【実例】フリッカー修正前。イルミネーションの輝きに、フリッカー(縞模様)が発生している。
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※本記事は個人の体験に基づいた情報提供です。価格は変動する可能性があります。購入・使用はご自身の判断でお願いします。
皆さん、こんにちは!りょうカメラです。
前回の記事ではフリッカーを未然に防ぐための設定を解説しましたが、「諦めたらそこで試合終了」です。どれだけ対策をしても、複雑なイルミネーションの下では、意図せず縞模様(バンディング)が残ってしまうことがあります。
特にOM-1のような電子シャッターの性能を活かしたい時、この縞模様は作品の質を一気に落としてしまいます。
本記事では、写真データに残ってしまったフリッカーの縞模様を、Lightroom ClassicやPhotoshopを使って軽減・除去するための具体的なテクニックを、実際の修正例と共に解説します。
実際の修正事例から学ぶ「救済レタッチ」の重要性
まずは、今回の撮影で実際にフリッカーの縞模様が出てしまい、Lightroom Classicで修正を行った事例をご覧ください。
【実例】フリッカー修正前(左)と修正後(右)の比較。 諦めずに調整した結果、右側の修正後はイルミネーションの輝きが際立ち、暗部の階調ムラ(縞模様)も目立たなくなりました。この写真のように、現像ソフトの情報量があれば、フリッカーは救済可能です。
フリッカーの修正は、画像情報が最も多いRAWデータで行うのが鉄則です。JPEGデータでは、すでに圧縮処理されており、わずかな階調の調整で破綻しやすいため、修正が非常に困難になります。
Lightroom Classicのマスク機能を活用!フリッカーを軽減する3ステップ
フリッカーによる縞模様(バンディング)は、画面全体ではなく特定の領域に帯状に発生します。このムラを「局所的」に調整するため、Lightroom Classic(LrC)のマスク機能を使って細かく作業を進めます。
ステップ1:フリッカーの「ムラ」に合わせたマスクを作成する
縞模様が目立っている部分(例:空の部分、均一な壁の部分)を特定し、その形に合わせたマスクを作成します。
- マスクパネルを開く。
- フリッカーの形に応じて、「線形グラデーション」または「ブラシ」ツールを選択する。
- 縞模様が最も目立つ部分をマスクで正確に指定する(赤くオーバーレイ表示しています)。
【作業風景】Lightroom Classicでのマスク適用。画面左側の人物の境界や背景の縞模様が気になる部分を、ブラシツールで丁寧にマスクしていきます。
ステップ2:マスク内部の「階調のムラ」を均一化する
マスクでフリッカー部分が指定できたら、そのマスク内部の調整を行います。目標は、ムラのある階調を滑らかにし、境界をぼかすことです。
- 露光量: 縞模様が暗い帯の場合は、露光量をわずかに上げる。
- シャドウ・黒レベル: 暗部のムラを広げてぼかす。
- ハイライト・白レベル: 露光量を上げたことで浮きすぎた明るい部分を抑え、周囲となじませる。
【設定詳細】フリッカーをなじませるためのパラメーター例。今回は露光量を+1.09、シャドウを+56、ハイライトを-47に設定し、縞模様による明暗差を相殺しています。
この調整の肝は、「出すところは出し、引くところは引く」という調律にあります。2枚目の画像のように、露光量を上げつつハイライトを下げることで、不自然な濃淡を消し、縞模様を視覚的に消失させていくのです。
ステップ3:Lightroomで困難ならPhotoshopへ移行し「ダスト&スクラッチ」
LrCのマスク機能を使っても、フリッカーの複雑な周期や色ムラが残ってしまう場合があります。特にフリッカーが色相のムラとして現れている場合、Photoshop(PS)での最終調整を推奨します。
Photoshopでさらに強力に修正する「ダスト&スクラッチ」テクニック
Photoshopのこのフィルターは、フリッカーの修正において最も強力なツールの一つです。
- レイヤーを複製する。
- 複製したレイヤーに対して、「フィルター」メニューから「ノイズ」→「ダスト&スクラッチ」フィルターを適用する。
- 半径を縞模様の太さよりもわずかに大きい値に設定し、しきい値を調整して縞模様だけが滑らかになるようにする。
- レイヤーの「描画モード」を「カラー」または「輝度」に変更する。
これにより、元のディテールを維持したまま、縞模様の色や明るさのムラだけを滑らかに処理できます。
