【全世界株式】低コストインデックスファンド徹底比較(24年12月末)オルカン、楽カン、トレカン、はじカンの頂上決戦

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「低コストインデックスファンド徹底比較」シリーズ記事として、全世界株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2024年12月末で比較しました。

※当シリーズ記事の説明書きとして、まずは『新シリーズ!「低コストインデックスファンド徹底比較」開始。まずは説明書き』をぜひご覧ください。

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全世界株式クラスの比較対象インデックスは、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」です。日本を含む全世界株式と日本を除く全世界株式に分かれます。

全世界株式クラスのインデックスファンドは、これ1本で、もしくは日本株式クラスのインデックスファンドと組み合わせて、かんたんに世界の株式時価総額比率(世界市場ポートフォリオ)で投資することができるので、資産配分に納得ができればとても便利です。

日本を含む全世界株式クラスでは、「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」(運用会社:楽天投信投資顧問、以降楽カン)が信託報酬年 0.05610%、インデックスとの差異 -0.2% で相対的に高評価でした。また、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(運用会社:三菱UFJアセットマネジメント、以降オルカン)もインデックスとの差異 -0.2%、3年リターン年率 +17.72%、5年リターン年率 +18.73% と同様に相対的に高評価でした。

本シリーズ記事では、信託報酬については唯一「事前」に確定している項目である(それ以外の項目は毎年変動する)ことから1位を2ポイント、それ以外の項目は1位を1ポイントとして合計ポイントでファンドを評価しています。なので、今回は楽カンとオルカンが同着1位となりました。

楽カンは1年リターン実績が出て1位を取れれば単独1位になる可能性がありましたが、ようやく出た1年リターンはトレカン、オルカンに及ばずでした。オルカンは純資産残高により信託報酬が下がる「受益者還元型信託報酬」の対象ゾーンに深々と入っており、加重平均して年 0.05756% と表示しています。

eMAXIS Slimシリーズは長らく「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」と公表しています。より低コストなライバルファンドが登場すると信託報酬を対抗値下げしてきました。ただ、直近、トレカン、楽カンなどの超・低コストライバルファンドが登場したあと、今後は信託報酬ではなく実質的な運用コストで比較可能になったのち適切な判断を行う予定というレポートを出していたので(該当記事)、ライバルファンドの実質コスト(総経費率)が出揃ったいま、そろそろ対応が求められるでしょう。

トレカンは、1年リターンこそ1位でしたが、その他の項目ではライバルファンドには及びませんでした。はじカンも、実質コストこそ1位でしたが、その他の項目ではライバルファンドには及びませんでした。

要注意ファンドとしては、「PayPay投資信託インデックス世界株式」(PayPayアセットマネジメント)が実質コスト、インデックスとの差異に明らかな異常値が出ており、リターンも相対的に低かったです。また、運用会社が2025年9月末を目途に事業終了すると発表しており、運用会社変更となる予定で不安定要素が大きいため、あえて選択する理由は乏しいでしょう。

今後、日本を含む全世界株式クラスでは楽カン、オルカン、トレカン、はじカンが、激しい「頂上決戦」を繰り広げそうな予感です。この水準になるともはやどれを選んでもあまり変わらなさそうですが、第1期運用報告書の対象期間が1年に満たないファンドもあり、今後のデータの積み上げで勝負の行方が変わるかもしれず、楽しみでもあります。

一方、日本を除く全世界株式クラスでは、「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」(運用会社:三菱UFJアセットマネジメント)が、信託報酬 年0.05766%、実質コスト 年0.11%、インデックスとの差異 ±0.0%、1年リターン +33.12%、3年リターン年率 +17.92%、5年リターン年率 +19.10% と全評価項目で1位のぶっちぎり高評価でした。特に、インデックスとの差異ではインデックスファンドの勲章である ±0.0% を達成しておりお見事です。

なお、信託報酬は「受益者還元型信託報酬」の対象ゾーンに突入しており、年0.05766% と表示しています。

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全世界株式クラスは、以前は商品がごく限られていましたが、新規ファンドの参入や信託報酬の引き下げで、競争が激しくなりました。

日本株式クラス、先進国株式クラス、新興国株式クラスのインデックスファンド3本を世界の株式時価総額比率(世界市場ポートフォリオ)で組み合わせるよりも、全世界株式インデックスファンドを1本だけ持つ方が低コストとなります。リスク資産は「もうこれ1本でいい!」というインデックス投資家が増えてきたのだと思われます。インデックスファンドの「ファイナル・アンサー」といえるかもしれません。

いろいろありますが結論。

全世界株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2024年12月末で比較した結果、日本を含む全世界は「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」及び「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、日本を除く全世界は「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」が相対的に高評価でした。


低コストインデックスファンド徹底比較のカテゴリです。主要なアセットクラスのインデックスファンド比較情報を、定期的に更新しています。



<参考①>
上記の高評価インデックスファンドは、以下のネット証券で購入できます。会社名をクリックで口座開設できます(PR)
楽天証券SBI証券[旧イー・トレード証券]


<参考②>
本ブログ記事は、私が過去に執筆・監修した書籍に掲載したおすすめインデックスファンド情報のアップデート版という意味もあります。今後も定期的に継続していく所存です(PR)
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※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
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