市毛良枝『73歳、ひとり楽しむ山歩き』(2023年)を読みました。
市毛さんは1950年生まれ、つまり僕より3歳上ですが、40歳のとき初めて北アルプスに登り、以来、山にハマり…。
ただしこの本は単なる山の記録ではなく、山登りで考えたこと、また山を通じて知り合った人たち、彼ら彼女らから学んだこと、そこから考えたこと、仕事のこと、社会のこと、女性のこと、人生のこと、などなど。
読んでいて、クソがつくほど真面目なひと、真摯なひとやなぁと思いました。
実は同じときに図書館からもう1冊、田部井淳子さん(1975年、世界で初めて女性としてエベレスト登頂に成功)をエベレスト以来ずっと取材してきた女性新聞記者の本も借り、並行して読みはじめました。
最初、市毛さんの本を開きましたが、登っている山が僕らと同程度で、ちょっと凡庸。
と感じ、新聞記者の本に移ると、こちらはエベレスト、シシャパンマなどですから刺激的。
で、しばらく読み進みましたが、文体、言葉づかいがいかにもカッコつけた、いかにも「私はトんでる女ヨ」で、ガマンしてさらに進んだが、文体、言葉づかいだけでなくそれらは体を表すで、そもそも人間が「いかにも」で、ほとほと疲れ、
で、市毛さんのほうにもどると、そのオーソドックスさ、クソ真面目さが実に新鮮、さわやかで。(^_^;)
市毛さんの30数年の山(自然、人)を通じて考えた結論だけ写しますと――
「大人になって山と出会い、知らないことを知って思うのは、学校での勉強とは違うけれど山は学びの場だといういことだ」
そして「学びは、生涯続けられるおもしろい遊びだと思う」
で、「生きていることのすべても、五感を駆使した学びであり、遊びなのではないか」
なんて簡単に、あなたのようなただの遊び人に頷かれてもねぇ。
遊びをせんとや生まれけむ。
戯(たわぶ)れせんとや生まれけむ。