別れさせ屋の出会いと別れ

別れさせ屋ってのは因果なお仕事
幸せを目指す方の応援をしてます♪って謳ったところで両刃の剣
誰かの幸せのために、誰かの幸せを奪っちゃうかもしれない、そうした可能性を含んでるので、慎重な審査は必須
こちらの別れさせ屋の目指す存在意義は幸せを目指す方の応援ですから、誰も幸せにならないシナリオに協力など出来ませんので、そうした渦中にある相談者さんには方向修正を促すように対応をさせて頂いてます
だって縁あって相談くださった方が、不幸な道に進まれることは避けたいでじゃないですか!
ひょっとしたら犯罪に発展するかもしれないし、下手したら人生が終わりますので、そうしたアドバイスもプロとしての責任と自負してます
しかし、断られたり修正を促された側からすると、幸せを目指してるのに非協力的だ!馬鹿にしてる!と思いっきり逆恨みされちゃうので、こうした局面では改めて因果な商売だな~と痛感するのでした
どこぞの掲示板に “梟は騙しにくいので男の相談者は断るんだ...” みたいな書き込みがあるようだけど、ハッキリ言えば屁理屈を並べるストーカーやその予備軍の依頼はお断りさせてもらってるというだけの話なんですよね
そうしたストーカー気質や逆恨みのが、圧倒的に男の相談者に多いってだけの話
もちろん女性にも該当者は居られますが、その場合は同じようにお断りさせて頂いてる次第です
で、ずっと前の話、とんだストーカー気質の屁理屈くんに噛みつかれたことがありました
自分はストーカーじゃない!と強く云われるんだけど、頭の中はほぼストーカーでした
気持ちはわかる、思いもわかる、だけどそれ以上進んじゃ駄目
そんなお手伝いできるわけもなく、見解を伝えて、修正を促し、依頼をお断りしました
しかし、「俺は悪くない」「納得出来ない」「まだ元に戻れる」とする主張されるのですが正真正銘の屁理屈、話は平行線をたどるどころか終いに私が攻撃され、長期にわたる攻防でマジで心が折れそうになりました
このレベルまで疲弊したのは後にも先にもこれだけです
それでもどこか憎めず私は何とか踏ん張って、頑張れ・負けるな・幸せはきっと他にある、、、などと色んな話をしながら説得し屁理屈くんに受け入れてもらえたことは嬉しい思い出の1つでした
、、、、、で、今年の春頃に、そんな思い出のある屁理屈くんから突然メールが届いたのです
なんだなんだと読み進めると、、、あれから彼女は出来ておらず結婚もしていない、先日体調を崩し病院に行った、、即入院させられた、暇なので梟さん見舞いに来てよ、、、そんな内容でした
会えば約6年ぶりの再会ですが、頑張ったけど幸せになってないぞ!替わりに病気になったぞ!などと屁理屈を浴びされるのかな~と少し躊躇しつつも、見舞に行く!と私は返事しました
正直な話、病身の心配よりも、逃げたと思われたくなかった、、、そんな心境だったろうと記憶します
見舞いの当日、私は屁理屈に論破されないようにおもいっきり肩に力を入れて気合十分に病院に向かいました
いざ病室に入ると、予想外にとても嬉しそうな柔和な笑顔で出迎えてくれたので、不思議といっぺんに肩の力が抜け、よ~し今日はコイツの不満も屁理屈も全部聞いてやろうじゃないか!と私の気持ちが変わったことを鮮明に覚えています(やはり笑顔って大切)
私はその勢いのままトンチンカンにも第一声を「おう元気か?」と投げかけ、彼は「元気じゃないよ~」と笑ってました
なんていうんだろ、年は離れてるけど、旧友との再会のようでした
当時はあれほど激論を交わし、ある種の憎しみすら持ってた相手と、こんなにも和やかに親しく会話が出来るとは思ってなかったです
彼「あれっ梟さん痩せた?」
私「痩せたんじゃないよ、節制したの!」
彼「へぇ~節制してまだモテようとしてんだ、でもその感じも悪くないよ(笑)」
