プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

駆け込み寺から砦へ

【経営者にこそ知ってほしい】第6回・ユニオンは働く側にとっては「孤立しないための手段」――「怖い場所」ではありません

個人加盟のユニオンに加入しようと考えるとき、多くの人が不安を感じます。「本当に大丈夫なのか」「何か見返りを求められるのではないか」といった疑問です。 ユニオンは、どこか特別な場所ではありません。相談から始まり、納得したうえで加入手続きを行い…

【経営者にこそ知ってほしい】第5回・ユニオンとの交渉、その泥沼パターンとは ――避けられるはずの失敗

個人加盟のユニオンとの関わりは、多くの場合、突然始まります。加入通知や団体交渉の申入書が届き、経営者は戸惑い、緊張します。一方で、働く側は「ようやく話を聞いてもらえる」と思い切って一歩を踏み出しています。 この最初の段階で、対応を誤ると、問…

【経営者にこそ知ってほしい】第4回・把握しておきたい「うちの会社」のブラック度 ――昔は通じた、が通じなくなった

「うちは昔からこうだった」 この言葉は、労働相談の現場で何度も聞いてきました。 休憩時間とされているが、実際には電話番をしている。 残業時間が正確に計算されていない。 みなし残業という言葉だけが独り歩きしている。 こうした状態は、以前であれば見…

【経営者にこそ知ってほしい】第3回・ユニオンと「もめる」と、なぜ大変なのか――問題がこじれる本当の理由

「ユニオンと関わると大変だ」 この言葉も、よく耳にします。 確かに、個人加盟のユニオンとの交渉は、慣れていない企業にとって負担に感じられることがあります。団体交渉、文書での要求、場合によっては抗議行動や情報発信が行われることもあります。 しか…

【経営者にこそ知ってほしい】第2回・ユニオンとは何か――「社外の組合に入っていいのですか?」

ユニオンとは何か、と問われたとき、私は「会社の外にある労働組合です」と答えます。企業内組合と異なり、一つの会社に縛られず、個人で加入できるのがユニオンの特徴です。 経営者の方からは、「なぜ自社の社員が外部の組合に入るのか」と疑問を持たれるこ…

【オルガナイザー養成講座を振り返る】第6回「解雇・雇い止め・未払い賃金――個人加盟ユニオンの力」

プレカリアートユニオンも参加している、ユニオン・合同労組連絡会では、次世代の担い手を育成するため、2022年からオルガナイザー養成講座を開催しています。 2022年に開催された第1回目の報告者は、プレカリアートユニオン役員が務めました。このときの報…

【オルガナイザー養成講座を振り返る】第5回「ハラスメントにどう向き合うか――安全配慮義務という視点」

プレカリアートユニオンも参加している、ユニオン・合同労組連絡会では、次世代の担い手を育成するため、2022年からオルガナイザー養成講座を開催しています。 2022年に開催された第1回目の報告者は、プレカリアートユニオン役員が務めました。このときの報…

【オルガナイザー養成講座を振り返る】第4回「主訴の裏にあるもの――退職トラブルと複合的な問題」

プレカリアートユニオンも参加している、ユニオン・合同労組連絡会では、次世代の担い手を育成するため、2022年からオルガナイザー養成講座を開催しています。 2022年に開催された第1回目の報告者は、プレカリアートユニオン役員が務めました。このときの報…

【オルガナイザー養成講座を振り返る】第3回「証拠を見る、証拠を残す――闘うための現実的な準備」

プレカリアートユニオンも参加している、ユニオン・合同労組連絡会では、次世代の担い手を育成するため、2022年からオルガナイザー養成講座を開催しています。 2022年に開催された第1回目の報告者は、プレカリアートユニオン役員が務めました。このときの報…

【オルガナイザー養成講座を振り返る】第1回「オルガナイザーとは誰か――個人加盟ユニオンの入口に立つ役割」

プレカリアートユニオンも参加している、ユニオン・合同労組連絡会では、次世代の担い手を育成するため、2022年からオルガナイザー養成講座を開催しています。 2022年に開催された第1回目の報告者は、プレカリアートユニオン役員が務めました。このときの報…

「限界組合」にしないために──次世代のオーガナイザーを育てる

日本の多くの個人加盟ユニオンは、組合員が300人ほどになると頭打ちになり、創立メンバーの高齢化とともに縮小していく──そんな現状があります。 プレカリアートユニオンも例外ではありません。 なぜ「限界組合」になってしまうのか。 理由のひとつは、「組…

SOGIハラで労災認定──トランス女性が勝ち取った「職場で生きる権利」

プレカリアートユニオンの組合員で、神奈川県内のインフラ企業で働くトランスジェンダー女性が、SOGIハラスメント(性的指向・性自認に関わるハラスメント)を原因とする精神疾患について、2022年に労災認定を勝ち取りました。 組合員は、生まれたときに割り…

「生きていてくれてよかった」──安否確認から見えるユニオンのつながり

ある日の午前中、プレカリアートユニオンの仲間たちは、3日間連絡が取れなくなった組合員の自宅に向かいました。鬱状態が重く、これまでも食料を届けたりしながら見守ってきた人です。雇止め問題と未払い賃金の交渉がほぼ解決に向かっていた矢先、「気力も元…

