最近、特別に不満があるわけじゃない。
仕事も生活も、ちゃんと回っている。
それでも、どこか「止まっている感じ」がしていました。
毎日同じことの繰り返しで、刺激も少ない。
何かを変えたほうがいい気もするけど、じゃあ何をすればいいのかは分からない。
「このままでいいのかな」
そんなことを考える時間が、少しずつ増えていった頃に、手に取ったのがこの一冊でした。
なぜこの本を読んだのか?
以前、同じ著者が書いた「本を読む人はうまくいく」を読んで面白かったので、タイトルが似ているこの本も読みたくなりました。
特に、
「三日坊主で続けられない」
「仕事がつまらない」
「お金に困らない生活をしたい」
と書かれており、自分も近しい感情があったため、この本を手に取りました。
▼今回読んだ本はこちら▼
どのような本か?
■タイトル:移動する人はうまくいく
■著者 :長倉 顕太
■出版社 :すばる舎
■発売日 :2024年4月23日
■ジャンル:自己啓発・ビジネス・経済
この本は、行動が変えられないのは意志ではなく環境であると伝えています。
環境を変える、すなわち「移動する」ことで、人生がより良い方向に進んでいくことを伝えている一冊です。
とどまることで思考や行動が固定化されていく一方で、移動することで人・情報・選択肢が増えていくことが具体例とともに書かれています。
そこには、住宅と賃貸といった住む場所や仕事をテーマにした内容についても、著者なりの視点が紹介されています。
また、「お金を増やしたいけれど、何をすればいいのか分からない」と感じている人に向けて、スキルがなくても始められるビジネスについても触れられており、参考になる部分があると感じました。
移動することで選択肢が増え、選択肢が増えることで人生はうまくいく。
著者自身の体験を通して、「移動が当たり前になるとどういう状態になるのか」が描かれている一冊です。
読む前の自分はどうだったか?
自分も過去に「運動しよう」「本を読もう」「資格の勉強をしよう」と、何度も行動しようとしてきました。
ただ、長くは続かず、大体三日坊主で終わっていました。
「今回も続かなかったな」
そう思うたびに、自分に対して少し残念な気持ちになることもありました。
また仕事でも、業務に慣れてきたことで、自分の裁量で物事を進められるようにはなっていました。
目標を達成したときや、売り上げが上がったときには達成感もあります。
それでも、やることの大枠は毎日同じで、
気づくと「同じことの繰り返しだな」と、どこかつまらなく感じる自分がいました。
10年後の自分が仕事をしている姿を想像したとき、
「この先も、この仕事を続けているのかな」と考えて、
なんとも言えない気持ちになったのを覚えています。
ちょうど今、子どもが生まれ、家を買うかどうかについても考えていました。
家を買うということは、将来ずっとその場所に住む可能性が高くなるということでもあります。
定年後にお互いの実家をどうするのか。
このまま関東に住み続けるのか。
人生のプランがまだ定まっていない中で、
「ここに決めてしまっていいのだろうか」と迷い、
なかなか踏み切れずにいる自分がいました。
印象に残ったポイント
自分の好き嫌いが分からない
そもそも「好き嫌い」を感じることすらできていない人ばかりだということ
映画を見ることが好き。コーヒーを飲むことが好き。そういったことは分かっています。
しかし、仕事についてとなると、何が好きなのか、何が嫌いなのか自分自身でも分かっていません。
プライベートの好きは分かるのに、仕事になると途端に見えなくなります。
「この仕事って好きなんだろうか?」「やりたいことが思いつかない」
「どういうことをしたいのかが分からない」
「嫌いと断言できるほどひどい環境ではないけれど、どこか満足感がない」
「業務はしんどいけどつらくはない。これって嫌いな業務なのか?」
と仕事をしていると感じるときがあります。
このことについて著者は、
「センサーが壊れてしまっているのが原因」と書いています。
この言葉に、ハッとさせられました。
今まで何がしたいのかなど見つけるために、転職で職務経歴書をまとめるみたいに過去を振り返っていました。
過去を見つめなおすことで何が得意だったか、何に興奮していたのかを棚卸しでき、恐らくこれが好きなんだろうなというのが何となくわかりました。
しかし、それは過去が形作ったもので今に落とし込んだ時心から「やりたいこと」と言われると言い切れなかった。
また、仕事に慣れてくるとワクワクすることが学生の頃に比べて少なくなってきていると感じています。
これは学生のころよりも、いろんな場所に出かけたりする回数が減ったからだと思いました。つまり、刺激が以前よりも少なくなったことでセンサーが壊れてしまったのだと感じさせられました。これは仕事でもいえると思います。
他者と同じ行動をしない
私がいつも言っているのは「ベストセラーを読むのではなく、ベストセラー作家が読んでいる本を読め」ということ。
ベストセラーは、多くの人が読んでいる本です。
その本を書いたベストセラー作家は、やはり抜き出た人だと思います。
彼らは多くの本を読み、自分なりの「思考の源泉」を持っている。
だからこそ、ベストセラーを生み出せるのではないかと思いました。
そう考えると、“思考の源泉”が違う人のインプットを辿ることで、新しい思考も生まれてくるのではないかと思います。
また、「憧れの人がいる」「あの人になりたい」という人がいるのであれば、その人の考え方や行動をトレースするために、その人について調べたりその人が読んでいる本を読むことでその人に近づけると思いました。
