会場限定で上映される30周年記念の新作映像
『新世紀エヴァンゲリオン』放送30周年を記念し、新作短編アニメーションが制作されることが発表された。2026年2月21日から23日にかけて横浜アリーナで開催されるイベント「EVANGELION:30+」の会場内ステージエリアにて、約13分の新作映像が上映される。
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本作は「エヴァンゲリオン放送30周年記念特別興行」と銘打たれた会場限定映像で、企画・脚本・総監修を庵野秀明が担当。監督は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で作画監督を務めた浅野直之が務める。鶴巻和哉、樋口真嗣、轟木一騎といったシリーズ主要スタッフも監修として名を連ねており、上映はイベント期間中、各日1日1回のみ。配信や一般公開については現時点で明らかにされていない。
一方で、物語や登場人物、時系列などの詳細は伏せられており、その情報の少なさが、発表直後からSNS上でさまざまな予想や考察を呼んでいる。
中でも比較的多く見られるのが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』から『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』までのあいだに存在する「空白の14年」を描く、あるいは補完する内容になるのではないか、という見方だ。『Q』では世界が一気に14年後へと移行したが、その間に何が起きていたのかは断片的にしか語られておらず、長年にわたり議論の対象となってきた。もっとも、約13分という短尺で全貌を描くのは難しいとの見方も多く、SNS上では慎重な声も並ぶ。
数字が想起させるエヴァンゲリオン第13号機
そうした予想の中で有力視されているのが、「13分」という上映時間そのものに意味を見出す考察だ。この数字がエヴァンゲリオン第13号機を想起させるとして、同機を軸とした物語やモチーフが描かれるのではないか、という読みが語られている。
エヴァンゲリオン第13号機は、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』および『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に登場する、NERVが建造した特異なエヴァンゲリオンだ。碇シンジと渚カヲルによるダブルエントリー方式を採用し、「最後の執行者」として物語の転換点を担った。
外見は初号機に似ているが、その位置づけは対照的で、初号機が「希望の機体」とされるのに対し、エヴァンゲリオン第13号機は世界の終焉を引き起こす引き金となる「絶望の機体」として描かれてきた。『Q』終盤では二本の槍を引き抜いたことでフォースインパクトを招き、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』では碇ゲンドウとともに物語の核心へ至り、初号機との対話の末、すべてのエヴァとともに消滅する。こうした経緯から、同機は物語の終局と転換を象徴する存在として受け取られている。
30周年という節目に、あえて新作映像を制作し、会場限定という形式で披露される今回の短編アニメは、続編や新シリーズを明言するものではない。しかし、シリーズの歴史を踏まえた象徴的な一編、あるいは次なる展開への余韻として受け止められているのも事実だ。約13分という限られた時間の中で、何が描かれるのか。その答えは、2026年2月、横浜アリーナのステージで初めて明らかになる。内容そのもの以上に、「その場で体験した」という記憶が、ファンのあいだで語り継がれる映像になるのかもしれない。
EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION:https://30th.evangelion.jp/fes/
