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2021-04-12

PyCon JP 2020を支えたツール sessionize について | Thank you, sessionize! Part 2/2

皆さん、こんにちは。
PyCon JP 2021座長(2020ではコンテンツチームリーダー)のnikkieです。

PyCon JP 2020ではトークの公募にsessionizeというツールを使いました。
このツールはカンファレンスの運営をとても助けてくれたと感じています。
他のスタッフや、他のカンファレンススタッフに知見を共有するために、記事を書きます。

  • Part 1/2(前回):sessionize選定の経緯、費用、よかった点(2/5) 
  • Part 2/2(本記事):よかった点(3/5)・sessionizeのデメリット

 

sessionize推しポイント

この記事で取り上げる3番以降は、PaperCallよりもカンファレンスの運営をサポートしてくれた機能です。


3. Schedule Builder

なんと、sessionize上では、採択したトークを配置してタイムテーブルが作れます

 

sessionize上でタイムテーブル作成
 

トークのカテゴリや聴衆のPythonレベルなどで色分けを変えられるので、バランスを見るのにも助かりました。
この機能もありがたかったです。

Track(トークのカテゴリ)で色分けした例

4. API / Embed

3で作ったタイムテーブルはHTMLに埋め込んだり、APIとして公開したりできます。
PyCon jP 2020サイトは公開を急ぎ(Done is better than perfect)、当初はsessionizeのタイムテーブル埋め込み機能を使いました。
参考:PyCon JP 2020 システムチーム振り返り【技術編】   

HTML埋め込み・APIのエンドポイントを作成

HTML埋め込みやAPI公開の裏には、マスタデータをsessionizeで一元管理できる機能があります。

2019ではPaperCallからトークのデータをエクスポートし、サイト表示用のデータを組成していました。
トークの内容の変更が発生すると、エクスポートしたデータを修正し、サイトの表示を更新するというように、データの整合性を取る作業が大変でした😫

2020は、sessionizeの機能を使って、スピーカーに期限付きで編集を許可するという運用にしました。
これによりスタッフがデータの整合性を取る作業から解放されました。
スピーカーの方にとっても、直すと短時間でPyCon JPサイトに反映されるというのはよかったのではないかと考えています。


5. サポートの回答が速い

FAQもありますが、使い方の細かい点については解消できないこともありました。
そんなときはEメールでサポートに質問できて助かりました。
英語で書く必要はありますが、詰まったら質問すると、翌日には回答が返ってきます。
使い方がわからず準備が進まないということはありませんでした。


sessionizeのデメリット

 

1. PaperCallと同様のレビューはできなかった

PyCon JP 2019では各プロポーザルについて、Yes(採択すべき) / Maybe(採択できる) / No(採択すべきでない) の3段階で評価し、採択会議では評価の高いものから議論して採択を決めました。
これはPaperCallのレビュー機能で提供されています。

2020でも同様のレビューを実施したかったのですが、sessionizeではサポートされていませんでした(※1)。
そこで、「ないものは作ろう」とPaperCall相当のレビューシステムを内製して対応しました。
sessionizeからエクスポートしたデータをレビューシステムにインポートしています。

(※1) sessionizeのレビューは3つプロポーザルを取り出し、その3つに順位をつけることを繰り返すというものです。だいぶ複雑なので、20-30人のレビュアーでうまくできるか懸念がありました

なお、「PaperCallと同様のレビューをサポートしてほしい」とフィードバックしたところ、サポートした機能が2020年末にベータリリースしたようです!
まだ触っていませんが、これは楽しみですね🤩

2. レビュー中の質問 / フィードバックは送れない

PaperCallではプロポーザルに対して、レビュアーから質問やフィードバックが送れます(※2)。
2019年はトーク公募期間とレビュー期間が重なっており、トーク公募締切より前にレビューしたプロポーザルについては質問やフィードバックを送ることがありました。

sessionizeにはそのような機能はありません。
2020年はトークの募集期間とレビュー期間を切り分け、プロポーザルにフィードバックを一律で送らないという方針で進めました。

(※2) これはレビュー中の1:1のやり取りのための機能だと思います。投稿者全体に連絡するというユースケースをPaperCallは想定していないようで、他に機能がないので、一人ひとりにやむなく「真心送信」(Part 1/2 参照)しました(真心送信のマネは、全くオススメしません)


終わりに

PyCon JP 2020を支えたツールの1つ sessionize、よさそうと感じた方は、ぜひ使ってみてください。
PaperCallを使っていて感じたペインが、かなり解消されました。
興味を持った方、無料で試せますよ!

