
「全てのメガ盛りグルメの実態を俺が暴く!」
そんな崇高な信念のもと、メガ盛りグルメを巡り続けるフクちゃん。「みんなのごはん」が誇るメガ盛り戦士である。「ネット上で話題のメガ盛りははたして本当にメガ盛りなのか?」と実態を暴くべく、体(とお財布)を張って検証している。
今回やってきたのは秋葉原「麺屋武蔵 武仁(ぶじん)」。麺屋武蔵はつけめんの麺量を同料金で1kgまで増やせるという腹ペコさん歓喜のサービスを実施している。
麺屋武蔵のなかでも、フクちゃんがなぜ武仁を選んだかというと「武仁肉」の存在だ。麺の上にドカーンと塊肉が乗っかった「武仁つけ麺」が単純に美味しそうだったらしい。

「やっぱり、塊肉っていうのはみんなの夢ですから」――そう語り、揚々と秋葉原へ向かう。
ちなみに、麺屋武蔵 武仁は日比谷線・秋葉原駅から行くとめっちゃくちゃ近いですよ。

あっという間に到着。
空腹という絶好のコンディションで1kgのつけ麺に挑む
お店に着くと、デカデカとこんな張り紙が。

「並盛・中盛・大盛・特盛(1kgまで!!) つけ麺同料金!!」の文字がアツい。
改めて思うけど、1kgまでフレキシブルにグラム数選べるとか革新的すぎるだろ。

フクちゃんはお店スタッフからのレコメンドを堂々無視して「武仁つけ麺」(税込1100円)をセレクト。取材同行者×2名は素直なので「濃厚武仁つけ麺」(税込1180円)を注文しました。
――お店のイチオシは「濃厚武仁つけ麺」みたいですけど?
フク「これはリスクマネジメントの一環です(ドヤァ)。濃厚なスープだと、途中からしんどくなる可能性がありますからね。少しでもさっぱりめのスープを選んでおくことで、特盛1kgをクリアするんです。幾多の戦場を勝ち抜いてきたからこそ立てられる戦略なんです」
読者のみなさんいいですか、このセリフをしっかり覚えておいてくださいね。
ちなみに、券売機にちらりと見える「二倍」の文字は、肉が2倍の意。麺量ではなく、武仁肉が2つ乗っかっているものになるのでご注意を。我々が伺ったタイミングでは肉2倍の猛者はおられなかった。
食券を買ったらお店の方に麺量を伝える。フクちゃんはもちろん特盛1kg、取材同行者は並、特盛500gをそれぞれ注文した。
ちなみに、他のお客さんの注文をこっそり聞いていたら「大盛」がいちばん多そうな感じ。大盛は270gらしいので、それ以上を求めるなら特盛ということですね。この麺量だが、茹で上げ前の重量らしいのであくまで参考程度に留めておいてほしい。
さて、フクちゃんはというと、きわめて余裕の表情だ。
「いや~、お腹すきましたよ。もういま絶好のコンディションですwww」と、カメラを向けるとポーズまでとってくれた。あかん、これ完全に1kgのこと舐めてる。

――余裕そうですが?
「つけ麺、大好物なんですよ。好きな食べ物トップ3に入ります」
――ほう、それは期待できますね!ちなみに他の2つは何ですか?カレーとかですか?
前回、「カレー風味でご飯3杯いける」って言ってましたよね。
「あ、そうそう。カレーと焼肉と…寿司と……あれ?ラーメンも……?」
トップ3とは。
そうそう、前々回のラーメン、前回のカレーと成功続きだったのだ。それもあって、験を担ぐために今回も同じ服装をしてきたらしい。フクちゃんの勝負服。あ、すみません。
メガ盛り1kgの麺はとにかく異様な光景
さて、こんなくだらない会話をしているなか、店員さんは黙々と麺を茹でてくれていた。全席カウンターなので厨房がよく見える。昼過ぎにもかかわらず忙しそうな店員さんたちを眺めていると、明らかに異常な量の麺が入ったザルを抱えているスタッフさんが……。
これはヤバい……全員がそう確信した。
皿に盛っている様子も見えた。一掴みがおかしい。グワシっとつかんでは皿に盛り、そしてまた豪快に麺をつかんでは盛る。隣のフクちゃんは「あぁぁ!もうやめて…!」と小声で悲痛に訴えていた。もう完全に不安。
ここまで実況しておいて何だが、先に並盛がきたので紹介したい。

