すがブログ

聖地巡礼とか各期のアニメ振り返りとか書きます

<2024秋>アニメ振り返り

秋アニメの振り返りです。いつも通りベスト5を書いていきます。

 

▼前回の記事

 

 

 

5位: アクロトリップ

 中学1年生の地図子は、親の都合で祖父の家に預けられる。

冷めた性格の少女だったが、謎の魔法少女・ベリーブロッサムと出会い、見事に沼った。

しかしベリーの敵・悪の組織「フォッサマグナ」があまりにもパッとせず、地図子はモヤモヤを募らせていく……

ツッコミのセンスが光るギャグアニメです。原作が「りぼん」で連載されている少女漫画だというのにはちょっと驚き。

「ある魔法少女のことが大好きな主人公の女の子が、その魔法少女をより輝かせるために悪の組織に加入する」というあらすじだけ見ると、2024冬アニメの「魔法少女にあこがれて」を彷彿とさせますが、あの作品のような下ネタはほぼありません。

 

作画や効果はそこまでクオリティが高いというわけではないのですが、逆にそれがうまく味を出していたような気もします。理想的なB級アニメって感じでしたね。

 

 

OP映像もじわじわくるカットが多いです。曲自体は水瀬いのりが歌うごく普通の曲なのですが、サビ前に魔法少女のベリーブロッサムが油田を発掘したり、カニを食べていたり、ハトを追いかけていたり、ラーメンを完食したりする映像が流れます。もちろん本編とは一切関係なく、特に意味がないと思われるカットです。面白すぎます。

出典:『アクロトリップ』OP映像

 

 

毎週安定してギャグが面白いのですが、特に笑ったのは5話の「悪の組織にステッキを奪われたベリーブロッサムが、仕方なく通販サイトで見つけた業務用無彩色ステッキを大量購入し、それらをすべて自分の身体に差して戦う様子が風神雷神図屏風の姿と重なる」というくだりです。書いていて意味不明すぎる…どうやったらこんなギャグを思いつくのか…。

▼鬼才の発想

出典:『アクロトリップ』5話

 

 

好きなキャラ: ベリーブロッサム

出典:『アクロトリップ』9話

街の平和を守るため、日々悪と戦う魔法少女です。本名は乃苺佳寿(のいちご かじゅ)。優しく真面目な性格ながらかなり天然が入っており、かわいさと面白さを高いレベルで両立するキャラと言えます。

 

魔法少女の魔法の行使は悪の組織相手にしか認められていないため、強盗などの一般的な犯罪者と相対したときは魔法を使わず物理で戦わざるを得ない」という妙にリアルなのかなんなのかわからない設定もあって笑いました。

 

▼物理で殴って通報するという形を取らざるを得ず、結果警察とは確執があるという

出典:『アクロトリップ』2話

 

 

 

 

4位: 村井の恋

様子のおかしい男子高校生・村井は担任の田中先生に恋をしている。

しかし一方の田中は乙女ゲームの推しキャラクター「春夏秋冬(ヒトトセ)」に恋をしている。

そんなことはつゆ知らず、田中に告白をする村井だったが、「黒髪ロン毛は恋愛対象外」と一蹴されてしまう―――

ところが翌日、髪型を一新して現れた村井は田中の”推しキャラ”そのものの姿となっていた。

激しく動揺する田中と猛烈にアプローチをし続ける村井、果たしてこのおかしな恋の行方はどうなっていくのか…!?

 

女教師と男子生徒による禁断の愛を描いた背徳恋愛アニメに見せかけたハイテンションギャグ全振りアニメ…と思いきや、結構どストレートにエモいラブコメです。

最初の数話見ただけだとかなりギャグの割合が強いようにも思えますが、要所要所では王道のラブコメ要素をきっちり押さえており、かつ序盤に散りばめられていた伏線が終盤に回収されつつ最後は綺麗に話がまとまっていました。原作漫画が7巻で完結しているので、1クールで全部収め切れる分量だったのも奏功したのでしょう。

 

このアニメについて特に見事だなと思ったのは、作画に関してはおそらく予算か時間が一般的なアニメより少ないんだろうなと感じる面があったのですが、それがマイナスにならずむしろプラスになっていた点です。

