とあるフランス料理店。
壁際の幾分小さく映るテーブル席には1人客の予感。間違いなく準備されている。
少し間をおいて男性客が来店。
度胸あるもんやなと尊敬やら畏敬やら。しかしその天パに眼鏡の飄々としたオッサンの立ち振る舞いや声色にどことなく心を奪われている段階において、雰囲気を損なう一歩手前ではないだろうか・・・独りフレンチ歓迎は格としてどうなんかなあなどと独り言。
フランスのワインにも明るいデザイナー氏がどなたかのキャンセル情報を入手、その後を供してくれたのだ。恐れ入る。
石垣鯛にバルサミコに合わせるのは山椒か?クリスピーなロール状の胡麻団子?
生クリームにシナモン、アーモンド、ココナッツ。塩のバランスも抜群。匙を大きく沈み込ませてすくい上げ、口にする頃には濃厚なる玉子。
クスクスの上にホタテが。そしてサフランのムースを纏う。写真には無いがビーツ&ピスタチオのパンと無塩バター二種(フランス産と北海道産)を。
さて、この店のスペシャリテとも言えるこの一皿、というよりこれは地球という惑星なのか。
"PLANET-3"ここにあり!
105種類もの野菜。今野菜の名前を果たしていくつ言えるかなあ。
強いの弱いの、冷たい中に温かなものも。ピューレの彩りにも個々のキャラクターが存在する。
そこには貝エキスのスプーマであったり大自然の“掟”さえも連想させる大地の物と海洋由来の物というミネラルの饗宴。
これは確かに自然へのオマージュである。
大きな皿の脇に口直しに出されたのは「冬を耐える」イメージなのかわからないけれどふきのとうのシャーベットという意外性。ここではまた写真に無いが、大地と海洋の一体化と解釈したらいいのか?青さ+くるみ+じゃがいものパンである。

↑ミネラルの饗宴

↑春よ来い
低気圧で調理しシャキッと音まで聴こえてきそうなチンゲン菜の下に隠れるのはのどぐろだ。金柑と粉砕したエシャロット(?)を混ぜ込んだ焦がしバターソース。

↑火と熱と脂の意見の一致
そして手で食べるのはフォアグラのタルティーヌ。
外側はやや甘めの味付けの極薄ジャガイモ。プルーンにナッツに黒胡椒にヴィネグレットにハーブ。2ピースのフォアグラ、一方にはサクッと甘いエストラゴン、一方には爽やかなディルの茎。

↑貴方の手に感じるの
玉ねぎのローストはトリュフのヴィネグレットソース。
メインはシャラン鴨のロースト。皮目に残った食感は火加減が生命線だ。干しブドウのチャツネ、黒イチジク、栗に芋のソース。醤油もきいた深みが気分を引き締める。

↑ハイブリッドな嗜み
独り客が気になるチーズの彼方。あれもこれも・・・。
パンはまた収めてないけれど栗の粉とトリュフだったっけ?
BASKINではないがポップに弾けるシキュルペティアンを混ぜたグレープフルーツのシャーベットをジンのジュレが塞ぐ仕立ての「奏でるグレープフルーツ」、カトリーヌ・ドゥ・メディシスとマリーアントワネットをイメージしたクロワッサン仕立てのアイスなどMY SWEET ROAD。
HAJIME RESTAURANT GASTRONOMIQUE OSAKA JAPON
大阪市西区江戸堀1-9-11 TEL 06-6447-6688
月火休 / 12:00~15:30(※4月まで。5月よりディナーのみ) 18:00~23:30