
50代からの健康デザイン学〈実践編〉第11回
実践編の総まとめ
──50代からの健康デザインを続けるために
実践編の最終回では、
ここまでの流れをふり返りながら、
「続けていくための全体像」を
もう一度、静かに整理していきます。
特別な方法を増やすより、
日々の生活に小さな工夫を
少しずつなじませていく。
それが、この実践編の
一貫したテーマでした。
まずは、
1日の回復リズムです。
朝は、
回復を仕上げる時間として、
呼吸と小さな動きで体を起こす。
昼は、
「使い切る」のではなく、
午後に向けて整える時間として、
食べ方と姿勢を軽くする。
そして夕方から夜は、
光と音、情報と感情を
少しずつ静かなほうへ傾ける。
翌朝の自分に、
疲れを残さないための
「終わり方の設計」でした。
次に、
1週間の回復リズムです。
毎日同じ強さでがんばるのではなく、
メインの日、軽めの日、
しっかり休ませる日を分ける。
そのうえで、
「楽しみ」と「ごほうび」を
あらかじめ散りばめておく。
この「強弱」と「楽しみ」が、
回復リズムを
長く支える土台になりました。
うまくいかなかった日も、
この実践編では
大事な要素として扱いました。
できなかった自分を責めるのではなく、
状況や条件をふり返る。
次に同じことが起きたときの
「一手だけ」を決めておく。
そして、どんな日でも続けられる
「いちばん小さな一歩」を
一つ持っておく。
この視点があるだけで、
習慣は途切れにくくなります。
さらに、
健康デザインノートを使って、
自分の体調や行動、気づきを
「見える化」してきました。
その日の体調。
やってみたこと。
心と体の小さな気づき。
それらを少しずつ書き留めることで、
「自分には何が合っているのか」が
少しずつ見えてきます。
そしてそこから、
自分だけの基本ルールを
三つに絞ることを試しました。
・体が楽になる行動
・心が落ち着く行動
・翌日に効いてくる行動
人それぞれ違うからこそ、
自分で選び、自分で決めた
小さなルールが、
一番の拠りどころになります。
最後に、
ルールをときどき見直し、
今の自分に合わせて
アップデートしていく流れを
確認しました。
ルールは、
「破ってはいけない約束」ではなく、
「自分を支えるための土台」です。
生活や体調の変化に合わせて、
変えていってかまわない。
むしろ、その方が自然です。
ここまでの実践編を通して、
一つだけ共通していた軸があります。
それは、
「回復力を信じる」ということ
です。
体は、本来、
自分で整おうとする力を
持っています。
私たちができるのは、
その力が働きやすいように、
生活の設計を
少しずつ整えていくことです。
50代からの健康デザインは、
派手な変化を目指すものではなく、
静かに「崩れにくい日常」を
育てていく営みです。
その日その日の体調に耳を澄ませ、
無理をしすぎない範囲で、
小さな一歩を続けていく。
ときどき立ち止まり、
ノートを開き、
自分の歩みを確かめていく。
その積み重ねが、
これからの10年、20年の
体と心を支える力になっていきます。
この実践編は、
ここで一度、区切りとします。
ただし、
あなたの健康デザインそのものは、
今日からも、これからも、
静かに続いていきます。
必要なときには、
いつでもこのシリーズに戻り、
ページを開き直してみてください。
そのたびに、新しい気づきが
必ず一つは見つかるはずです。
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最後まで読んでいただき
ありがとうございました