作画に大きなリソースを割けないことを逆手に取って、ギャグシーンで大幅に作画枚数を減らして紙芝居のような動きにすることで、それ自体をギャグとして面白さに昇華させることに成功していました。加えて、真剣なシーンはきっちり描くことで緩急を生み出し、作画コストを下げることを逆に1つの演出として利用していたように思います。

もちろん原作から勢いあるギャグが満載だったからできたことだとは思いますが、この辺のアニメ化の仕方が非常にうまいなと感じました。

 

▼毎話視聴後に絶賛していたオタク

 

惜しむらくはディズニープラス独占配信のため、1話の地上波放送を見逃してしまった人が後から追うことが難しかったという点。(アニメを見るためだけにディズニープラスを契約するような酔狂な人はなかなかいないでしょうから)

その上、TOKYOMXで放送されていた時間帯(日曜23:30~)は他局で別のアニメも放送されており、リアルタイム視聴勢もそこで割れてしまうという状況になっていました。リアタイでもう一方のアニメを見る→後から村井の恋を見ようとするも配信されておらず見る手段がない→ほなもうええか…となった人もいたかもしれません。

どんなに良作だったと喧伝されても、簡単に見る手段がないというのは大きなハードルになってしまいます。サマータイムレンダや星屑テレパスの時も思いましたが、やはり独占配信は害悪すぎる…。

 

一応、冬クールでもまたTOKYO MXで再放送されているので、見逃した人は視聴チャンスです。(まぁ既に2話まで放送されてしまっているのですが…冒頭2話分くらいなら原作漫画をLINEマンガアプリとかで無料で読めるのでそこでカバーすることは可能)

 

 

ちなみにオープニングテーマの「へんしん!」は、Chinozoが作詞作曲です。ボカロ好きの人はご存知かと思いますが、「グッバイ宣言」や「エリート」などの曲が有名な人気ボカロPですね。

▼OP映像は結構狂気じみているが良い曲

 

 

好きなキャラ: 福永弥生

出典:『村井の恋』エンディング映像

主人公である村井の幼馴染で、ずっと村井に片想いしていた少女、やよちゃんこと福永弥生。設定が露骨なのでネタバレを恐れずに書くと、いわゆる負けヒロインです。

一見普通の美少女なのですが、公式HPのキャラクター紹介欄で結構酷いことを書かれています。

翠女子学園高校2年。村井の幼馴染みであり、小学生の頃から村井を想い続けている。

かなりのストイックで努力家だが、泣き顔が不細工。

幼少期のある事件がきっかけでトレーニングを始め、体を自由自在にゴリラの姿に変化させることができる。

「本当にサブヒロインの紹介文か、これが…?」と疑いたくなるような内容ですが、原文ママです。実際に本編を見ると、この文章が嘘をついていないことがわかるかなとは思います。意味がわかるかは別として…。

 

作画崩壊でも遠近法でもない、ゴリラ化の片鱗

出典:『村井の恋』4話

 

村井の田中先生への想いが強すぎて、中盤で早々に失恋してしまう弥生ですが、その後別のキャラとのフラグが立ちます。というかこのアニメのテンポが早すぎて、フラグが立ってから進展するところまでガンガン行きます。RTAみたいなペースで進行してもエモさが失われないのは、きっちり勘所を押さえているからなのでしょう。

ブコメで主人公を好きだったヒロインが恋破れて別の男とフラグが立つ展開を是とするかは好みが分かれるところですが、ハーレム系ならともかくメインカップリングが盤石でサブヒロインに勝ち目がないパターンなら、わりと受け入れられやすい印象ですね。

 

 

 

 

3位: Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season

襲い来るエルザたちの猛攻を退け、大兎との戦いでベアトリスとの契約を果たした「聖域」の解放から1年が過ぎた。

王選に臨むエミリア陣営は一致団結、充実した日々を送っていたナツキ・スバルだったが、平穏は使者によって届けられた一枚の書状によって終わりを告げる。

それは王選候補者の一人、アナスタシアがエミリアへ宛てたルグニカの五大都市に数えられる水門都市プリステラへの招待状だった。

招待を受け、プリステラへ向かうスバルたち一行を待っていたのは様々な再会。

一つは意外な、一つは意図せぬ、そして一つは来るべき。水面下で蠢く悪意の胎動と降りかかる未曾有の危機。

少年は再び過酷な運命に立ち向かう。

2016年に1期が、2020年に2期が放送された大人気シリーズの第3期。異世界に転生することで、死んだ瞬間に特定のセーブポイントまでタイムリープする「死に戻り」の力を得た主人公ナツキ・スバルが、大切な人を守るために心身を擦り減らしながら「正解」のルートを目指し続ける物語です。

