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【OM-1×7.5mm FISH-EYE広角編】OM-1と社外魚眼レンズで立川イルミを「空間ごと」切り取る!ブレを恐れない超広角撮影の極意

OM-1と魚眼レンズで手持ち撮影したツリーとモノレールの高架
手持ちでもブレない夜景。OM-1の強力な5軸手ぶれ補正が実現したシャープなイルミネーション
F3.5の明るさの魚眼レンズでも、強力な手ぶれ補正により微細な光のディテールまでクリアに描写。三脚要らずで、高架がカーブを描くこの立体感が手軽に得られます。

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※本記事は個人の体験に基づいた情報提供です。購入・使用はご自身の判断でお願いします。

皆さん、こんにちは!りょうカメラです。

前回の望遠編に続き、今回も立川のイルミネーションを舞台に撮影を行いました。今回のパートナーは、強烈な個性を持つ社外レンズ、SAMYANG(サムヤン)の7.5mm F3.5 FISH-EYE(魚眼レンズ)です。

「なぜ、あえてこのレンズを選んだの?」

実は、この日の撮影は案件の帰りで、機材は「軽さ重視」でセレクトしていました。純正広角レンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROなど)も所有していますが、SAMYANGのこのレンズは、純正の約半額という圧倒的なコストパフォーマンスを持ちながら、マイクロフォーサーズ(M43)ボディとのバランスが良い軽量・コンパクト設計が魅力です。決して写りを妥協したわけではありません。

そして、前回の望遠編でお話しした「自分ルール」の哲学も生きています。今回の自分ルールは「OM-1の機能だけで、この超広角レンズの夜間手持ち撮影を完遂させる」というもの。

通常、このレンズのようにAFや電子接点を持たない魚眼レンズは、暗い夜景撮影では三脚が必須とされてきました。しかし、OM-1が持つ強力なボディ内手ぶれ補正(IBIS)と高感度性能は、そんなMFレンズの弱点を完全にカバーし、「超広角を手持ちで、ダイナミックに」という新たな自由を私たちに与えてくれます。

今回は、この究極の組み合わせで、立川の都市構造やイルミネーションを「空間ごと」切り取る撮影テクニックと、それを可能にしたOM-1の性能を、具体的な作例を交えながら徹底解説します。

1. 超広角を「手持ち」で楽しむ!手ぶれ補正(IBIS)が変えた魚眼撮影の常識

魚眼レンズ最大の魅力は、その場全体を歪ませて切り取る「非日常的なスケール感」です。この魅力を最大限に引き出すには、自由なアングル、つまり手持ち撮影が不可欠です。

ブレを恐れるな!強力なIBISが実現する夜間手持ちスナップ

OM-1と魚眼レンズで撮影したイルミネーションの木への近接撮影
手持ちだからこそ可能なアングル。グッと近寄った際のブレを徹底排除
魚眼レンズの特性を活かし、画面右端の樹木に大胆に近接。手ぶれ補正のおかげで、このアングルの手持ち撮影でも葉や幹のディテールがシャープに保たれています。

魚眼レンズで被写体に近づく「近接デフォルメ」は、手ブレが非常に目立ちやすい撮影です。しかし、OM-1のIBISは、レンズ側の補正がないにもかかわらず、その強力な補正効果で、この難易度の高いアングルでの夜間手持ち撮影を可能にします。この安定性こそが、「魚眼レンズは三脚必須」という常識を過去のものにしてくれました。

SAMYANGレンズが持つ深い被写界深度と組み合わせることで、手持ちでのパンフォーカス(置きピン)撮影が夜間でも成立します。

今回の撮影では、この特性を最大限に活かし、撮影に入ってからはほとんどレンズ側の設定(フォーカスリング、絞りリング)は変えていませんでした。広角レンズの特性を活かし、開放(F3.5)から少し絞り込んだ設定でピントを深部に固定し、パンフォーカスを狙って撮影しました。(※時々、表現の幅を出すために開放F3.5に戻す試行錯誤は行っています)。

シャッタースピードの確保が難しい夜間において、IBISは1/10秒以下の低速シャッターでも手ブレを抑制します。これにより、低感度での撮影が可能となり、ノイズを抑えた高画質な写真を、三脚なしで得られるのです。


2. 複雑な夜景でこそ際立つOM-1の高感度・広大なダイナミックレンジ

イルミネーションは、明るさが極端に違う光(ハイライト)と影(シャドウ)が混在する、ダイナミックレンジが求められるシーンです。OM-1の高感度耐性広階調が、この難しさに立ち向かいます。

光の飽和を防ぎ、暗部に物語を残す階調表現

OM-1と魚眼レンズで撮影した青い光の階段
ハイライトもシャドウも粘る。高感度耐性が生む豊かな階調表現
明るい青の光に照らされた階段と、周囲の暗い背景。OM-1の広いダイナミックレンジにより、光の飽和(白飛び)を防ぎつつ、暗部の情報も残しています。発色の良さも際立ちます。

