三菱UFJ銀行の投信ランキングに見る「無知のコスト」

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三菱UFJ銀行の投信売れ筋ランキングを追っているサイトがあります。


そもそもメガバンクで投信を買っている時点で投資家としてだいぶお察しだといえなくはないですが、明らかに非合理的な銘柄選択がデータで見られます。それは三菱UFJ銀行の投信売れ筋ランキング表です。


第1位が「eMAXIS 日経225インデックス」です(以下Fatとする)。そして第3位が「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」(以下Slimとする)。

FatもSlimも三菱UFJアセットマネジメントが運用しており、日経225(配当込み)に連動するインデックスファンドです。中身はまったく同じ。三菱UFJ銀行ではFatもSlimもノーロード(販売手数料ゼロ)でインターネットバンキング専用となっています。違うのは、運用コストである信託報酬です。

・Fat 年率0.44%
・Slim 年率0.143%

なぜ、信託報酬が高いFatのほうがランキング上位なのか理解に苦しみますが、実際にそうなっています。

投資家にとって大事なことをお話します。信託報酬の違いはリターンの差につながります。取っているリスクはまったく同じであるにもかかわらず、SlimではなくFatのほうを選ぶだけで、概ね年0.297%ぶんリターンを失っていることになるのです。

これは「同じ運用会社の同じベンチマークのインデックスファンドなら、信託報酬が安いほうがリターンが高い」という知識がないことに起因する不利益です。いいかえれば、「無知のコスト」といえます。

「無知のコスト」がいくらくらいになるのかを概算してみましょう。Fatに100万円分投資しているとしたら、概算で年2,970円、10年で29,700円程度となります。しかし、1億円運用しているとしたら、「無知のコスト」は年29万7,000円、10年で297万円となり、もう無知では済まされない規模の不利益となります。

厳密には、実際にはコスト差分とリターン差分はぴったり一致するわけではありません。他の要因でも差は出ます。しかし、長期投資において「無知のコスト」が高くつくことは間違いないでしょう。

知識は身につけておくに越したことはありませんね。
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