 

正直2期までの内容を忘れている自覚があったので、公式が1クールかけて全50話+劇場版をすべて再放送してくれるやつに乗っかって復習しました。案の定完全に忘れてました。

▼新鮮な気持ちで見られてお得

正直聖域関連のリューズさんの話とかは復習してもちゃんと理解できてない気がするのですが、まぁ大まかな流れと登場人物は思い出せたので準備万端、満を持して3期に臨みました。

51話(3期1話)は1時間スペシャルで、劇場版として先行上映もされていた内容です。最初の45分くらいはこれまでのおさらいも兼ねていろんなキャラが登場し、ほのぼのとした日常系アニメのような展開が進みました。

しかし、ラスト10分で「そういえば我々はリゼロを見ていたんだ」ということを嫌でも思い出させられる、凄惨な展開が待ち受けます。最後にサブタイトル「劇場型悪意」と掲出された時、リゼロが始まったんだなとしみじみ感じました。

 

このクールでは58話(3期8話)まで放送した後一旦再放送を挟み、2月から続きを放送するという変則分割2クールみたいな形を取っています。リゼロクラスになるとこういうトリッキーな放送の仕方も許されるんですね。

 

 

好きなキャラ: シリウス・ロマネコンティ

出典:『Re:ゼロから始める異世界生活』51話

魔女教大罪司教『憤怒』担当のシリウスさん。「ありがとう」「ごめんね」が口癖の礼儀正しい(?)方です。感情・感覚を周囲の人間に伝播させる権能を持っており、これが洗脳のような効果を発揮します。

先述した3期1話では、自身が残虐な行動をしているにも関わらず歓喜の感情を伝播させることで周りの人に恐怖心を与えず、そこにいた人は拍手喝采に包まれたまま全員命を落とすという地獄のような光景が生まれました。まさに劇場型悪意。その凄惨な光景を「優しい世界」と評し、心底嬉しそうにするシリウスの狂人っぷりが印象的です。

1期で登場した怠惰担当のペテルギウスをはじめ、強欲担当のレグルス、暴食担当のライ・ロイ、色欲担当のカペラら、大罪司教はどいつもこいつもイカれきってます。方向性の違う狂人をこれだけご用意できるのが素直に凄い…。

 

▼ちなみに大罪司教同士は死ぬほど仲が悪い(作者談)

 

 

シリウスのcvを務めるのはこれまでも激推ししてきた安済知佳。喋っていることは普通なのに内に狂気を秘めており、徐々にそれが漏出していくという難しいキャラクターを見事に演じていて流石だな…となりました。

公式Webラジオによるとこの役はオーディションではなく番組側からの指名で選ばれたらしく、センスあるチョイスだなと感心しました。

 

ペテルギウスを溺愛していることから、2期の過去編で出てきたあの人となんらかの関係があるのか…?と考察が捗りますが、まぁゆっくり後半クールを待つことにします。

 

 

 

 

2位: アオのハコ

中高一貫のスポーツ強豪校・栄明高校に入学する、男子バドミントン部の一年生・猪股大喜。

大喜は毎朝、朝練で顔を合わせる一つ上の先輩、鹿野千夏に恋をする。

千夏は女子バスケットボール部のエースで、校内外問わず人気の高嶺の花。

部活に恋に勉強に、大喜にとって忙しい高校生活がはじまる、そんなある日――

週刊少年ジャンプで好評連載中のラブコメ漫画。と言ってもジャンプのラブコメにありがちなお色気要素やコメディ要素は薄く、かなり爽やかな青春スポーツモノの側面が強いです。

主人公の猪股大喜がバドミントン部・ヒロインの鹿野千夏がバスケ部で、タイトルの「アオ(=青春)のハコ(=体育館)」が表す通り、それぞれの部活動での様子が重点的に描かれています。

 

