしょうか。箸が進むおいしさです。

どれもほんとうにおいしい♬

続いて舞茸と鶏肉の天ぷら。天つゆではなく、塩と、なんとゆずのマーマレードを添えていただきます。意外なことに、とり天とマーマレードがとてもよく合いました。

飲み物は最初はビール、途中からは地元・伊根の日本酒「京の春」を。盃はトレーにたくさん並んだ中から選べるのがまた楽しい。私はめずらしく、少し渋めの盃を選びました。

写真を撮り忘れてしまいましたが、〆はお鍋でいただく「半田うどん」でした。徳島のうどんだそうで、細くてつるりとした口当たりがとてもおいしかったです。

完全予約制で、ほかのお客さまは常連さんと思われる2組だけでしたが、おかみさんたちのお人柄が飾らず温かく、お料理もおいしく、心地よい楽しい夜になりました。