「麻痺した手がなかなか動かない…」
「本当にこの練習に意味があるの?」
脳卒中後のリハビリでは、こうした不安を感じる患者さん・ご家族も少なくありません。
ミラーセラピー(Mirror Therapy:MT)は、そんな中でも比較的シンプルで、現場でも良く使われている介入法の一つです。
結論:ミラセラピーは「条件が合えば価値がある」
ミラーセラピーは
→脳卒中後の運動機能やADL改善に対して、中等度のエビデンスがある
→ただし万能ではなく、適応と使い方が重要
という立ち位置の介入です。
ミラーセラピーって何をしているの?
ミラーセラピーは、鏡を使った目の錯覚を利用したリハビリです。
基本の配置
・鏡を体の真ん中(正中)に置く
・動かせる側(非麻痺側)の手足を鏡の前へ
・鏡に映る映像をじっと見る
すると、
「動いている手=麻痺している手」のように脳が錯覚します。
この視覚情報が、脳の中の「動きをつかさどるネットワーク」を刺激すると考えられます。
ミラーセラピーの主な目的
運動機能:麻痺側の動かしにくさの改善
ADL:日常動作(更衣・把握など)の向上
痛み:慢性痛・CRPS様症状の軽減
感覚:効果は限定的(過度な期待はNG)
エビデンスと補足
・上肢・下肢の運動機能改善:中等度のエビデンス
→通常リハと比較して有意差ありの報告多数
・ADL改善も一定の効果
→FMA等で改善傾向
・疼痛軽減の可能性
→CRPSや慢性痛で有効例あり(質は限定的)
・痙縮への効果
→他の運動療法と同程度
・感覚障害への直接的効果
→明確なエビデンスなし
「運動学習×視覚入力」として位置づけると理解しやすいです。
実践編:ミラセラピーの具体的なやり方
①準備
・鏡:正中線に設置
・姿勢:座位or臥位(安全優先)
・上肢・下肢ともに正面を向ける
②導入期
・非麻痺側で行う動作
手を開く/握る
手首・足関節の曲げ伸ばし
・鏡像を集中して見る
・10~15分/1日1~2回
*慢性期でも、数ヶ月継続で効果が出た報告あり
③回復期
・課題志向型練習と併用
物品操作、把持、リーチ動作
・機能別にテーマ設定
・CI療法・課題特異的訓練との組み合わせも有効とされる
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誤解・注意点
・「やれば必ず良くなる」わけではない
・効果の出方には個人差が大きい
・認知機能低下が強い場合、錯覚で混乱することも
・感覚改善を主目的にしない
→適応判断と説明が、介入効果を左右します
まとめ:ミラーセラピーは使いどころが大切
・ミラーセラピーは実践的で現場向き
・運動機能・ADL改善には中等度のエビデンス
・感覚障害への過度な期待は禁物
・他のリハビリと組み合わせてこそ効果を発揮
→「なぜやるのか」を共有しながら使うことが成功の鍵です。
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