原作漫画もその絵の美しさが高く評価されていましたが、アニメも非常に作画が美麗で流石ジャンプ作品は予算のかけ方が違うな…となりました。

出典:『アオのハコ』1話

 

ジャンプで連載が始まったのは2021年4月からですがその前年に読み切り版が公開されており、当時の自分の投稿を遡ると絶賛してました。こいつ見る目あるな…。

 

 

好きなキャラ: 蝶野雛

出典:『アオのハコ』6話

主人公である大喜の幼馴染(厳密に言うと中学からなので幼馴染と言えるかどうかは議論の余地があるが、少なくとも千夏先輩よりは先に仲良くなっていた)であり、もう1人のヒロインである蝶野雛。"猪"股大喜・"鹿"野千夏・"蝶"野雛という名前から花札の猪鹿蝶を連想させ、この3人が主要キャラという立ち位置なんだとは思いますが、悲しいかな負けヒロイン感がすごいです。

仲の良い友人ポジで大喜と距離は近いのですが、肝心の大喜自身が猪のように千夏先輩一直線で、雛の方に矢印が向く気配がありません。ちょっと千夏先輩が強すぎます。1話から蝶野雛派を豪語している自分ですら、千夏先輩のヒロイン力が高すぎて頻繁に手のひらを返すほどです。

▼手のひらくるくる

 

さらに、友人であるがゆえに「大喜→千夏先輩の片思いを知って応援する立場」になってしまっており、なかなか本人から能動的に動きづらい(自身の気持ちを認めづらい)状態になっているのが苦しく、美しいところです。

 

特に蝶野雛の良さが出た回として6話が挙げられます。千夏は訳あって大喜の家に居候しているのですが、バレて噂されると厄介なので同級生や部員には隠しています。しかし、5話でひょんなことから千夏が大喜の家に帰るところを雛が目撃してしまいます。ちょっとした脳破壊シーンですね。

並のヒロインならここで一方的に秘密を知ってしまい、事情もわからないまま悶々と過ごすところですが、蝶野雛はここで前に出ます。「これはどういうことだ!説明してもらおうか!」とコミカルな口調で雰囲気を悪くしないように2人の前に顔を出し、事情を聞きました。

出典:『アオのハコ』6話

大喜の恋を応援しているという立場上、その場では明るくアドバイスをすることしかできなかった雛ですが、やはりショックが大きかったのか、帰り道は心ここにあらずといった感じで電柱にぶつかって謝るというベタな姿を見せました。

 

追い打ちをかけるように、翌日大喜の足に千夏先輩のミサンガが結ばれていることにも気づいてしまいます。例によってからかうような態度をとって大喜のもとを離れますが、ここで流石に限界が来たのか、彼女の目から自然と涙が零れました。

出典:『アオのハコ』6話

雛は新体操部に所属しているのですが、1人だけ実力が図抜けており、身近に同じ立場で競い合えるような存在がいません。また、父親が体操の元日本代表選手ということもあって周囲から大きな期待、言い換えればプレッシャーを寄せられています。

このような環境で弱音も吐かず孤高に結果を出し続けてきた雛にとって、大喜は少しだけ本音を出せる数少ない相手でした。そんな大喜が千夏先輩と「お互いに応援しあえる同志」としてミサンガをつけていたことは、恋愛面の話を置いておいても疎外感を感じるショッキングな出来事だったと言えるでしょう。

蝶野雛、あまりにも負けヒロインとしての完成度が高すぎます。

 

 

 

 

1位: ダンダダン

霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ<綾瀬桃>と、同級生でオカルトマニアのオカルン<高倉健>。

モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになった2人だったが、「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。

互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。

そこで2人は、理解を超越した圧倒的怪奇に出会う。

窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモと、呪いの力を手にしたオカルンが、迫りくる怪奇に挑む!

運命の恋も始まる!?

オカルティックバトル&青春物語、開幕!

