ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に家族4人で香港からニュージーランドに移住。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です

香港からの移住前連載エッセー

世界一のもてなし上手

最近読んだ「南極点より愛をこめて」(ジュリ・ニールセン著)は本当に面白い本でした。全米でベストセラーになったのも納得できる読み応えで、南極越冬隊員として送り込まれたアメリカ人女性医師が、赴任中に乳がんに侵されるという実話です。 真冬の南極は零下…

プロポリスな冬

暮らしている香港の冬は、半年以上続いた夏の暑さから解放される素晴らしい季節です。同時に苦しい季節でもあります。苦しみの原因は空気汚染です。ここ数年は悪化の一途でこれ以上汚いところは、世界でもメキシコシティーぐらいしかないそうで、冬になると…

旅する人々

ニュージーランドを旅行しているとよくキャンピングカーを見かけますが、北島北東部マウントマウンガヌイで見たのは、バスでした。しかも二階建てのかなり旧型のロンドンバス! かつて国内の路線バスだったのか、わざわざ輸入したものなのかはわかりませんが…

ゆっくり話せば

「君が今、ロンドンの街中に立って、傍にいるイギリス人にいきなり話しかけたとしよう。かなりの確率で"Sorry?"と聞き返されることだろう。でも、ここ香港で西洋人に話しかけても、そうは言われないだろう?」 英語の個人教授を受けているイギリス人の先生に、…

LOVE & PEACE その2

2002年11月6日、ウェリントンのセントポール教会でバリ爆破テロの犠牲者への追悼記念式典が開かれました。 sailanmikoto.hatenablog.com ヘレン・クラーク首相も出席し、「ニュージーランド・へラルド」(インターネット版)で関連記事を読みながら、「死者3人の…

LOVE & PEACE

2002年10月12日。この日、インドネシアのバリ島で爆破テロがあり、少なくとも180人以上の命が一瞬にして奪われてしまいました。その週末は「バリ・テンス」という、クラブチームによる10人制ラグビーの国際大会が開催されており、世界各国からアマチュアラガー…

キウイの七不思議

「キウイの七不思議」と言ったら筆頭に上げられるのが、「食器洗い」でしょう。流しに張った水に洗剤を入れ、ジャブジャブやった後はすすがずにそのまま水を切っておしまい、というもの。NZでの生活経験がある日本人が最初にあげるビックリの一つです。 「あの泡…

既知との遭遇

「あれ?この人たち・・・」 会員制クラブのキッズルームで子どもたちを遊ばせていると、若い白人のパパ2人がベビーカーを押してニコニコ話しながら入ってきました。彼らを見たとたん、 「キウイ(=NZ人)かな?」 と思いました。もちろん、西洋人の国籍を見抜く…

移住賛同者第1号

その電話はオークランドのポンソンビーからでした。実家にかけると父が出ました。 「お父さん?今、ニュージーランドに来てるんだけど・・・」 いつものように他愛もなく始まった会話。 しかし挨拶が済むと、 「あのね、NZってすごくいいところで、とても気に入…

翼に託す夢

インド系NZ人のカルナ・ムトゥ氏は報道陣を前に、彼がなぜNZに来たのかを語りました。 「ここにやって来たあなた方の先祖やマオリの人たちと同じ理由からです。子どもや自分たちのために、より良い生活の場とチャンスを求めてやってきたのです」 私はムトゥ氏と…

ヒーロー・アゲイン

ポンソンビーのブティックホテルにチェックインすると、オーナーのジェリーが敷地内の説明から愛犬ラッキー、その界隈の概略までを淀みなく語ってくれました。宿泊客ごとに1日数回としても、もう何百回、へたをすれば何千回と繰り返してきた説明なのでしょう…

1.5メートルの隣人

夕暮れ迫る時間に、NZ第2の都市クライストチャーチのボタニックガーデン(植物園)を訪れた時のことです。敷地内を流れる川の緩やかな斜面の河畔には、羽をきちんとしまい込み、置き物そのままの姿でうずくまるカモがいました。 「わぁ、ダックがいっぱい♪」 子…

ヤムチャールしましょう

NZで時々目にする「Yam Char」の看板、だいたい周りに漢字で「飲茶」と書いてあるので、「ああ、ヤムチャね」とすぐに分かるものの、どうも本場、香港から来ている身には、Yam Charの最後の"r"が気になって仕方ありません。 飲茶の英語表記というものは広東語の発…

男もすなるビーズ

三度の飯より好きなビーズ。旅行中といえでも行く先々でビーズショップがないかキョロキョロしてしまいます。NZでもお店を見つけるとつい長居してしまうのですが、そんな時、お客の中に男性を見つけるとなんとなく嬉しくなります。 日本のショップはカップル…

