やさしい義眼のつくりかた How to make artificial eye and prosthesis

顎顔面補綴という仕事を通じて身につけた義眼やエピテーゼの製作技術やその背景をご紹介。 あまり広く認知されていない技術ですが、どこかで誰かの役に立てればいいですね。 フィギュアなどの趣味にも生かせるように、なるべく特殊な材料や 道具を使わない方法も お伝えできればと思います。 How to make artificial eye and prosthesis.

How to make artificial eye and prosthesis.

義眼

ひさしぶりの義眼

 もともと義眼を作るのが好きでこのブログも始めた気がするんだけれど、気がつけば・・・・

虹彩を作る金型とかフラスコまで試作に試作を重ねて特注したものの、しばらく眠っていることが多かったですね。

 そんな久しぶりの義眼の作業、といっても眼窩のエピテーゼにつけるものなので完全な義眼というわけではない。

 無駄に金型が増えてるので、必要なのは義眼は一個なのですがついでにたくさん趣味で作ります。


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この虹彩のパーツを作る金型も問い合わせが多いのですが、思ったほど製作費が安くなく・・・・

3Dのデータでは販売しているのですが、あとはお近くで機械加工してくれるところを探して作ってくださいといってます。


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今回必要なのはアジア系の黒い瞳。
少し色味を変えつつ5個、趣味として青と緑の虹彩を3個作ります。


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部分的に材料を変更して試してみた部分もあるので、あんまり歩留まりは良くなかった。

やはり普段から作り慣れないと、変なところで失敗します。


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フラスコも試作品が残っていたりで3個手元にあります。

プレスは以前C型のクランプを使っていましたが、やはりこの形の垂直に圧をかけられる方がいいような気がする。

このプレスは専用のものではなく、腕時計の修理とかに使うもののようです。

わが社のオリジナルフラスコにぴったりの大きさ。

右側のものは全体がアルミ製。Amazonで注文する時に気づかず・・・・

なんとなく強度に不安があったので、別に鉄製の物を探して購入したのが左のものです。

使ってみて特にアルミのものも不具合は感じませんが、長年使うとどうかわからん。


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エピテーゼに使うものと趣味のもの2個フラスコ埋没。

右側のフラスコが初期型、左が最終型のものです。

このあと表面のクリアー層を詰めて重合します、という図です。

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こちらがエピテーゼに組み込む方

もう一個は緑の瞳にしました。


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右側のものは仕事場を掃除していたら出てきた、いつ作ったか覚えていないもの。
せっかくなので研磨し直しました。


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エピテーゼはワックスの途中なのですが、眼球を入れるとiPhoneで写真を撮る時に顔として認識されるのが面白い。

あたらしいフラスコプレス

 義眼用のフラスコをプレスするのに流用できそうなものを見つけたので早速入手。

ラボで仕事する時は油圧プレスも使えるのですが、義眼の場合モノが小さいのでC型のクランプとかでも十分です。

もちろん埋没の仕方とか、フラスコの精度があってのことでもあるんですが。

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手前が今回購入したモノ。
奥は普段使う鉄製のマニュアルプレスです。

この鉄製のやつは重たいんですよ。
フラスコもセットで入手したモノなのですが、とても持って移動したくない重さ。

・・・で、手前のやつはわが社オリジナルのフラスコにちょうどいいんじゃないかと・・・

購入してみて予想通り大きさはあつらえたようにぴったりです。

ただ・・・予想以上に軽い・・・

材質まで確認していなかったんですね〜。

ほとんどのパーツがアルミ製。

これはさすがに強度的に長持ちしないでしょう。

・・・で、さらに物色したらステンレス製のものを見つけ・・・

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これだと実用に耐えそうですが、2本の支柱はどうもアルミっぽい。

しばらくこれはこれで使ってみようと思うけど、この支柱も鉄製にしたいところ・・・

 このほかにも義眼用のあたらしい材料各種用意しているので、試作をしたいのですが今のところちょっと後回しになってます。

この辺りの報告はまたいつか・・・ですね。



セブからマニラへ

 セブから帰ってきました。

病み上がり、というかぎっくり腰みたいなものなので、痛みが無くなれば別にどうということはないのですが、それでも同行者もなしで3泊4日はちと不安なとこもありました。

なるべく重い荷物を持たないようにと思いながらも、行きはシリコンなどの材料をもっていかなければならなかったのでちょっとヒヤヒヤ。

泊まった東横インに湯舟があったので、夜は熱い風呂に入ってそのあとベッドの上でストレッチやってました。

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 帰りセブの空港に着くとなつかしのウクレレ屋さんは健在。

前回と違って食指は動かされませんでした、というか荷物は極力増やしたくないぞと。


それでもパソコンだけは商売道具みたいなものなので、これだけは減らせないし・・・

 自宅とかのパソコンをiPad的なもので遠隔操作できないモノかとか、iPhoneがここまで高性能ならいっそのことCADソフトも動いてくれればいいのにとか考えてます。

なにかCADの仕事もできつつ、軽量化できる方法ご存じのかたいらっしゃったら教えてください。

遠隔操作が一番近いような気がしますが、フィリピンのネット事情だと接続があてにならないしなぁ・・・

 そんなこんなでつつがなくチェックインもすんで、あとは飛行機の搭乗案内を待つばかり。

おやつには遅く夕食には早いという微妙な時間でしたが、後々考えてとりあえず腹に何か入れとくことにしました。

セブの空港といえば毎回定番だったのが ”絶頂” という名のレストランでおかゆみたいなフィリピン料理を食べること。

軽めの食事にはうってつけだろうとその絶頂レストランを探すも・・・ない・・・

反対の場所だったかと思いながらもよく見ると名前が変わっているだけだった。

内装と名前が変わっているだけで、あとはほぼそのままだったので、居ぬきでオーナーだけ変わったのかな?

