円安のいまこそ、通貨分散した資産運用を考える時?
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現在、1ドル134円台となり、20年4か月ぶりの円安とのことですが、「いまこそ、日本円だけではなく、ほかの通貨にも分散した資産運用を考える時でしょう」という記事がマネーポストに掲載されているのを見て、それは違うだろうと思ったので取り上げてみます。
円安で日本円の価値は目減り 他通貨に分散させる“経済学的に正しい投資方法”とは | マネーポストWEB
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為替相場を読むことは難しいことを大前提として、本当は通貨分散をするならたくさんの外貨資産が購入できる円高の時こそが合理的なタイミングです。わざわざ円安になって外貨資産を少ししか購入できなくなってから、円安をトリガーに「いまこそ」などといって急に外貨資産を買い出すのは悪手だと思います。
ちょうど、株価が暴落してから「こんな時こそ株を持ち過ぎていないか自分のリスク許容度を見直すチャンス」という話をしだす専門家がぞろぞろ出てくるのと同じ構図です。上げ相場での株の売却は利益確定、下げ相場での株の売却は損切りとなるケースが多いので、リスク許容度に合わせた資産配分の見直しは上げ相場のうちに済ませておくのが合理的です。
もっとも、長期的に見て今が円高なのか円安なのかの判断は難しいため、結局は、始めようと思った時が始め時というのが現実です。特に、積み立て投資をする場合は、資産の取得価格はこれから何十年もかけて平準化されていくので、始めるタイミングはあまり関係がないともいえます。
ただ、今から投資を始めるとしても、「円安の時こそ通貨分散の始め時」という理屈は間違っており、本当は「円高の時こそ通貨分散の始め時」なのだという理解のもと、投資を始める方が健全です。
なお、記事の後半には山崎元氏が登場して、経済学的に正しい投資方法としてインデックス投資についてコメントしていますが、昔からずっと世界中に分散投資したインデックス投資を提唱し続けており、為替動向で始め時を探るような主張はされていません。
「円安のいまこそほかの通貨にも分散した資産運用を考えるとき」などという的はずれなタイミング投資をすすめるファイナンシャルプランナーの次にコメントを載せられてしまい、少々気の毒に思います。
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