世界の健康優良児

「各国による世界同時不況回避への懸命の努力が・・・」 などという見出しが、連日のように新聞に載る昨今、 NZで「これから景気は悪化する」と考えているのは5人のうち、1人いるかいないかなのだそうです。逆に言えば、残りの4人は「現状維持」か「改善する」と考え…

アンクル・テリー その2

「これから南へ行くんだったら、その~、人種差別っぽいことがあるかもしれないけれど気にしない方がいいよ。ボクはクライストチャーチ出身だから周りにもそういう人がいたけど、彼らは単に"ストレンジャー"に慣れてないだけなんだ。だからと言って偏見が正当…

アンクル・テリー

さんざんお世話になった南島北東部カイコウラのモーテルを名残惜しく出かけると、入り口に大きく"168"と番地が出ていました。"168番 ザ・エスプラネード、カイコウラ"これが「クリアウォーターモーテル」の住所です。 「すごくいい番号じゃない!」 とびっくりし…

天然厚底

今頃のNZ、さすがに寒くて裸足で外を歩く人もいないことでしょう。私たちはいつも盛夏に当る1、2月に訪問しているので、裸足の人をよく見かけます。靴を履いているのが当たり前のところから来ると、履いていない人についつい目がいってしまい、たくさんいる…

ランデヴー@ポンソンビー

オークランドのポンソンビーに泊ったことがあります。周りは住宅街なのに通りの両側にはお店やレストランが連なっていて、全体的にこぢんまりとした感じがとても気に入り3泊しました。近所だったビーズショップの「ビーズ&ピーシーズ」では、大好きなインドビ…

マシンガンをブッ放しても

「ねぇ、キオラ(マオリ語のハロー)のスペルってさぁ・・・」 と、香港での同僚のチャイニーズ・キウイに聞こうとすると、 「オレにマオリ語なんて聞くなよ」 とあっさり。 「だってキウイでしょう?」 「キウイでも、オレはチャイニーズ!」 と、意味なく胸を張って…

ナンパ未遂

帰宅時の混んだ地下鉄。片時も携帯電話を手放さない香港人たちですから「周りのお客様のご迷惑になる時がありますので、ご利用は・・・」なんて車内放送は全くなく、みんなガンガンしゃべりまくり。「聞け!」と言わんばかりの大声でしゃべっていますが、それを…

半歩先行く近未来国

NZの全国紙ニュージーランドヘラルドの星占いが気に入っています。各星座ごとに3行の短いものですが、なんとなくその日の気分にピンと来るのです。 「健康運は良好ながら愛情運は今ひとつ。いつも通る道を変えれば新しい発見も!」と言った日本人が見慣れた実…

プレザントポイント駅の日曜日

「あ、イケる・・・」 「そこだ!」 8歳になったばかりの長男が、駅のゲームコーナーでゲームをやっている10歳ぐらいのNZ人の男の子の肩越しに、盛んに英語で声をかけています。さっきまで自分も遊んでいたので少しはルールがわかるらしく、年上の子相手に楽しそ…

クライストチャーチの天津甘栗

「コレって天津甘栗の匂いだよね~」 NZ旅行の際、クライストチャーチの大聖堂広場で、麦藁帽子にサングラスの若いお二イさんが、何やら香ばしい香りがするものを売っていました。遠目だったのでよくわかりませんでしたが、温めたナッツにキャラメルをからめた…

アンティークな彼

9年前にニュージーランを旅行した時、褪めた色合いのウェッジウッドの灰皿を見つけ、タバコも吸わないのに一目で気に入ってしまいました。今回の旅行でも同じようなのを探してみようと思っていましたが、あまり時間もなく半分あきらめ気味に。 ところがクイ…

最強風水

「ニュージーランドの風水ってとてもいいって知ってた?」 香港人の同僚にそう言われたのは、今年2月のNZ旅行の前日。「初耳だけど?」と言うと、彼はある風水師の話をしてくれました。風水は日本でもかなりブームになったので日本人の間でも知られるようになり…

香港のキウイ

移住を決めてから誰彼はばかる事なく、「ニュージーランドに移民するの!」と触れ回っています。こうやって言い続けていれば、自分も他人もその気になって勢いに乗れるかも、という他力本願と、1人でも多くのキウイ(=NZ人)と知り合いになっておきたいという、…

西蘭家NZ移住計画

これは当時NZにあったワールドサービス・ニュージーランド情報というサイトのご厚意で、1年以上連載していたむちゃくちゃ企画、「香港からのニュージーランド通信」という個人的な移住ストーリーをブログに転載したものです。 ============= 「何…