私「相変わらず生意気だな(笑)」
私達は病室を出て中庭のベンチに腰掛けて会話を続けました
綺麗に咲いた薔薇の間を抜けた風がとても心地よかったです
彼「俺さ、彼女を連れてさぁ、梟と3人で飲もうと頑張ってたんだぞ!」
私「別にお前1人でもいいよ、寂しかったら連絡すればいいのに」
彼「寂しかったんじゃないよ、彼女連れて、幸せ掴んだぞ!と自慢したかったの(笑)」
私「ふ~ん、意外に律儀な奴だったんだな(笑)」
彼「違う違う、だいぶ痛めつけられたから、見返してやりたかっただけだよ(笑)」
私「じゃあ相当にいい娘を連れてこないとな(笑)」
彼「そう思って選んでたら決めきれなかったの!」
私「決めきれなかった?本当はいい娘には相手にされなかった...だろ(笑)」
彼「違うよ、相変わらず口の悪い人だな!」
私「ははは、ありがとう、とりあえず退院したら全快祝いで飯でもいこうか」
彼「行かないよ」
私「それは彼女が出来るまで待てという意味か?それだと一体いつになるんだよ?(笑)」
彼「ははははは、それもあるかな(笑)」
私「他にないだろ(笑)」
彼「お礼を言いたかったのに調子が狂うだろ、俺の心配もしろよ(笑)」
私「お礼?見舞いくらいお安いもんさ、お礼なんて聞きに来てないよ、屁理屈を聞きにちょっと寄っただけ、ところで検査で何が引っかかったの?」
彼「、、、うん、実はあまり良くなくて」
私「えっ手術するの?」
彼「、、、無理みたい」
私「えっ、えっ、無理ってどういうこと」
彼「、、、そういうこと」
私「、、、、、、、、、、」
彼「だからお礼が言いたかったんだよ」
私「お礼って、、、なにもしてないよ、それより無理ってのは打つ手はないってことか?」
彼「うん、そうみたい、、、あの時さぁ、真剣にぶつかってくれたじゃん、本気で向き合ってくれたでしょ、それで救われたんだ、そのお礼」
私「、、、、、、、、、、(無理みたい...のウエイトが大き過ぎて何も入ってこない)」
彼「俺あのまま暴走してたら事件を起こしてた、間違いなく、あの後に冷静になって考えたら怖かった、だから救われたんだよ」
私「、、、、、、、、、、(そんなこと当たり前じゃん、それよりも...の心境)」
彼「だからお礼というのは、あの日々から今日までを与えてもらったお礼なんだよ」
私「、、、やだよそんなの、だってお前幸せになってないじゃん」
彼「幸せだったんだよ、幸せになろうとブログに書いてあることを頑張ったり、色んなことにチャレンジして違う自分を知ったんだよ、それで仕事も頑張れたし、親孝行も少しは出来た、梟があの時を一緒に過ごしてくれたおかげなんだよ」
私「、、、、、でもやだよ」
彼「子供のようなこと云うなよ、梟さん、よく頑張ったって言ってくれよ」
私「、、、そんな別れの挨拶みたいなことは言えない、お前はもっと頑張れる、、、だろ?」
彼「、、、無理いうなよ(困った顔)」
私「、、、、、、、、」
彼「そんな悲しい顔しないでよ」
私「ごめん、悲しいとしか言葉が出ない、何もできない、頑張ってるお前の隣で申し訳ないけど俺は涙が止まらん、ごめん、許してくれ、、、、、、、」
彼「そういう正直なところが好きだ、ありがとう」
私「、、、、ご、ごめん、無理、そっちの気はないよ、グスン」
彼「俺だって嫌だよ(笑)」
母子家庭で育った彼、兄もなく父もなく、私はその中間の存在と話してくれました
お母さんが頑張って大学に行かせてくれて、難しい資格試験にも合格し、立派な職業について、これからって時に一人の女性に躓いた彼
本気だった
真剣だった
必死だった
それは痛いほど伝わってた
今はあの頃の面影もなくいい顔してる
優しい顔した彼は沢山の話をしてくれました、、、、、
、、、、、先日、彼は逝きました
医師の宣告より1か月も頑張ってくれました
梟 拝
※次回ブログの更新は10月です