(1)「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」ってどんなドラマ作品?
「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」は、1994年7月8日から9月23日まで、TBS系列「金曜ドラマ」枠で全12話にわたって放送されたサスペンス・学園ドラマです。
脚本は野島伸司氏で、キャッチコピー「少年を殺したのは、どの愛か」に象徴されるように、いじめ、自殺、父の復讐といった重いテーマを正面から扱った問題作として話題を集めました。
主演は赤井英和さんで、その息子「大場誠」役にKinKi Kidsの堂本剛さんが出演。堂本光一さんも誠の同級生「影山留加」役で出演し、KinKi Kidsとしての知名度が飛躍的に上がるきっかけとなった作品でもあります。
見どころは、まず“本物の社会問題を描く”という野島伸司流のリアリズム。映像の暗さや音楽の使い方などの演出も含め、観る者にとって「胸が苦しくなるドラマ」として記憶に残る演出が満載でした。
社会派とエンタメ性を両立させた本作は、「TBS野島三部作」の第1弾として位置づけられ、多くの視聴者の心を揺さぶりました。1990年代テレビドラマの中でも“伝説的作品”と呼ばれる所以は、ここにあります。
(2)「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」の簡単なあらすじ
舞台は私立名門中学。父親(赤井英和さん)が東京でラーメン屋を開店したことで、息子・誠(堂本剛さん)は神戸から転校してきます。
初日、誠はクラスメイト・武藤が受けているいじめを見て助けますが、その瞬間から誠は新たないじめの標的にされてしまいます。そのいじめは陰湿で肉体的にも痛ましいレベルへとエスカレートしていきます。
教師や親にも理解されず、追い詰められた誠はやがて精神的に崖っぷちに立たされ、物語は悲劇的転落へ向かいます。
彼の死後、父親・衛(赤井英和さん)は息子の死の真相を知り、クラスメイトや教師、学校そのものに対し復讐を始めます。父の復讐はエスカレートしていき、愛情と憎しみ、倫理と正義の境界線があいまいになる怖ろしい展開へと突き進んでいくのです。
(3)「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」を観た当時の視聴者の感想・反響など
放送当時、本作は社会的な議論を巻き起こしました。特に「いじめのリアル描写」が過激であるとの批判もありましたが、その一方で「いじめ問題に正面から切り込んだ作品」「社会に問いかける問題作」として高く評価されました。
KinKi Kidsの二人への反響も絶大で、特に堂本剛さんの悲劇的役柄と、堂本光一さんとの衝撃的なキスシーンは話題を呼びました。
後年になってからの再評価も高く、2025年現在でも「再放送されるべきドラマ」としてファンから声が上がっていますが、過激描写ゆえに地上波での再放送は難しいとされているのが実情です。
社会現象として記録され、現在も語り継がれる衝撃作と言えるでしょう。
(4)「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」の出演者について、それぞれの略歴
【赤井英和(大場衛役)】
元プロボクサーの異色俳優で、1990年代から数々のテレビドラマや映画で活躍してきました。本作ではラーメン屋の父として、息子を失い復讐に突き進む衝撃的な演技を披露。『高校教師』でも野島氏作品に出演し、存在感ある役柄を演じています。
【堂本剛(大場誠役)】
当時は15歳、純粋な少年として“いじめ被害者”を演じ、KinKi Kidsとしての飛躍的な知名度アップに繋がりました。その後、音楽家としての道を歩みつつ、演技面でも『金田一少年の事件簿』などドラマ・映画に出演されています。
【堂本光一(影山留加役)】
KinKi Kidsのメンバー。クラスメイトとの複雑な関係・心理描写を巧みに演じました。演技面でも注目され、その後、舞台(特にミュージカル『Endless SHOCK』)やドラマ・映画で活躍を続けています。
【桜井幸子(森田千尋役)】
担任教師役で出演。誠に寄り添おうとするが、限界を感じ、葛藤する女性教師を好演。『おんなは度胸』『高校教師』などの話題作にも出演し、90年代前半のドラマシーンを代表する女優の一人と言えるでしょう。2009年限りで芸能界を引退されています。
以上、今回は「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」について解説させていただきました。
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