メニューを見るとおかゆ的なものはあったので注文しました。


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店の雰囲気に合わせてなんだろう、なんか土器みたいな器で出てきたんですけど・・・

 美味しんぼというアニメで土鍋には味がしみ込んでいてどうたら・・というのを思い出しながら食べました。

なんかレンガみたいな土器だったので、これはスプーンとかで微妙に削れてその土も一緒に食べてるんじゃなかろうか的な。

次行くのがいつになるかわからんけど、それまで残っているのかこのレストランは?

というような今回のセブ出張でした。

 最終日は空港のまえにデンタルクリニックにいって立ち合い的なことをやってきました。

以前から約束していたことなので断れず・・・今回のセブ行きのついでに片づけてきました。

患者さんが高齢の日本人で、いろいろと説明やら今後の治療計画やら意思疎通が大変なので助けてってことでした。

 その日本のかたはフィリピン人のパートナーの方と来られていましたが、やはりこういう医療とか歯科関係は難しいですよね。

マニラに戻ってきたらAmazonに注文していたものが届いていました。

義眼関係でいろいろと思い付きがあったり、試してみたいことがあって気になるものを注文していたのでした。

ちょっと楽しみだったのがフラスコを締め上げるフラスコプレス。

ちょうどよさげなものを見つけたのですが、手に取ってみると予想外に軽い・・・

どうやらアルミ製というのを見逃していた。

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大きさはちょうどいいんですが、耐久性は不安なんでやはり鉄製のものが安心。

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とりあえず先に手のエピテーゼが控えているのでこちらを片づけないと・・・


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無駄なこだわりのフラスコ

 たぶんあたらしいフラスコ開発の話はこれで最後・・・たぶん

本日最終デザインとなるはずのフラスコの試作品が届きました。


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一番右手前がそれ。
その横と後ろは歴代のフラスコたち。

ほんとは最初期のデザインのものがもう一個あるんですが、それは日本でセミナーやった時に置いてきました。

デザインはそれ以降のものとほとんど変わらず、ただ厚みが無駄に厚く重かった。

ステンレス製なので末代まで使えるくらいの丈夫さだと思うので、記念にとっとけばよかったかな?

 その後、使ってみては新たな気づきや思いつきがあり、地味にデザイン変更しながら試作を重ねていきました。

 試作といいながら、ステンレスで3Dプリントしてもらっているので材質的にも十分実用できるもの。

 いままでフラスコ探しで苦労してきたのが、いつの間にか手元にたくさんになってしまいました。

そのうちお土産になったりするんだろう。

・・・んで、何がどう違うのか?


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左のものが直前の試作。

位置決めピンをフラスコ下側につけて、ひっくり返し埋没しやすくしたもの。

コスト削減になるかとピンは後から打ち込むことにしたのですが、この作業がめんどくさいのと結局プリントコストはかわらないのでボツ。

今回はそのピンも一体化して作ってもらいました。

調整も上下合わせてきつかったら穴側を少し研磨するのみ。

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たぶんこれで変更は当分思いつかないはず。

ステンレスでのプリントなのでなんとなく持った感じは、南部鉄器みたいな感触。

鋳鉄製ではないにせよ肌がざらっとしているので、いっそのことシーズニングして黒くすればかっこいいかもね。


 黒くしたら今度は南部鉄器みたいにボツボツつけたくなるかも・・・

世界でも数少ないフラスコ沼にはまったかな・・・・


新素材

 しばらく前に届いていたあたらしい材料なんですが、ぎっくり腰になったりなんかでなかなか試すことができず・・・・


やっと昨日の土曜日にセコセコ試してみました。

 義眼を柔らかい素材で作れないものかとずっと考えてまして。

知り合いのひとで義眼ユーザーですがボクシングをやってたり、なかなかアクティブな方もいらっしゃいます。

 何をかくそうわたしもその昔フルコンタクトの空手をやっていたことがあるので、遠近感が掴めないと怖いのではと思ってしまいます。


 その遠近感はさておき、アクリルとはいえ硬い素材でできた義眼が入っていると、ボクシングとか顔面を強打する可能性があるスポーツとか怖くないのだろうかとも思ってしまいます。

 ボクシングや空手はさておき、網膜芽細胞腫などで小さい頃に義眼を使うようになったお子さんとか、転んでぶつけたりとかも考えられるわけで、そういった場合とかを思うと柔らかい素材で義眼ができればいいなと。

たぶん付け心地もいいのではと想像します。

 そんな思いがあり、なかなか手付かずだった割にはやり出すと結果を過ぎの悪い癖。

はやるこころでとりあえず一個義眼を作ってみました。

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最後に結果を急ぐあまり別の素材を混ぜてしまったので、角膜にあたる部分の透明感が少し濁ってしまったのですが、これであとはソケットの中で衛生的に持つようであればいいんじゃないかという感想。

写真よりも動画じゃないとわからないので、また懲りずにインスタのリンクで挑戦。

Clip20

とりあえず今回は通常の義眼の作り方での型を作っての挑戦でしたが、この部分も少し改良する必要はありそう。

次はもっとがんばる💪

顔面補綴マニュアル  やさしい義眼の作り方 How to make artificial eye
How to make Ear Prosthesis 英語版
エピテーゼのつくりかた 耳
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村井 さむ

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日本でのプレッシャーを逃れフィリピンに移住してはや10年、まだ生きてます。やさしい義眼の作り方

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