玄の散歩帖

温泉、レトロ、写真など好きなものごった煮ブログ

~2023年夏・ドイツ&エジプト旅行記 その⑥~                   悠久の時の彼方からやって来た奇蹟・ギザの三大ピラミッド

 

前回に続き、2023年のドイツ・エジプト旅行記になります。

ranporetro.hatenablog.com

 

 

ラムセス3世葬祭殿の見学後は、そのまま東岸へ渡ってルクソール空港まで。

ここから最終目的地のカイロへの移動となるわけだが、そこはやはりエジプト、

そう簡単に行くはずもなく。。。

 

 

一筋縄でいかないカイロへの移動

 

ルクソール空港は国際空港ながら非常にコンパクトなので、中で迷う心配はない。

入口でのセキュリティチェック後は特にやることも無かったのでそのままチェックインカウンターへ搭乗手続きに向かった。

その途中で電光掲示板があったので搭乗予定の便を確認しようとしたところ、

 

自分たちが乗る便が見当たらない、、、

 

航空会社HPの運行状況は定刻出発予定となっているし、特に時間変更になったメールや案内も来ていないが、これは…まさか…

 

とはいえ、まずはきちんと確認しなければ。

焦る気持ちを抑えつつカウンターへ向かった所、スタッフからは実にあっさりとした口調で、

「ああ、その便はキャンセルになったから」と無慈悲な答えが返ってきたのだった。

 

フライトの遅延やキャンセル自体は別にエジプトなので驚かないが、さすがになんの通知も送られてこないのは想定外であった。そしてこのカウンターのスタッフも例に漏れず非常に態度が悪く、航空会社都合の変更なんだから代替便を用意して欲しいと依頼しても、面倒くさいのか全然相手にする気配がない。

 

そんな折、ふと周りを見るとカウンター付近には同様の状況で困っている観光客が10数名ほど集まってきていた。聞くといずれも自分と同じ状況で、空港に着いてから初めてキャンセルの事を知って困惑している模様。

 

人数が増えてきて流石にマズいと思ったのかは定かでないが、その後しばらくしてようやく代替便のスケジュール案内が始まった(できるなら最初からやってくれよ...)。

それによると直行便は夜まで空きが無く、一度国内線を乗り継いで向かうのが一番早くカイロまで到着する方法とのことだった。経由地はシナイ半島南部にあるシャルム・エル・シェイクで、乗り継ぎ時間がギリギリなので保証はできないものの、うまくいけばおそらく夕方前にはカイロに着くだろう、と。

 

この日は午後からカイロの観光をする予定だったのだが、夕方前に着いたとしてもそこから予定通りに行程をこなすのは難しいだろう。とはいえ他に良い手も無いわけで、当日中にカイロに行けるだけでも良しと思い直して搭乗案内を待つことにした。

一つ良かったことがあるとすれば、生まれて初めて紅海を空から観れたことぐらいか。

砂埃で汚れた窓ガラス越しでも発達したリーフや美しい環礁の様子が手に取るように分かって、昔行ったモルディブの景色をちょっと思い出した。

 

シャルム・エル・シェイクは流石リゾート地だけあって、空港も小さいながら小綺麗でよく整備されていた印象。降機後のゲートには連絡を受けた空港スタッフが待機しており、今回のキャンセル組メンバーを引率してくれた。案の定ルクソールからのフライトも遅延したので、次の搭乗口まではもう全員でダッシュする感じに(笑)

 

『Hurry!Hurry!』と急かしてくるスタッフに伴走されつつ、道中のセキュリティチェックの列もすっ飛ばしてなんとか滑り込みで乗り継ぎ便に間に合った。

飛行機に乗った時には我々一行以外は全員搭乗済だったから、多分無理やりねじ込んだのだと思う(笑)滑走路を走り出したとき、ああやっと今日中にカイロに着けそうだと安堵の念が湧いてきたのを憶えている。

 

ピラミッドを一望する絶景ホテルへ

カイロ空港の出発ロビーを一歩出ると、そこには嵐のようなタクシーの客引き達がひしめいていた。海外ではこういうところで乗るとほぼ確実にボッタくられるので普通は相手にしないが、今回はもうすっかり疲弊してしていたこともあり(汗)多少の支払いには目をつぶってタクシーで宿まで直行することに。

 

声をかけてくるオヤジたちの圧をかいくぐって奥の方にいた大人しめなドライバーに声をかけ、ピラミッドのあるギザ地区の宿まで依頼。

 

事前に調べた相場よりはかなり割高だったが、日本車のミニバンだったし幾らか乗り心地が良いかもしれない、と自分を納得させ交渉もそこそこに出発した。今日はもうロクに観光する時間も気力も残っていないし、ホテルに無事チェックインできればもう御の字としよう(笑)