Thank you sessionize!


2021-03-03

PyCon JP 2020を支えたツール sessionize について | Thank you, sessionize! Part 1/2

皆さん、こんにちは。
PyCon JP 2021座長(2020ではコンテンツチームリーダー)のnikkieです。

PyCon JP 2020ではトークの公募にsessionizeというツールを使いました。
このツールはカンファレンスの運営をとても助けてくれたと感じています。
他のスタッフや、他のカンファレンススタッフに知見を共有するために、記事を書きます。

  • Part 1/2(本記事):sessionize選定の経緯、費用、よかった点(2/5) 
  • Part 2/2:よかった点(3/5)・sessionizeのデメリット(近日公開予定)


プロポーザルの運用には専用のツールが必要

PyCon JPのカンファレンスの中心は、皆さんから公募したトークです。

近年のPyCon JPには100件以上のトークの応募(=プロポーザル)があります。
トークの応募だけであればGoogleフォームで済むかもしれませんが、プロポーザルのレビューや採択まで行う場合、Googleフォームで運用するのは厳しい状況です。

2019年はPaperCallというツールを使っていました。
トークの応募フォームから、プロポーザルのレビュー、そして採択までサポートしたツールです。
各地のPyConでも使われていますね。

ですが、私個人としてはPaperCallは機能が弱いと感じていました。
PaperCallは採択後の運用をあまりサポートしません。
2019年はGoogleフォームなどを組合せた運用を経験しました。
ツールの機能が弱いために、スタッフの作業が増えてしまっているという印象を受けました。

この課題感を2020 座長のnishiさんやPyCon JP Associationボードメンバーにも共有したところ、各地のPyConで使っているツール一覧を教わりました。
いくつか見て候補を絞り、試用した末に、2020年はsessionizeを使う決定をしました。


費用:無料で始められる!

sessionizeはPaperCallと同じく、無料で使い始められます
有料にしたときの金額もPaperCallと同じです($499)。

PaperCallの無料利用には制限があります(PaperCall pricing)が、sessionizeは無料で全機能使えるようでした(sessionize pricing)。

無料でテストイベントを作って色々試し、PaperCallよりできることが多くてよさそうと判断できたので、使いました。

使ってみてよかった点(全5点)を共有していきます。


sessionize推しポイント

 

1. プロポーザルのフォームをカスタマイズできる!

 
PaperCallは自由記述中心のフォームのため、あまりにも短くレビューしづらいものもありました(ref: 改善案1:自由に書けたがゆえにプロポーザルの分量がまちまちだった問題について)。
レビューに必要な情報が盛り込まれていないプロポーザルをなくすために、2020ではフォームの記述項目を細かく分けました。
これはsessionizeのフォームカスタマイズ機能のおかげで実現しました。

sessionizeでは、自由記述欄や選択欄を自由に追加できます

トーク応募用フォーム作成機能で、追加の質問項目を設定できます。


2. Mass mailing!!

 
私個人にとってPaperCallが一番イケていなかった点は、スピーカー(トーク採択に承諾した方)への連絡機能が弱かったことです。
個別のプロポーザルに対してしかメッセージを送ることができず、スタッフは手動でスピーカー一人ひとりに連絡を送信しました😫
※この作業はスタッフの中で「真心送信」と呼ばれ、「2020では繰り返さない」と振り返りで固く誓われました
(PaperCallはメッセージのユースケースをレビュー中の個別のフィードバックのみと限定しているような印象です)

sessionizeではスピーカーへのEメール連絡がばっちりサポートされています!
全体にEメールを送れるのはもちろん、何人か選んで送信することもできます(例:未回答の方を絞ってリマインド)。

スピーカー全体にも、選んだ何人かにも、メール送信できます!
 