ただ、今の自分には知識が足りないと思っているので、ベストセラーを読みつつ、変わった本も取り入れるという形がよさそうだなと思います。
慣れると思考・感覚は停止する
結局、私たちの脳はいつも同じ場所にいると、何も考えなくなり、何も感じられなくなる。
仕事や生活に慣れてしまうと、思考や感覚は少しずつ停止していくのだと思います。
私も残業が常態化したとき、しんどいとは感じていましたが残業は仕方ないと受け入れるようになっていました。
それはもう、残業を異常だと感じなくなっていた証拠だったのだと思います。
同じ担当、同じ業務を何年も続けていると、対応の仕方や手順が頭に入っているので、深く考えずに仕事ができるようになります。
それはラクでもある一方で、毎日が同じことの繰り返しのようにも感じられ、次第に物足りなさを覚えるようになりました。
一方で仕事でプロジェクトにアサインされたときなどは、今までとは違うことをする分、面白いと感じる自分がいました。
慣れはラクですが、ラクになった瞬間に、考えることや感じることを手放してしまうのかもしれません。
新しい場所に行ってみる、違うことを始めてみる、知らない人と話してみる。
そうした小さな刺激が、止まっていた思考や感覚を再び動かしてくれるのではないかと思いました。
読んだ後の自分はどう変わったか
今まで、三日坊主だったのは自分の意志が弱いからだと思っていました。
しかし、この本を読んで、続かなかったのは意志だけの問題ではなかったのだと気づきました。
「続けられない自分」を責めるのではなく、
「続けられる環境だったのか?」と考える視点を持てるようになったことは、大きな変化だったと思います。
仕事についても、今感じているモヤモヤは、モチベーションが落ちたからではなく、刺激がなくなったことによるものなのだと腑に落ちました。
このまま同じ業務を繰り返していけば、おそらく仕事はどんどんつまらなく感じていく。
そう考えると、今の自分には「頑張ること」よりも「環境を動かすこと」の方が必要なのだと思うようになりました。
違う立ち位置や役割に挑戦すること。
今までとは違う人や仕事に触れること。
そうした変化を、自分から選んでいいのだと感じています。
住宅についても、「そういう考え方があるんだ」と参考になる部分がありました。
引っ越しすることは、環境を変えるための最も分かりやすい手段の一つです。
賃貸であれば、いつでも好きな時に住む場所を変えることができ、新しい刺激を得ることができます。
一方で、本書ではマイホームは選択肢を狭めるものとして描かれています。
もちろんマイホーム購入は大きな決断ですが、
例えば「実家と自宅を行き来する」という使い方であれば、固定化ではなく選択肢のひとつになり得るのではと感じました。
本書を通して、「慣れ」は良いことですが、それが「ラク」に変わってしまうと成長が止まっているということでもあると思うので、そう感じた時は、危機感を持ち、些細なことから行動して、環境を変えていこうと思いました。
この本を読んで残ったこと
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ますます信用の時代になってきていること
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知識経験をアップデートしていくことで、新しい選択肢が増え、人生が変わっていく
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環境からすべては生み出される
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脳のフィルターを変えると違うステージに行ける
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大量にインプットすることにより、人生の広い地図が手に入る
どんな人にすすめたいか
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人生が退屈だと感じている人
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やりたいことが見つかってない人
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現状維持していると感じている人
→仕事がつまらない、生活が退屈だと思っている人 -
お金を増やしたいと思っている人
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自分の好き嫌いが何か知りたい人
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今、止まっている人へ
「人生がつまらなく感じる」
「何をしたいのか分からない」
と感じていても、行動に移すのがなかなか難しいですよね。
動けなかったら落ち込んでしまうこともあると思います。
でもそれは、意志が弱いからではありません。
この本を読んで思ったのは、多くの場合、原因は環境にあるということです。
刺激が足りないだけなのかもしれません。
そうした悩みは、環境を少し変えることで動き始めます。
環境と聞くと大きな変化を想像しがちですが、
・ちょっと外に出てみる。
・行ったことのない場所に行ってみる。
・好きなアーティストについて調べてみる。
そんな些細なことでもいいと思います。
ちょっとした行動から、きっかけは生まれます。
そのきっかけが、新たな出会いにつながりますように。
同じ著者の別作品についても記事を書いています。
よければあわせて読んでみてください。