カイロの街は慢性的に渋滞しているので、空港からギザ地区までは距離の割に時間がかかったように思う。宿泊先のGuardian Guest Houseへ着いた頃にはもう夕方が近づいていた。

宿泊料はリーズナブルだったが、思いのほか内部が綺麗だったので安心。

フロントのある2階は経営者家族の生活スペースにもなっており、ホテルというより民宿に近い雰囲気だ。建物にエレベーターが無いのが難点か。

部屋前の廊下の一角にはウォーターサーバーが設置してあり助かった。

もちろんこちらは滞在中無料で使用できる。

そしてなんといってもこの部屋からのピラミッドビュー

ギザ地区にはピラミッドの眺望を売りにした宿が数多く立ち並んでいるが、その中でもここは格別で横一列に並んだ3大ピラミッドとスフィンクスを正面に望むことができる。

 

 

この日はもともと昼からピラミッドエリアの入場観光をする予定だったのだが、件のトラブルでそれも難しくなって、けっきょく宿の周辺を少し歩き回るのが精一杯だった。

とりあえず小腹が空いたので、スフィンクスの向かいに建っていることで有名なあのKFCでチキンのセットをテイクアウト。せっかくなので宿の屋上から、ピラミッドの夕景を見つつ食べることにした。

屋上からの眺めもまた素晴らしかった。

クローズ後のピラミッドエリアは日中の喧騒が嘘のように静かで、数千年の時を経てなおこの世に現存する、この謎めいた巨大構造物にロマンを馳せるのには十分だった。

今日はまあ色々とあったが、ドラマチックな夕焼けに照らされたそれらの景色を見ていると、やっぱり苦労してでも来てよかったなとしみじみ思ったものである。

部屋のバスルームはこんな感じ。

まあ普通にキレイなのだが、シャワーはじょうろ並の弱さだったので女性だと髪を洗うのがちょっと大変かもしれない。季節柄寒くて困るということが無かったのは救いだが、この辺りは値段なりといった所か。まあ室内を含めて全体的に清潔感があるので、短期で滞在するぶんにはそこまで不満は無かったが。

夕食は少しオシャレな所で食べたいと思い、徒歩圏内にあったRoof Top7000で。

"Great Pyramid Inn"というホテルの屋上がこのレストランになっている。

利用客は欧米人が多く、メニューも洋食中心で地元の料理は少なめ。

開放感あるルーフトップからは真正面にピラミッドを望むことができ景色は抜群だ。

お互いにメインのワンプレートをひとつと、飲み物を2杯ずつくらい注文。

量は十分だったが値段の割に味はまあ正直、普通という感じだった。

このエリアは全体的に物価が高めだから、その辺は場所代と考えるべきなのだろうが。

 

宿に戻ってからは残りの行程を見直したりしつつ、疲れもあったので早めの就寝に。

 

 

朝日に照らされて輝く三大ピラミッド

朝はまたピラミッドを観に屋上へ。

右から大きい順にクフ王カフラー王メンカウラー王のピラミッド。

ちょうど朝日を浴びて、並列した三つのそれらがオレンジ色に染めあげられていく。

まだオープン前なので一帯に観光客の姿は無く、スタッフやラクダの隊列が砂漠を横切る姿が時折見えるのみ。こういった柔らかい朝の雰囲気を味わえるのも、このエリアに宿泊した者ならではの特権である。

カフラー王のピラミッド前に鎮座している守護神・スフィンクス

想像よりもひとまわり小さい感じだったが、これは単にピラミッドが巨大すぎるためだろう。

高さ138メートルに及び、圧倒的な存在感を誇るクフ王のピラミッド。

元々はもう少し高く造られたが、その頂上部分が崩れて少し縮んでしまったそうだ。

近隣の様子も。

周囲のホテルは大抵その屋上が独立したカフェやレストランになっており、とても賑やか。我々の宿にはそのいずれも備わっていないが、その代わりに自由に出入りできて気兼ねなく使えるので、個人的にはとても良かった。

宿の前の道は日がな一日中観光用のラクダが通るので、お世辞にもキレイとは言えない(笑)

なんだかエキゾチックな鳩も

ピラミッドエリアの入場口付近。

見ての通り砂漠の真ん中では無く、街のすぐそばにピラミッドは建っている。

コーヒーを飲んでいる内に、空もすっかり明るくなってきた。

いやしかし、なんだかもう凄すぎてちょっと現実味が無い眺めである。

夢にまで見たザ・エジプトの景色が目の前に広がっていることに、今更ながら感動がこみ上げてきた。

日程に余裕があればもっとこの場所でゆっくりしたいところであったが。

とりあえずはピラミッドエリアの入場観光は午後に回し、先にカイロ市内の観光へ向かうことに決めた。

 

次回はそこから旅の終わりまでの様子を、この旅の最終回の記事としてまとめようと思う。

 

 

それでは。