なんといっても目を引くのが、麺の上に鎮座しておられる「武仁肉」!圧倒的な存在感。あとは味付け玉子と三つ葉が麺の上にあしらわれていた。スープにはメンマとカットされたチャーシュー、ネギが入っています。

太めな麺は見た目にもツヤツヤして美味しそう……皿を持つたび肉のプルプルさに興奮を抑えきれなくなる。
そして…
特盛(1kg)がやってきた……ッ!!!

ドォーーーーーン・・・
洗面器くらいある大きな器が太麺で満たされている。異様な光景だ。えっと、肉は同じサイズです。
ちなみに、並盛と特盛500g、特盛1kgを並べるとこんな感じ。

たぶんだけど、1kgは並盛の5倍くらいはゆうにあると思う。
フクちゃんはつけ麺を攻略できるのか
さっきまで余裕の表情だったフクちゃんも、さすがに引きつった笑顔に。ていうか、麺1kgのせいでかすんで見えるかもだけど、500gも相当のものですよ。いちばん左と真ん中が同じ値段ってスゴいな。
なんなら「いちばん左(並)>いちばん右(1kg)」だけどね。武仁つけめん1100円、濃厚武仁つけ麺1180円だから。

スープにちょいっと付けてズルズルっといただくと、麺がつるんつるんでめっちゃ美味しい(写真は並盛)。なんというか「いま麺食べてます!!!」って満足感がある。麺は適度にむちむちとした歯ごたえがあって、ところどころ入り込んでくるメンマがまた楽しい。はー幸せ。
そして1kgのリフトアップはこうです(若干食べ進んだときに撮りました)。

フクちゃんいわく「麺が重過ぎて手が疲れる」だそうで。
武仁肉はというと、本当に皿を持つだけでプルプルと震える。しかもホロホロで、箸で切れるほどやわらかい。

味付けはまさに角煮のような感じ。豚肉の臭さとかは一切なく、めちゃくちゃにジューシーで美味しかった……。箸で切ると肉からキラキラと肉汁があふれて最高にフォトジェニック。これ、ご飯にのせても絶対ウマいと思う。脂はそこそこあるんだけど、脂身嫌いの筆者でも1個まるまるペロリと食べられました。不思議なこともあるもんだ。
フクちゃんも「肉うっめぇ……」と感激の様子。「やっぱりつけ麺っすよね、麺こそ至高」などと饒舌に、かつスピーディーに食べ進めている。笑みすら浮かんでいる。しかし、この様子をみていた取材同行者×2の頭には「そんなにかっ飛ばして大丈夫……?」という不安がよぎっていた。そのくらいのハイペースで麺をすすっていたのだ。
案外すぐに、その不安は的中した。フクちゃんが麺の3分の1程度を食べ終えた頃だろうか、こんなことを言い出したのだ。
フク「つけ麺って、いまいち作法がわからないんですよ。ざるそばみたいに、スープにちょっとだけ浸して食べるのが正解なの?それとも麺を全部入れてミニラーメンみたいにすればいいの?前者だと最初すすったときに麺の味しかわからないし、後者だとしょっぱすぎる気がする。これってとても重要な問題で…(云々)」
「好きな食べ物トップ3に入るって言ってたじゃん」ってツッコミたいのは山々なのだけど、要は「1kgの麺」という現実から逃れたいだけの問題提起だと察して聞くのを放棄してしまった。
つまり、最初にかっ飛ばしすぎたせいでお腹が膨れてきたらしい。
――もしかして、けっこうキツイっすか?
フク「いや、まだまだ」
言葉とは裏腹に、その顔は引きつっている。
そんなときのための味変グッズが豊富なのもありがたい。飽き性な筆者にとってもめっちゃありがたい。