 

ダンダダンを今期の覇権とします。

一応メインは幽霊や宇宙人などのオカルティックな存在とのバトルアクションだと思いますが、良い意味でしょうもない下ネタのギャグの応酬で笑わせてきたり、キャラクターのバックボーンでしんみりさせてきたり、激エモラブコメ展開をお出ししてきたり、総合的にクオリティが高い作品だったという印象です。

原作がジャンプ+の人気漫画だけあってか力の入りようが凄まじく、最初から最後まで作画が非常に強かった印象です。「美麗で写実的な作画」というより「勢いが凄くて引き込まれる作画」という感じですかね。

 

 

オープニングテーマのオトノケは洒落た映像ももちろんのこと、ひたすら「ダンダダン」の韻を踏み続ける歌詞も印象的です。Creepy Nutsといえば「マッシュル-MASHLE-」のOPであるBling-Bang-Bang-Bornがアニメ界の枠を超えて世界的大ヒットを果たしましたが、こちらも名曲です。

▼2番以降もフルで入ったアニメコラボMVも公開されている

 

 

好きなキャラ: 綾瀬桃

出典:『ダンダダン』6話

ここは素直にモモこと綾瀬桃を推しておきます。一応メインヒロインという立ち位置になるかとは思いますが、実質オカルンとW主人公みたいな感じですね。登場時は宇宙人やUFOといったオカルト的事象は信じていないものの、祖母が霊媒師のため幽霊は信じていました。

派手な見た目と荒っぽい口調で少し近寄りがたい雰囲気がある一方、俳優の高倉健のような硬派な男が好きという謎の一面も。半端な悪を許せず、クラスでいじめられていたオカルンを助けたところから物語は始まりました。よくよく考えるとこれは昨今人気が高まっている「オタクに優しいギャル」概念…。

 

cvを務めるのはこちらも当ブログイチオシの若山詩音。DYNAZENONの南夢芽やリコリコの井ノ上たきな、最近ではマケインの焼塩檸檬などが有名ですが、この手のちょっとガラが悪い系のキャラを演じるのは珍しい気がしますね。パッと思いつくのはハコヅメの川合とか…?

▼公式ポッドキャスト「ダンダ談話室」で若山詩音さんのトークも聞ける

 

 

モモの特筆すべき点の1つとして、その役割の多彩さが挙げられます。

まずはバトルアクション要員として。霊媒師の祖母から指導され、セルポ星人からサイコキネシスを受けた際に覚醒した(チャクラが開いた)ことで念動力が使えます。「ターボババア」に呪われたことで逆にその能力を利用できるようになったオカルンとタッグを組み、さまざまな怪異との戦闘が繰り広げられました。前述した通りアクション作画や演出がめちゃ強なので、シンプルにこれだけで見てて楽しめます。

次にギャグ要員として。そもそも1話から敵キャラが主人公のイチモツをしゃぶろうとしてくるアニメですし、小学生レベルの下ネタもわりとガンガン出てきます。それに怯むことなく全力でボケ/ツッコミができるのもまた彼女の魅力の1つでしょう。

▼史上最もキンタマという単語が出てきたアニメかもしれない

出典:『ダンダダン』11話

 

そして何よりラブコメ的なヒロインとして。オカルンと最初に出会った時の印象は最悪に近い状態でしたが、セルポ星人の拘束から助けてもらったことで少し見直し、そして「自分、不器用なんで…」と高倉健みたいなセリフを言ったことで気になっていきます。最後に極めつけとして彼の本名が高倉健と同姓同名であることがわかると、モモの中で何かが爆発しました。同時に背景でセルポ星人の宇宙船が爆発するという綺麗な演出とともに1話が幕を閉じる、というオシャレな締め方だったのが印象深いですね。

バトル展開メインなのでそこから急に距離が縮まったりはしないのですが、中盤でライバルキャラ的な立ち位置としてオカルンに好意を寄せる白鳥愛羅というキャラが出てくることで、オーソドックスなラブコメヒロインのようなムーブも見せます。やはり王道展開は最強。

 

終盤では逆にオカルンのライバル的立ち位置のキャラとして、モモの初恋の相手である円城寺仁が現れたりします。ただそのあたりの話が結構中途半端な状態で最終回を迎えてしまいました。2025年7月より2期放送とのことなので実質分割2クールみたいな感じですかね。続きに期待。

 

 

 

 

おまけ

以降、いつものキャラ単体ピックアップです。

 

 

マキナ=ソレージュ(魔王2099)

