名古屋市千種区 桃巌寺


地下鉄本山駅6番出入口から山手グリーンロードを緩やかに上がって、桃巌寺(とうがんじ)正面参道入口へ。入口手前に駐車場があり、左へ入った大佛側にも数台ある。


参道正面奥に清浄門、左に折れていくと不老門(竜宮門)がある。
この参道の紅葉と、不老門辺りの紅葉が桃巌寺の紅葉の見どころである。


残念ながら見ごろは過ぎていた。やはり、名古屋で一番遅くまで紅葉が楽しめるのは、徳川園、白鳥庭園あたりか。

桃巌寺は末森城主であった織田信行が、父・信秀の菩提寺として建立したのが始まりである。恵心僧都作の聖観世音菩薩を御本尊とし、弁財天画像を守護神として祀る。桃厳寺の寺号は信秀の法名「桃厳道見大禅定門」からとられている。


境内はやや鬱蒼としていて石の塔がいくつかあるのでどれが何なのか分かりにくいが、くぐって左側の1つに織田信秀公廟所があり、遺骨は入っていないようである。


ねむり辨天尊像などの有料拝観をすることにして、本堂右側の庫裡前の鐘を2回鳴らして、昨年言葉を交わした次期住職が対応する。


(左)辨才殿
『本堂に回ってください』と本堂から入って、本堂左側の外から参拝することができる堂が辨才殿で、そちらが有料エリアとなっている。

扉を開けて、渡り廊下を歩いて辨才殿に入ってすぐ右側にねむり辨天尊像が祀られて、扉越しに拝める。写真撮影は禁止で、無料で見られる御開扉は1月1日から5日、5月7日・8日の9時から17時。


辨才殿の中央には琵琶湖の竹生島宝厳寺より勧請した八臂の辨才天尊像が祀られている。脇には、琵琶を奏でる裸辨天、歓喜仏、男性のシンボルの形の十五童子が置かれている。




重い扉をこじ開けて屋上にあがって、パゴダ塔内へ。


白蛇(白龍霊神)と脇に2体のラマ佛があり、功徳がありそうな感じがする。2体のラマ佛を同時にさすると霊験があるとされる。

本堂に戻って、次期住職がおられたので話を聞く。
金色に輝く名古屋大佛は、現像の10分の1の大きさで昭和53年(1978)に制作されたもの。

日本最大級の木魚は直径1メートル、樹齢100年ほどの楠の大木でできており、片手で触れるだけでも過去の悪業が消滅するとか。

本堂には雨漏り防止のためにブルーシートがかけられ、至るところに老朽化が。建て直すには一般住宅とは違いかなりのお金が必要とのこと。


芸能人(田原俊彦、吉沢京子、入江若葉、行友勝江、小鹿みき、淡島千景等)の写真が飾られていて、参拝に訪れたようである。ねむり弁天、名古屋大佛などの名物を生み出した先代はバイタリティーのある人だったようである。
また、先代住職がインド(ヒンドゥー教)の影響を受けたのか、境内至るところにインド色が出ている。

境内の階段を下りていくと、竹生島より贈られた四方竹が群生し、秋に筍が出る変種だそうだ。


名古屋大佛は座高10メートル、基壇5メートルの青銅でできた大佛で、台座には10頭のインド像が囲んでいる。佛師の長田晴山が昭和62年(1987)に制作。平成18年(2006)にグリーンに彩られ、目・唇・耳には金箔が施されている。
マニアの間では、尾張出身の漫画家・鳥山明氏のドラゴンボールのピッコロ大魔王にちなんで、ピッコロ大佛と呼ばれているそうだ。

紛失してしまったが、有料拝観すると開運お守り(男性のシンボル)がもらえる。

現在、御朱印やお守りなどの取り扱いはないが、彼が住職になった時には始める可能性はあるようだ。
【桃巌寺】
TEL:052-781-1427
営業時間:9時から17時 ねむり弁天拝観料1,000円
駐車場:有
アクセス:地下鉄東山線・名城線「本山駅」下車。6番出入口より徒歩3分ほど
名古屋市熱田区 白鳥庭園 アクセス


白鳥庭園(しろとりていえん)へは、地下鉄「熱田神宮西駅」4番出入口から、熱田神宮を背にして大通りを右回り(時計回り)で行くのが一番簡単で、県外の観光者は熱田神宮とともに寄る人も多い。


今回は、隣の駅の「西高蔵駅」2番出入口から行くことにして、まずは国道19号沿い徒歩3、4分の青大悲寺(せいだいひじ)へ。


去年の白鳥庭園訪問の時に、市バス「白鳥橋」停留所前の甲羅本店から出てきたおばちゃんに『紅葉が素敵だよ!」と聞いて、気になっていた青大悲寺。
また、この乗り場(白鳥橋)は金山駅には行くが、名古屋駅には行かない。名古屋駅へ行く場合はそこの(1本先の)バス停「旗屋町」から乗らないといけないと教えてくれる。