じゃーん。
左から、ちょい辛めなスパイス(名称不明)、ライム酢(くし切りライムがプカプカ浮かんでいる)、ブラックペッパー。

左のスパイスはこんな感じ。粒度は粗めのザクザク。クレイジーソルトのちょい辛い版みたいなにおいがする。
ライム酢だけでもエスニックの香りになるのだが、この赤いクレイジーソルト(?)を入れるとさらにエスニックに変身する。つまりめっちゃウマいです。ほんのちょっぴり入れるだけでガラっと風味が変わるので、少量ずつ足したほうがいいと思う。
あとひとつ、どうしても言いたいことがあるんだけど、麺にちょこんとのった三つ葉が本当に良い仕事をしている。一気にさっぱりする。パクチーばっかり注目を浴びているご時世だが、三つ葉ももうちょっと注目されてもいいんじゃないか。

お腹を落ち着ける儀式を執り行っていたフクちゃんも、少しさっぱりするためにライム酢を投入。もう完全に笑顔はない。そして言葉もない。
しばらくすると……

この状態でフリーズしてしまった。
あ、これあかんやつ。ライム酢を入れて味変しても、腹が膨れていることには違いないからな。
――ふ、フクちゃん、大丈夫ですか……?
フク「…すみません、もうダメです……もう麺をすする気力がないです……」
残念ながら、ここでフクちゃんギブアップ宣言……!

とはいっても、5分の4くらいは食べ進んだように見えた。茹でる前で1kgってことは、
これ1kg以上は食べてそうだな。
※残った麺はお店に失礼のないように取材同行者がもちろん完食しました。読者の皆様におかれましては、自分の胃袋と向き合って、無理のない範囲で麺の量を注文してください。フクちゃんにはよくよく言い聞かせておきます。

リスクマネジメントについて考える
完食できずに落ち込むフクちゃんへ追い打ちをかけるようだが、ここで「リスクマネジメント」発言を追及しておきたい。
――落ち込んでいらっしゃるところ、すみません。
「リスクマネジメント」でメニュー決めてらっしゃいましたよね?
でも結局食べ切れなかったわけですが、どういうことです?
フク「あ、いや、はい、食べきる自信はありました。つけ麺大好物だし、濃厚じゃないほうの武仁つけ麺にしたし。でもいま思ったんです。つけ麺のメガ盛り攻略には高度なテクニックが必要だなって……!」
――どういうことですか?
フク「カレーは飲み物って言葉がありますが、本当にその通りなんですよ。ご飯とルーだとあんまり噛まなくても食べられるから、本当にするする入っていく。でも麺って、特につけ麺っていうのは飲めない。なるべく噛まないようにしても相当キツかったです。1kgのつけ麺を味わって食べられるのなんて、世界レベルのチャンピオンだろ。
あと、美味しすぎるから最初にかっ飛ばさざるを得ませんでした。美味しいものを前にしたらテンション上がってがっついちゃうでしょ?これは美味しいつけ麺を作っている麺屋武蔵が悪い」
なんたる責任転嫁だろう。
ちなみに、並盛でもだいぶお腹が膨れるし、しばらく「今日はもう夕飯いらない……」状態に陥りました。

帰り道のフクちゃん。背中がどこか悲しそうだ。
取材同行者×2が和やかに話していても「笑わせないでください、お腹に響くんで」とお腹をさすっていた。後から聞いたら、このときはあまりにお腹いっぱいで座るのもキツかったらしい。
今回のチャレンジ失敗で凹んでいたようだが、「健康に良さそうなメガ盛りってないのかな?ヨーグルト飲み放題とか」とわりとすぐに立ち直っているようにみえた。次回までにきちんと修行しておいてくださいね!!!
紹介したお店
店名:麺屋武蔵 武仁
住所: 東京都千代田区外神田佐久間町2丁目18-5 アークビル1F
営業時間:11:00~22:30
※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。