日銀ETF含み益30兆円から学べること
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日本経済新聞に、日銀ETF含み益30兆円という記事が掲載されています。そのなかに興味深いグラフがあったので引用させていただきます。
2010年に日銀が金融緩和の一環ではじめたETF買い入れ。金融政策として賛否両論ありましたが、ふり返ってみれば大半の時期に含み益があり、足元は大幅な含み益になっています。日銀の目的はリターンをあげることではなかったものの、買ってずっと持っていただけで巨額のリターンが出てしまったのが面白いです。
買い入れ対象のETFは、ほとんどがTOPIXや日経平均などの日本株インデックスです。率直にいって、ここ20年ずっと不人気で、インデックス投資家にさえあまり期待されてこなかった資産クラスだったように思います。しかし、そんな日本株ETFでも15年くらい保有していればご覧のとおりの大幅上昇という結果となっています。
要因として、上記の日経の記事では、ETFによる銘柄分散と投資タイミング分散のおかげと分析していました。個人的には、これらに加えて、売買せずにひたすら長期保有(バイ&ホールド)してきたことが大きな含み益に貢献していると考えます。
上記グラフをよく見ると、2010年のETF買い入れ開始から徐々に含み益を増やしてきたところ、10年後の2020年に一度損益がプラスマイナス0円付近まで下落しています。言わずとしれた「コロナ・ショック」の影響です。ここでふつうの投資家だったら「10年間バイ&ホールドしてきた利益が水の泡になった…」と絶望して投げ売りそうなところ、日銀の目的はリターンではなく金融緩和なので相場とは関係なくETFを保有し続けた結果、翌年以降の上昇相場にしっかり乗ることができたという形になっています。
もちろん、結果論なので今後もこのとおりになるとは限らないし、明日にでも大暴落する可能性はあります。また、日本株だけに投資するよりも、世界中に分散した全世界株式の方が分散投資の観点でより良いでしょう。
ただ、不人気な資産クラスだったにもかかわらず、長期保有で大きなリターンが出たひとつの実例として、頭の片隅に置いておきたいと思います。
下記のブログ記事は12年前の2012年当時のものです。日銀ETF大成功の萌芽が見えますね。
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