映画「絶唱浪曲ストーリー」
浪曲の名人”
港家小柳”に惚れ込み弟子入りした”小そめ”が、
晴れて名披露目興行の日を迎えるまでの物語。

浪曲ってまともに聞いたことが無かったのだけれど、
港家小柳のうなり声が画面から流れきたとたん、鳥肌が立ちました。
うまい。うますぎる。声を絞っての長口上。そんな声色とまた違う声色を転換するときのテンポの良さというか早変わり。ある一線を越えると、なんの知識の無い人をも圧倒し感動させるね。
港家小柳は、40年も地方巡業を続けてきた浪曲師だそう。
日本全国、場数をふんできた現場力,地方のお客さんの目が、
芸に誰にも真似できない味をつけたような。もう、狂気の範疇。

三味線の
玉川祐子もいいのよ。 下の写真の右。

小そめに稽古をつけるときの
「
もっと汚くなりなさい。綺麗な声聞いたって、お客さんは全然面白くない」
というシーン、それもまた、頭ガツンと殴られたくらいの衝撃でした。
お客さんが芸に求めるものって、お手本な人間じゃあなくって、
芸人の個性じゃあないかってこと?わからないけれど。
そのあとすぐ、
「芸は盗むものだという。こんなこと言って悪かった」
「2年辛抱したら、絶対に芸は伸びる」
と励ましたのも、玉川祐子の人間性が感じられて良かった。
三味線玉川祐子、
当時で95歳くらい。円熟味は迫力となって、すごいパワー。
小そめの語りに三味線を合わせ、合いの手を入れ、そのかすれた90代の声が完璧。
老いてなお、じゃなくって、
老いてこその渋みというか、汚れというか、悲しみというか、それが人の心をうち、打たれた心の清さが跳ね返って全体像を作り上げる。
映画を観た後茫然自失というか、頭真っ白状態になり、
家に帰ってからもず~~~とYouTubeで浪曲を聴いてしまいました。
浪曲。話芸と三味線。しばらく夢中になりそうです。
たまらなくなって、東京浅草木馬亭に行きそう。
どうしよう。中国語の勉強は。 ええい、両立してやるぅ。あれ?仕事と家事は?おほほほ。
↓ 最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
よろしければワンクリックお願いします。

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 感想