1回戦は2年生投手の石神が粘投するなかピンチを作るが、エース文吾の救援で切り抜けた静央シニア。
2回戦も完勝するが、攻守の要である袴田が左手首を負傷し、以降の試合の欠場が濃厚となってしまう。
次の相手は富士ヶ丘シニアと知多翔洋シニアの勝者。
その試合は両チームともエースを温存し、打ち合いの様相を呈するのであった。
27巻のあらすじを振り返ってみましょう。
河村が2打席連続弾
冨士ヶ丘シニアは河村のソロホームランで先制。
その裏、冨士ヶ丘シニアは先発の珠希が1アウトを取るも、2者連続のポテンヒットで伴野を迎える。
少しでも甘く入れば確実に打たれると感じさせるほどの威圧感を放つ伴野。
結果としては痛烈な打球は河村が好捕してピンチを凌いだものの、珠希は初回を投げぬいただけでプレッシャーから疲労に襲われることとなった。
そして試合が膠着して迎えた3回表、冨士ヶ丘シニアは河村の第2打席。
ここで打者としてさらなる高みに辿り着いた河村が、今度はライトスタンドへ放り込む2打席連続ホームランで追加点を挙げる。
試合の流れは冨士ヶ丘シニアペース。
しかしそれでも、伴野は想定通りと全く動じていないのであった。
反撃に出たい知多翔洋にエース碓井が立ちはだかる
知多翔洋にとって勝利のカギは、いかに伴野の前に走者を溜めることができるかという点のみ。
だが冨士ヶ丘シニアも伴野のことは相当警戒しており、第2打席は敬遠する。
1アウトランナー1・2塁で打席に入ったエースの三科は執念でレフト線を破る2ベースを放ち、1点を返してなおも2・3塁のチャンスを作った。
対する冨士ヶ丘シニアは、ここで投手交代。
勝てば翌日には静央シニアとの試合を控えているが、それでもまずはこの試合に勝つためにエース碓井にマウンドを託すことに。
敬遠で満塁策を取ると、前進守備で1点も許さない構えを見せる冨士ヶ丘シニア。
碓井も気迫の投球で押し、知多翔洋シニアはスクイズを試みるも小フライになってしまう。
真っ先に反応した珠希がこれをあえてワンバンさせ、ホームゲッツーでピンチを凌ぐのだった。
河村と伴野の打ち合い
流れを渡さなかった冨士ヶ丘シニアは、6回表にまたも河村がソロホームランで追加点。
しかし、もともと器用ではないが並々ならぬ努力と、ひたむきさで周囲を巻き込んで成長し、世代を代表する大打者にまで成長した伴野はまだ諦めず、チームも伴野を信じて必死に反撃に出る。
そして6回の裏、ついにノーアウトランナー1・2塁とチャンスを作り、伴野に打席が回ってきた。
最大の山場、前日の試合からの疲れも見え始めた冨士ヶ丘シニアのエース碓井は、真っ向勝負を選択する。
互いのすべてを懸けた全身全霊の勝負、碓井が先に2ストライクと追い込むが、少しでも甘く入れば確実に持っていくような威圧感を放つ伴野。
碓井は味方の守備を信じて渾身のストレートを投げ込み、伴野は振り遅れながらもバットに当てる。
碓井が完全に力で押し勝ったはずの打球は、意外にもライトへグングン伸びていき、逆転の3ランホームランとなるのだった。
知多翔洋が勝利
最終7回表、冨士ヶ丘シニアは猛攻を見せチャンスを作るが、知多翔洋シニアはエースを温存した継投策に出る。
既に2アウト、勝利のために執念を燃やす碓井の打球は外野へ飛んで行ったが、惜しくも好守に阻まれゲームセット。
ネクストバッターズサークルに控えていた河村は、無念の敗戦を受け止めるしかなかった。
個の力では上回りながらもチームとして個人主義的なプレーが散見された冨士ヶ丘シニアとは対照的に、主将の伴野を中心にチームとしてまとまりを見せた知多翔洋シニアが勝利。
試合の行方を見守っていた袴田は、球威とキレでねじ伏せるタイプの文吾は伴野と非常に相性が悪いことを危惧する。
だが文吾はど真ん中ストレートだけで打者をねじ伏せる理想の投球ができるなら伴野を敬遠する必要はないと、真っ向勝負を挑む考えの様子なのだった。
プレッシャーに押しつぶされそうな米村
静央シニア戦に向けて作戦を練る知多翔洋シニア。
勝利のために必須なのはエース三科の完投と、打ち取れる打者は確実に抑えること。
目をつけているのは変化球に弱い文吾、パワーで劣る真琴、1年生の尾野・小谷野。
さらに攻守の要である袴田は故障により欠場が濃厚であるため、1年の米村が捕手を務めざるを得ないのも攻めどころ。
一方、米村はもし自分のせいで負けたらというプレッシャーに押し潰されそうになっていた。
後輩を守るため、自分が圧倒的な投球で安心させてやりたいと決意を新たにする文吾、その背中はまさにエースの風格が漂っていた。
そして知多翔洋シニアとの一戦を迎える。
この試合の後、中学・高校を問わず文吾の名前が全国に轟くことになるのであった。
【27巻のまとめ】
知多翔洋シニアが伴野の活躍で富士ヶ丘シニアとの激戦を制した。
静央シニアは攻守の要・袴田が欠場のため、捕手を務める米村にプレッシャーがかかる。
そして迎えた知多翔洋シニアとの一戦は、のちに文吾の名前が全国に轟くきっかけとなるのだった。
【27巻の見どころ】
この巻の見どころは、冨士ヶ丘シニアと知多翔洋シニアの激戦と、文吾の覚悟が試される知多翔洋シニア戦への導入です。
圧巻なのは河村と伴野の3本塁打を中心とした打ち合い。
中でも碓井と伴野の一打席勝負は、互いの力と意地がぶつかり合う圧巻の場面です。
そして、敗れた冨士ヶ丘とは対照的に、まとまりある知多翔洋が勝利し、袴田不在の静央との対戦が迫ります。

次巻へ続きます。
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