野村の主力投信だった「ノムラ日本株戦略ファンド」、長期実績不振でついに他の投信と併合へ

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野村アセットマネジメントは、かつて野村の主力投資信託だった「ノムラ日本株戦略ファンド」を他の投信に実質的に併合し、運用部隊を解散する方針を決めました。

野村アセットマネジメント プレスリリース
2025年2月21日 「ノムラ日本株戦略ファンド」の商品性見直しに伴う約款変更についてのお知らせ

ノムラ日本株戦略ファンドは、かつて野村グループの旗艦ファンドでした。投資対象銘柄を「大中型バリュー」「大中型グロース」「小型ブレンド」の3つに区分し、それぞれの投資スタイルに応じた専門の運用チームが個別投資銘柄の選定、投資比率の決定等を行う「ドリームチーム」による運用をうたい、2000年2月の設定と同時に野村の営業マンたちが売りに売りまくり、一気に投信史上初の純資産残高1兆円となり、「1兆円ファンド」とも呼ばれました。

しかしながら、肝心の運用実績は、2000年2月の設定以来、ベンチマークのTOPIXを下回り続けているにもかかわらず、購入時手数料3.3%、信託報酬年2.09%という高い手数料だけはしっかりと取り続けた結果、純資産残高は設定時が最も多く、それ以来右肩下がりで減り続け、直近では20分の1程度の約550億円まで減少しています。

なにも改善しないまま25年も放置された結果、どうにもこうにもならなくなり、ついに他の投信との併合(運用部隊は解散)という結末となりました。

これは事実上、野村の日本株アクティブ運用の「敗北宣言」であり、ゴミ投信を積極的に顧客に販売した野村證券と運用会社野村アセット両社の大きな失態であると考えます。


上記のプレスリリースにおいて、野村アセットは「高い経費率がパフォーマンスに影響を与え、商品分類ごとの競合比較で低位な状況が継続してきた」と、運用コストが高すぎたことが成績不振の原因であることを認めています。

また、設定当時から盛んに揶揄されてきたことですが、「バリューとグロースとブレンドの大型・中小型株をミックスしたら、それはもう市場平均とほぼ同じ」でしょう。そこから運用会社自身も認める高い運用コストを差し引いたら、市場平均であるインデックスを下回るのは当然であるという誰でもわかる理屈に、25年間も耳を貸さなかったことには失笑です。

長期にわたり運用に失敗してきたゴミ投信であるのだから、ゴミらしく繰上償還するのが適当だと思っていましたが、他の日本株アクティブファンドと併合となるそうです。同じインデックスに連動する低コスト・インデックスファンドと高コスト・インデックスファンドを一物多価状態で複数抱えているにもかかわらず、そちらは一向に投信併合せず、ノムラ日本株戦略ファンドは運用方針が異なる投信と無理やり併合されます。運用実績もお粗末なら、後処理もお粗末です。

なお、ノムラ日本株戦略ファンドは、私たち個人投資家からみたらまごうことなき「ゴミ投信」ですが、一方で、証券会社と運用会社からみれば、たとえベンチマークを下回り続けようが、純資産残高を減らし続けようが、25年という長期にわたって高い手数料を顧客から稼ぎ続けてくれた「功労投信」で、十分収益貢献したプロジェクトが満を持してひとつ終了した程度にしか考えていないかもしれません。

だとするならば、この証券会社と運用会社は、また同じような高コスト投信をつくっては同じことをくり返すことでしょう。私たち個人投資家は、こんな輩の収益貢献プロジェクトにお付き合いする必要はまったくありません。今後も堂々と見送ってしまってなんの問題もないでしょう。
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