青大悲寺は尼寺で、この地で生まれた如来教の開祖「きの」という女性が享和2年(1802)に開基。国道19号線沿いに面したお堂に、室町時代に鋳造された鉄地蔵(鋳鉄地蔵菩薩立像)が立ち、愛知県の指定文化財になっている。




現在、門が解放されているが、数年前までは行事がないと開放されていなかったようである。
決して広くない境内にいくつか建造物があり、モミジが映え、尼寺らしいやさしい雰囲気が漂う。訪れる人はほとんどいないが、たまたま通った人が気になって立ち寄るぐらいがちょうどいい。



さらに国道19号線沿いを歩いていくと、熱田神宮公園があるので横切って、堀川にかかる橋(熱田記念橋)を渡って白鳥公園を抜けると、白鳥庭園北口に出る。
駐車場は、北側(北口近くの提携コインパーキング)と正面の2カ所。


白鳥庭園は、昭和58年(1983)から整備され、平成元年(1989)に開催された世界デザイン博覧会のパビリオン「日本庭園」として出展され、平成3年(1991)に今の白鳥庭園が開園した。中部地方の地形を表現した池泉回遊式庭園となっている。
東海地方随一の規模を誇り、徳川園と並び称される名園である。紅葉は名古屋市内でも、最も遅くまで紅葉が楽しめる観光スポットとなっている。


正面から入ると、どこかで見たような景色は銀閣寺の参道を模して作られたようで、石垣の上に2段の生垣が施されている。


兼六園同様の松の雪吊りは、本来、雪の重みから木を守るために縄などで保護するようであるが、こちらの雪吊りはデザイン要素が強い。


上記2つのほか、高層マンションが借景になっているのが、色んな意味で印象に残っている。




紅葉は、「御嶽山」に見立てた築山から「木曽川」に見立てた小川沿いの散策路と、


数寄屋建築の茶室・清羽亭(せいうてい)入口付近が見どころである。
ライトアップ営業は、秋の紅葉シーズンしか営業していないようである。完全入れ替え制ではなく、日没に点灯して営業時間が延びるスタイル。

【白鳥庭園】
TEL:052-681-8928
営業時間:9時~17時(入園は16時半)
定休日:月曜日(祝日の場合翌日休園)・年末年始(12月29日~1月3日)
ライトアップ営業:11月中旬から12月初旬の金土日祝 日没~20時(入園は19時半)
アクセス:地下鉄名城線「熱田神宮西駅」下車。4番出入口より徒歩10分ほど
名鉄・JR金山駅下車。市バス8番乗り場から金山25系統に乗車、「白鳥橋」下車徒歩3分。
名古屋市昭和区 桑山美術館




(右)駐車場)
川名駅2番出入口から左へ、左手に川名公園を見ながら真っすぐ山中交差点を渡っていくと案内看板があ桑山美術館に到着。

桑山美術館は、知多出身の実業家・桑山清一が収集した近代の日本画や鎌倉時代から現代に至るまでの茶道具などの所蔵品を展示・保存するため、昭和56年(1981)に開館した私設美術館である。

入口のアプローチは、モミジのトンネルとなっていてグラデーションが綺麗である。


受付で入館料を払って話を聞く。館内撮影禁止となっているが、あくまで展示品を撮影したらダメということで、館内やお庭を撮影するのは問題ないとのこと。

春季(4月~7月上旬)は主に日本画、秋季は茶道具(9月~12月上旬)、冬季(1月~2月上旬)はごちゃ混ぜで営業している。
資料の庭園散策ガイドには燈籠めぐりの案内があり、別館前の小さなお庭2つ合わせて全部で14基あり燈籠を推している。


こちらの特徴的な渡り廊下を通って庭園へ。

茶室青山(せいざん)の小間は4畳半もあり結構広い。


開館当初は写真で確認するにはスカスカであったらしく、今は草木がたくさん生い茂る。和と洋が混じったお庭で、座るところが廊下を中心にあり落ち着ける。


本館1階、2階(茶室・望浪閣)の展示品を見て3階に上がると、展望スペースとなっていて特段景色がいいということではないが、このちょっとが嬉しい。2階の展示室にもソファが置かれていてゆったりできる。

同じ私設美術館で比較されるであろう昭和美術館よりも展示品の数も多い。ただし、昭和美術館は珍しい展示品があると思われる。

受付以外の人も良かったし、案内表示など親切さを感じる。敷居は高くなく、お金持ちの親戚・知人の家にお邪魔した感じがするのは私だけではない。

別館2階には立礼席があるようだが、貸室の準備のため解放されていなかった。

近くの昭和美術館とあわせて行くなら、車の場合、昭和美術館へ行ってからだと割引が使える。
歩きの場合、川名駅に戻って地下鉄に乗って隣の駅のいりなか駅を利用するよりも、山中交差点まで戻って杁中交差点まで飯田街道を歩いていくのもそれほど変わらないと思われる。
【桑山美術館】
TEL:052-763-5188
営業時間:10時~16時
定休日:月曜日(祝日の場合翌日休館)・祝日の翌日・年末年始・展示替え期間(要問合せ)
入館料:一般500円 → 800円(2024年4月以降)
割引:ドニチエコきっぷ、一日乗車券、JAFカード、昭和美術館当日済み券など100円引
アクセス:地下鉄鶴舞線「川名駅」下車。2番出入口より徒歩7、8分。
名古屋市中川区 荒子観音寺