光のアーチの中に立つ人物の魚眼スナップ
空間を切り取る。夜の光と影、そして人物の物語性を一枚に
光のアーチの中に立つ人物の存在感が際立ちます。OM-1の優れた描写力は、社外のフィッシュアイレンズであっても、レンズの持つ表現力(特に立体感)を最大限に引き出します。

超広角レンズは、画面全体に膨大な情報を取り込みます。その情報の中には、極端に明るい光(イルミネーション)と、真っ暗な影(建物の内側など)が混ざり合います。

正直に言えば、これまでのM43システムでは、ダイナミックレンジ(DR)の薄さから、夜景撮影においてハイライトの白飛びや、暗部のノイズに悩まされることが少なくありませんでした。

しかし、OM-1は裏面照射積層型センサー最新の画像処理エンジンにより、この階調表現の弱点を劇的に克服しています。OM-1は、ISO感度を上げてシャッタースピードを確保しつつも、光のディテールを保持し、破綻のない描写を実現します。これにより、夜の都市空間に存在する「光と影、そして人物の物語」を、高いクオリティで写真に閉じ込めることができるのです。


3. 圧倒的な高速処理が「置きピン流し撮り」の成功率を上げる

流れる時間を切り取る!高速処理がもたらす表現の可能性

OM-1と魚眼レンズで撮影した流れるモノレール
流れる時間を切り取る!高速で駆け抜けるモノレールを確実に捉えるOM-1のシャッターチャンス性能

静的な魚眼の世界に、モノレールという動的な要素を加える流し撮り。この撮影をMFレンズで行うには、事前にモノレールが通過する位置にピントを固定する「置きピン」テクニックが必要です。

今回の撮影では、連写機能は使用していませんでしたが、OM-1の持つ高速な画像処理能力レスポンスの速さが、シビアな流し撮りの成功率を飛躍的に高めてくれました。

  • 低振動・低遅延な電子シャッター: OM-1の電子シャッターは、メカシャッターのような振動がなく、シャッターを切る際のタイムラグ(遅延)も極めて最小限です。これにより、繊細な夜間の流し撮りにおいて、カメラ自体の振動による微ブレを防ぐと同時に、撮影者の意図した一瞬のシャッタータイミングを正確に実行できます。
  • 【読者へのアドレス】連写機能がもたらす可能性: ちなみに、OM-1は毎秒数十コマという高速連写が可能です。もし、動体のタイミングを確実にするなら、この高速連写を利用することで、「流し撮りの最適ブレとタイミングが合った決定的な一枚」を、より大量のショットの中から選び出すことが可能になります。

ここでは、静的な魚眼の世界に、モノレールという動的な要素を加えることで、写真に新たなレイヤーと命を吹き込むことに成功しています。

補足:もしAFレンズを使っていたら?OM-1のAF性能の真価

今回はSAMYANGのMFレンズを使用したため、動体追尾AFは利用しませんでしたが、もし純正のAF対応広角レンズ(例:M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO)を使用していた場合、OM-1のAF性能が真価を発揮します。

OM-1の動体追尾AFは、夜間の厳しい低照度環境でも、高架を走るモノレールのような予測可能な動体を正確に捕捉し続けます。これにより、置きピンの必要がなくなり、流し撮り中のピント合わせの難易度が大幅に下がり、シャッタータイミングだけに集中することが可能になります。

今回はあえてMFレンズの特性とOM-1の高速性を組み合わせましたが、AFを利用することで、この種の夜間動体撮影はさらに容易になります。


4. まとめ:OM-1と魚眼レンズで表現の壁を壊す

今回の検証を通じて、OM SYSTEM OM-1が、個性的な社外のSAMYANG魚眼レンズの「弱点」を完全にカバーし、「強み」を最大限に引き出す最高のボディであることが証明されました。

  • IBIS:夜間の手持ち、近接撮影の自由度を最大化
  • 高感度/DR:複雑な夜景の光と影を両立(M43の弱点を克服)
  • 高速処理:MFレンズ使用時でも、低遅延シャッターと連写機能(読者へのアドレス)が動体撮影の成功率を向上

この組み合わせは、単なる機材を超えて、通常は難易度の高い「夜間の動体超広角手持ち撮影」という、新たな表現の自由度を私たちに提供してくれるのです。あなたもぜひ、このシステムで、魚眼レンズが写し出す空間の魔術を楽しんでみてください!


5. 合わせて読みたい!イルミネーション撮影をさらに楽しむための記事

今回の記事を楽しんでいただけたなら、ぜひこちらの記事もご覧ください!

ryo-camera.com

  • 【標準編】自然な視界でイルミを切り取る!美しい「玉ボケ」を作る標準レンズの使い方(パーマリンク: om1-12-100pro-std 予定)
  • 【必見!魚眼レンズの表現技法】7.5mm FISH-EYEで非日常を写す!歪曲と近接デフォルメの極意(パーマリンク: fisheye-master 予定)

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