メールのドラフトや、送ったメール文面の保存もサポートされており、スピーカー連絡周りは非常に助けられました。


sessionizeの推しポイント(よかった点)はまだまだ挙げられます。
続きは、Part 2/2 で共有します。
興味を持った方は、ぜひ無料で試してみてください!

2021-02-16

PyCon JP 2020 収支報告

こんにちは。PyCon JP 2020(前年)座長のnishiです。

昨年8月に開催されたカンファレンスの収支レポートがまとまりましたので、当Blogで報告します。他のイベント開催者の方々の参考になれば幸いです。

PyCon JP 2020は、厳しい世情の中での準備・開催となりましたが、最終的には赤字になることなく会計を締めることができました。
これは、参加者の皆さん・スポンサーの皆さん・そしてスタッフの皆さんのご協力のおかげです。本当にありがとうございました。

例年同様、PyCon JP 2020のスタッフ活動はボランティアであり、収支データにもスタッフへの給料・報酬といった項目はありません。
また、黒字となった金額については、一般社団法人PyCon JPの会計を介して、「日本国内のPythonユーザのために、Pythonの普及及び開発支援」に利用されます。

収支概要

項目 金額[千円]
売上 スポンサー協賛収入 5,872
チケット売上 830
小計 6,702
支出 通信費(インターネット関連費) 1,912
広告宣伝費 285
支払報酬(通訳・講師等) 1,169
その他 278
小計 3,644
純損益 3,058

詳細データは、こちらから参照可能です。
※上記資料上の各項目は切り捨て値のため、各項目の合計と小計の値が一致しない部分があります。また、当Blog記事では、便宜上、端数を「その他」に寄せて表示しています。

PyCon JP 2020の予算管理・会計を振り返って

PyCon JP 2020のイベント会計は、結果的には、想定以上の黒字となりました。
しかし活動を振り返ると、イベントの準備期間中に突如発生した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」の影響により、予算組みと予算管理が非常に難しい1年でした。

物理会場での開催準備の取りやめ、未経験のオンライン開催の準備、そしてその切替作業を急ピッチで行わなければならないということが2020年のスタッフ活動の特徴でした。
カンファレンスを継続的に開催していくことはPyCon JPの大きな方針の1つであり、そのためには単年で赤字にならないことが重要です。
しかし、初のオンライン開催の準備を進めるにあたっては、何にどの程度コストがかかるのか、スポンサーの申込みはどの程度あるのか、物理開催で準備していたもの(会場費用等)のキャンセル料がどうなるのか等、未知数のものが多く、予算組みと予算の管理が難航しました。

今回、収支を黒字で終えることができた大きな要因は、スタッフのコスト意識の高さ・努力と、最終的に用意したスポンサープランの応募が埋まったことです。
(例年そうなのですが)ボランティアスタッフであるにも関わらず、スタッフのコスト意識が高く、余分なコストや割高な発注等が発生しませんでした。会場費用等の物理開催準備時の様々な発注についても、そのキャンセル料を最小限に抑えることができました。
また、COVID-19による社会・経済不安の中、スポンサーシップへの応募が少ないことを覚悟・想定して予算組みをしていましたが、最終的には多数の応募をいただくことができました。
加えて、備品や施設の提供等、スポンサー応募とは違う形でご支援をいただいた企業さんの助けも大きかったです。

PyCon JP 2020は、厳しい世情の中での準備・開催でしたが、エンジニアのコミュニティ活動に理解のある企業の皆さん、スタッフ一人ひとりの意識と努力のおかげで、赤字になること無くイベント収支を着地させることができました。
改めまして、ありがとうございました。