出典:『魔王2099』2

「かつて勇者との戦いに敗れた魔王が転生の魔法を経て500年ぶりに復活、再び世界征服を目論むが、そこはもう近代的な電子都市になっていて…」という感じのアニメです。マキナは主人公である魔王・ベルトールに強く忠誠を誓う配下で、不死の種族のため500年間ずっと魔王の復活を待ち続けていました。

この子に関しては、もうただひたすらおかわいいという1点に尽きます。1話でマキナがぐうかわすぎたために視聴を確定させるレベル。

 

 

まずキャラデザが素晴らしいですね。髪色含め全体的に白を基調とした装いで、帽子と大きめの外套というのがgood。最初は冷静で清楚な雰囲気を出してましたが、大好きな魔王の前では結構表情も崩れて良い感じです。

出典:『魔王2099』公式サイト

 

物語の後半ではとある事情から学生として秋葉原魔法学園という学校に潜入することになるので、制服姿も見ることができます。

▼ベルトールの隣で得意げにドヤるマキナ嬢

出典:『魔王2099』9

 

 

性格は典型的な「ファンタジー世界における魔王の臣下」っぽい堅さがある一方で、今の世界で普通に暮らしていることから現代日本に馴染んだ俗っぽい一面もあります。具体的には、高橋という一般人の友達がいたり、魔王モノの乙女系同人なる謎ジャンルを嗜んでいたりします。この辺のバランスも絶妙です。

基本的にベルトール様第一!という思考回路に基づいて行動するので、それ以外の興味のない事柄は結構雑に対応したりします。個人的には9話でメイド喫茶的なところに訪れた際に「なんだか雰囲気ありますよね〜。何の雰囲気かは具体的には提示できないんですが…なんかこう…雰囲気がありますよね〜」とガチで中身のないコメントをしていたのが妙に印象に残っています。

出典:『魔王2099』9

ちなみにマキナのcvは伊藤美来ですが、ベルトールのcvが日野聡なので、これ2021年秋に放送されたアニメ・takt op.Destinyの巨人(タイタン)・レニーペアと同じなんですよね…。3年越しにまたこの2人の主従関係キャラを見られたのはなんかエモかったです。

 

 

 

 

天道あかね(らんま1/2)

出典:『らんま1/2』オープニング映像

リメイク版が放送されたらんま1/2より、天道あかねです。おそらくほとんどの人が少なくとも作品名は聞いたことあるんじゃないでしょうか。原作は1987年から連載開始した漫画で、最初のアニメは1989年に放送されました。実に35年越しのリメイクとなります。

とある事故によって「水をかぶると女になり、お湯をかぶると男に戻る」という体質になってしまった早乙女乱馬が主人公で、天道あかねはその許嫁です。もっとも、互いに「こんなやつが許嫁なんてごめんだ!」というスタンスで、この2人を中心としたドタバタラブコメディとして物語が進行します。

 

出典:『らんま1/2』3話

 

最近は昭和・平成に放送されていたアニメのリメイクがちょっとしたブームになってる気がします。ここ数年だけでもうる星やつらるろうに剣心狼と香辛料などなど多くの作品が放送されました。

数十年越しにリメイクされるほどなのでどれも面白い作品ではあるのですが、やはりノリが一昔前だな〜と感じる部分もちょくちょくあります。しかし、そんな中でも天道あかねは令和でも十分通用するラブコメヒロインであると、そう感じました。というか因果関係が逆で、現代で王道とされているラブコメヒロインの属性を形作ってきたのが、この作品のキャラクターたちなのかもしれません。

 

最初は主人公を嫌っていたのに、関わりを持つ中で少しずつ良い面も見え始め、徐々に距離が縮まっていく———昭和のアニメ放送当時は存在しなかった単語ですが、いわゆる「ツンデレ」キャラの最たるものですね。

 

cvは日髙のり子ですが、これはリメイク前と同じです。それだけでなく、らんま(男/女)も3姉妹も声優は変わらず。35年経って主要キャストがほとんど続投してるの、普通にすごい…。

オープニングテーマは流石に新しいものになり、anoが歌う現代風の曲になりましたが、冒頭で銅鑼が鳴ったり映像で謎のダンスをしてたりと、前作OPのオマージュが散見されます。

▼秋アニメ屈指の名曲

 

 

最終回の後には2期制作決定も発表されました。放送時期は未定のようですが、続きが見られるようで良かったです。