介護現場の虐待をなくすために──静岡から広がった連帯

「虐待をなくしたい」。 静岡県のサービス付き高齢者住宅で働く介護士、仲英雄さんがプレカリアートユニオンに相談に来たとき、最初に発した言葉です。 仲さんが働いていた施設は、地元の地主一族が経営するサ高住。 人員はギリギリまで削られ、生活保護受給…

最低賃金ギリギリの正社員から──働く女のブルースと賃上げの物語

プレカリアートユニオンには、音楽やアートの現場で活動しながら働く組合員が多くいます。 シンガーソングライターのババカヲルコさんも、その一人です。 彼女は自宅近くの給湯器修理会社で、正社員の営業事務として働いていました。面接で社長から「ご主人…

給料からの天引き・包丁パワハラ 小さな職場でも組合で変えられる

「毎月2万円、私の年金から会社に払っています。10年かかる計算です。これ、本当に払わないといけないんでしょうか」。 大手引越会社「アリさんマークの引越社」で働いていた息子さんの「弁償金」を、母親が年金から支払い続けていた──かつてそんな相談がプ…

「トラガール」が安心して走れる社会に トラック運転手と労災の話

物流の最前線で働くトラックドライバー。人々の生活を支える大事な仕事ですが、その労働環境は過酷です。女性ドライバーを「トラガール」と持ち上げるキャンペーンが行われる一方で、現場では安全にも健康にも配慮されていない──そんな矛盾が噴き出していま…

シングルマザーを貧困に追い込む「育児ハラスメント」と闘う

「子どもが小4になるくらいまでは、育児時間への配慮が当たり前の社会にしたい」。 アクセサリー販売会社で19年働いてきた白井さん(仮名)は、2人の子どもを育てるシングルマザーです。出産後も正社員として働き続けましたが、育児と両立している最中のわず…

「自分さえよければ」は損をする──仲間とともに生きる労働組合という選択

現代の働き方は、個人評価と競争が強まり、労働者がバラバラにされる方向へ進んでいます。「自分だけは認められたい」「自分だけは損したくない」という気持ちが強まるほど、私たちは逆に弱くなってしまう。 労働条件のハンドルを雇い主に完全に握られる──そ…

“非正規だから仕方ない”を変える力──大学非常勤職員の勝利から

コロナ禍で非正規労働者へのしわ寄せが露骨に表れたのは、大学現場でも同じでした。 ある大学で非常勤職員として働いていた組合員の女性は、大学から「正規職員には10割の休業補償、非常勤には6割のみ」という不公平な待遇を押しつけられました。休業は大学…

突然の休校で収入ゼロ シングルマザーの生活を救った団体交渉の力【労働組合でできること】

2020年、新型コロナウイルス感染拡大は、弱い立場の労働者に深刻な影響を与えました。学校の休校、勤務先の自粛、シフト削減。とりわけ非正規雇用の人たちは、一晩で収入を失う事態に追い込まれました。 東京都内で携帯電話会社のグループ企業に勤めていたシ…

9月12日の定期大会で採択された2021年度の方針 単なる組織拡大ではなく組織化を

清水の駆け込み寺から砦へ[6] プレカリアートユニオンの活動方針案は、毎年、抽象的なものではなく、できるだけ具体的な数、期限を入れています。 9月12日の定期大会で採択された2021年度の10項目の方針も同様です。 1、団結力の強い組織を作る…

DMU及び前田史門(宮城史門)氏による誹謗中傷についての補足 定期大会でT氏に聞き取りを行ったら「勝利和解」と主張など、こじつけが散見される

清水の駆け込み寺から砦へ[5]DMU及び前田史門(宮城史門)氏による誹謗中傷についての補足定期大会でT氏に聞き取りを行ったら「勝利和解」と主張など、こじつけが散見される DMU及び前田史門(宮城史門)氏から、DMU及び前田(宮城)氏によるデマと…

非正規雇用、女性など立場の弱い労働者にしわ寄せ。裁判は向かないコロナ関連の労働問題も解決する力とは

清水の駆け込み寺から砦へ 4 非正規雇用、女性など立場の弱い労働者にしわ寄せ裁判は向かないコロナ関連の労働問題も解決する力とは 新型コロナウイルス感染拡大を受けて、プレカリアートユニオンには、コロナ便乗解雇、会社の都合で一時帰休中の休業手当が…

DMUと前田史門(宮城史門)氏らによるデマと名誉毀損について 背景には困難な仲間による過剰な居場所化も

清水の駆け込み寺から砦へ 連載3 デマと誹謗中傷の背景には、過剰な居場所化エンパワーメントされる場だからこそ反応が強くなる面も エンパワーメントされる労働組合の場で精神の不安定さや困難を抱えた仲間が、「他で認められにくいからここで認められたい…

労働組合は助け合う仲間の一員になる場。一時的に利用するところではありません

この間、プレカリアートユニオンでは、新型コロナウイルス感染拡大によって、お子さんの保育園の登園自粛要請や小学校などの休校により、仕事を休まざるを得なかった日について、年次有給休暇とは別の有給の特別休暇とすることを団体交渉によって実現してき…

労働組合は互いに助け合う組織。組合員は「お客さん」ではありません

新しい加入者を迎えており、新型コロナウイルス感染対策で、組合の仲間が集まる機会が減っているため、組合の主旨や目的についても改めてお伝えします。 組合に加入するときに必ずご説明していることですが、労働組合は、問題の解決を請け負ったり代行したり…