PyCon JP 2021について

今年もPyCon JP 2021に向けてのスタッフ活動が始まっていて、スタッフの募集も開始しています。
お試し見学についてのお知らせもありますので、スタッフ活動に興味がある方は是非下記のリンクから詳細をご覧ください。
- PyCon JP 2021 スタッフ募集のお知らせ

2021-01-09

[PyCon JP 2020] 回答いただいた参加者アンケートの結果を共有します(全体編:オンラインカンファレンスについて)

こんにちは。
PyCon JP 2021 座長の二木(nikkie)です。

PyCon JP 2020終了時に参加者の方に回答いただいたアンケートについて報告します。
今回は、全体編です(2020/09/15 (JST)までの回答を集計。アンケートの回答総数は120でした)。
オンラインカンファレンスはいかがだったのでしょうか?

関連情報

参加者アンケートは4つに分けて記事にしています: 

また、PyCon JP 2020の参加者数は以下の記事にまとまっています:
https://pyconjp.blogspot.com/2020/09/2020-participants.html

本イベントへの参加方法と、主にどこから視聴したかを教えてください

Forms response chart. Question title: Q9. 本イベントへの参加方法と、主にどこから視聴したかを教えてください/How did you participate in this event and where you primarily watched it from.. Number of responses: 113 responses.

回答の92%がチケットを購入した参加者です(赤 + 青)


本イベントは有料で開催されましたが、値段は適切だったと思いますか?

Forms response chart. Question title: Q10. 本イベントは有料で開催されましたが、値段は適切だったと思いますか?以下より選択してください。/ How do you think about the participation fee of PyCon JP?. Number of responses: 115 responses.

「安すぎる」(赤)が 29.6% でした。
適正価格として挙げていただいた回答をPyCon JP 2021の企画に活かしていきます。

 

カンファレンス2日目のパーティについて満足度を教えてください

Forms response chart. Question title: Q24. カンファレンス2日目のパーティについて満足度を教えてください/How was the party?. Number of responses: 91 responses.

パーティーに参加いただいた方からは普通以上のフィードバックです!
Zoomのブレイクアウトルーム機能を使ってランダムなグループを作りましたが、ポジティブ・ネガティブ両方の声をいただいています。

 

今後も、日本で開催されるPyConに参加したいと思いますか?

Forms response chart. Question title: Q26. 今後も、日本で開催されるPyConに参加したいと思いますか?/Will you want to attend the upcoming PyCons in Japan?. Number of responses: 111 responses.

アンケートで一番嬉しかったのが100% Yesのこの回答です!

ダメなところをダメと言ってくださるフィードバックは貴重です。
ですが、ダメ出しに向き合うのには、結構がんばりがいるとも感じています。
いろいろなフィードバックを受け止めながらアンケートを見ていたのですが、この結果を見て「2021も頑張ろう」と思いました!

 

PyCon JP 2020への自由な意見

多数見られた声

  • オンライン開催ありがとうございました!
  • 次回はオフラインで/ハイブリッド

 

意見を見て、PyCon JPからのイベントの情報発信が不足しているのかもしれないと思いました(「〇〇の情報を知りたかった」)。
現状はこのPyCon JP BlogやPyCon JPのサイトをウォッチしてもらい、必要な情報を探して読み込んでもらう形式です。
事前の情報発信に力を入れるというのは一案かもしれません。


全体編は以上です。
参加者の皆さま、アンケート回答ありがとうございました / Thank you to all the participants for answering the questionnaire.


PyCon JP 2021企画中!

PyCon JP 2021はいつやるかがまだ決まっていません。
現在はPyCon JP 2020の経験者を中心に、企画を進めています。
直近の様子:https://pyconjp.blogspot.com/2020/12/pycon-jp-2021-mtg12.html

作業会の予定は以下のconnpassページで確認できます(随時更新されます)。
https://pyconjp-staff.connpass.com/
作業会には「スタッフ枠」以外に「賑やかし枠」があり、スタッフ活動に興味ある方の参加は大歓迎です。

アンケートの回答内容についてもPyCon JP 2021の企画に活かしていきます!