あれ?!っと思ったら、私のブログへのブックマークと「本」で対策してください
今回のレタッチ手順、いかがでしたか?「なんとなくダメだ」と諦めていた写真も、構造を理解して思考のピントを合わせれば、必ず救済の道が見えてきます。
とはいえ、現場やデスクで「あれ?!このパターンのムラはどうすればいいんだ?」と迷うこともあるはずです。そんな時は、ぜひこのブログをブックマークして読み返してください。
同時に、私がデスク周りに常備している「救済のバイブル」もご紹介します。
私が特に愛用しているのは、この『10年使える逆引き手帖』です。手元にあるのはかなり古い版になってしまいましたが、今の最新版CC環境でも「あ、この処理はどうするんだっけ?」とした瞬間に、真っ先に手が伸びる一冊です。
ページは手垢で汚れ、角も少し丸まっていますが、それこそが数々のレタッチ作業、フリッカー対策やトラブルを共に乗り越えてきた証。この一冊が手元にあるという安心感は、何物にも代えがたいものがあります。
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実は、私の手元にある参考にしている他の本も、どれもかなり年季が入っています。ボロボロになるまで使い込んだ愛着のあるものばかりですが、残念ながら絶版になっているものも少なくありません。
実は、私の手元にある参考にしている他の本、どれもかなり年季が入っています。ボロボロになるまで使い込んだ愛着のあるものばかりですが、残念ながら絶版になっているものも少なくありません。
そこで今回は、「今、この瞬間にフリッカーに悩んでいるあなた」がすぐに手に入れられるものの中から、プロの視点で「これなら自信を持っておすすめできる」という3冊をセレクトしました。
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1. 『Lightroom Classic 仕事の教科書 思いのままに仕上げる最新テクニック』
- 選定理由: フリッカー修正のような高度な微調整に欠かせない「マスク機能」や「AI活用」の最新体系が網羅されています。
- 紹介文: 私が使っている古い教本の内容を、今のAI時代に合わせてアップデートしたような一冊。「なんとなく」ではなく、機能をどう組み合わせれば意図した結果になるか。その「一歩先」の思考回路を教えてくれます。
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2. 『Photoshopレタッチ [伝わる]写真補正&加工を学ぶ現場の教本』
- 選定理由: Lightroomで追い込みきれなかった際の、Photoshopでの精密な補正(フリッカーの縞をなじませる等)に非常に役立ちます。
- 紹介文: 「修正したことがバレない」プロのレタッチ術が凝縮。特に光のムラや特定の色域へのアプローチは、フリッカー救済の現場でそのまま一生モノのスキルとして活かせます。
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3. 『作品づくりが上達する RAW現像読本』
- 選定理由: 複数の人気カメラマンによる「解釈」が学べるため、一つの手法に固執せず柔軟なリカバリー案を練ることができます。
- 紹介文: 実践的なワークフローが豊富なため、デスクに開いたまま作業するのに最適。プロがどの数値に注目し、どのトーンを優先しているのか。その「美意識の構造」が見えてきます。
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プロの「調律」を支えるのは、確かな知識の集積
失敗作を傑作に変えるレタッチは、一種の「人生の調律」にも似た作業です。脳が疲弊するような難しい修正も、横に信頼できる「本」があるだけで、驚くほど冷静に向き合えるようになります。
まとめ:フリッカー対策は「保険」をかけて楽しむ
フリッカーの修正は、あくまで「救済策」であり、撮影時に完璧に防ぐのが最善です。しかし、修正技術を知っておくことは、失敗作を救う「保険」になります。
- 撮影時: メカシャッターの活用やSSの調整で予防。
- 現像時: RAWデータでマスク機能やPSのフィルターを活用してムラを均一化する。
このレタッチテクニックを活用し、夜景撮影の失敗を恐れず、自信を持って楽しんでください!
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