尾張四観音の一つとして知られ、円空仏(えんくうぶつ)が有名な荒子観音寺(あらこかんのんじ)へ。
1,250体ほどの円空仏が荒子観音寺にはあり、拝観できるのは毎月第2土曜日の13時から16時の月1回となっている。




地下鉄高畑駅5番出入口左、すぐ左と一方通行のところを真っすぐ、荒子公園の横を通って右へ行くと、東門(駐車場)から境内へ。

タクシー利用や団体バスの姿もあった。


南側の山門前は営業しているお店はほとんどなく、辛うじて名残が感じられる。市電があったころ(1969年2月廃線)は大変賑わっていたようだが。




大正15年(1926)再建の山門には、円空作の3メートルを超える仁王像がある。ガラスケースで保護されていて、光の反射で見えづらい。顔を近づけて角度を工夫すれば、何とか拝観できる。


平成9年(1997)再建の本堂には、本尊・聖観音(しょうかんのん)を祀り、秘仏となっており33年に1度開帳される。両脇には、目が良くないとしっかりと確認できないが、円空作の釈迦如来・大黒天の二像が置かれている。観音寺と縁の深い前田利家の甲冑もあるようだ。


本堂左側には授与所あり、お守り等が頂ける。御朱印は普段は書置きで、直書きで頂ける可能性が高いのは月曜日と土曜日。


室町時代末期建立の多宝塔は、名古屋市内最古の木造建造物で国の重要文化財に指定されている。
この多宝塔にて、昭和47年(1972)に先々代の住職が掃除をしていた時に、木箱の中から1,000体ほどの円空仏が発見された。円空仏は、全国で5,000体以上が発見されているが、そのうち4分の1近くが観音寺にある。


円空仏を拝観することにして、本坊へ。
本坊の客殿にて、「円空仏彫刻・木端の会」の人たちが、10~20人ほど集合したら円空上人や円空仏の説明をして、円空仏の拝観となる。
3段ぐらいの棚に円空仏が飾られ、手のひらにのる小さな木端仏(こっぱぶつ)はショーケースにて展示されている。
直径1mほどのヒノキ材から、仁王像が作られてその端材で作られた。発見された木箱に木くずが敷き詰められていたので劣化が少なく、製材した時のような香り・白色だったらしく、今でも木箱から発見されたものは色が白っぽい。

観音寺と言えば、木端仏以外に特に観音像と3体の護法神像は昔からマスコミなどに取り上げられているので、知名度が高く人気が高いと熱心なお兄さんが教えてくれる。また、明日の日曜日には龍泉寺の円空仏が拝観できると勧めてくれる。


拝観後、「木端の会」の方々が活動している場所にて、円空仏の彫刻体験(無料)ができるので寄ってみる。目と眉の2カ所を彫る体験ができる。コロナ禍前は、顔全体の表情を彫ることができたようだ。

【荒子観音寺】
TEL:052-361-1778
営業時間:7時~17時
円空仏拝観:毎月第2土曜日の13時~16時(拝観料500円)
アクセス:地下鉄東山線「高畑駅」下車。4番出入口より徒歩10分ほど
名鉄・JR金山駅下車、市バス3番のりば(金山21系統)に乗車、「荒子観音」下車徒歩3分
愛知県尾張旭市 どうだん亭 秋の一般公開




ドウダンツツジで有名な、どうだん亭へ。
名鉄「印場」駅北口から線路沿い西側すぐのところに良福寺がある。尾張三弘法の一つ開運弘法大師や清洲城の裏門を移築した伝えられる山門が見どころで、境内はキレイに手入れされている。




どうだん亭へは、案内看板も立っていて同様に線路沿いを西へ歩いて行く。高架下を越えて踏切を渡って線路沿いを歩いていく。


再び線路を渡って左手に臨時駐車場があり、そのまま上へ(北へ)歩いていく。看板も人の流れもあるので迷うことはない。


車の場合、59号線「大森霞ヶ丘」交差点手前で“どうだん亭”の案内看板が立っているので左折していき上記同様に踏切を越えると臨時駐車場がある。

もう一つの臨時駐車場は坂を上がって右折していくとある。どうだん亭横の駐車場は、身体の弱い人を優先的に案内することになっている。


どうだん亭の手前に天理教名古屋大教会があり、善意でどうだん亭に合わせてお庭が一般公開されている。


(左)旧教祖殿 (右)こふき亭


旧教祖殿とこふき亭の建物内部は公開されていないが、回遊式庭園となっていて散策することができる。「どうだん亭よりもこちら方がいいねぇ」と言われる方も結構おられるので、是非立ち寄りたい場所である。
どうだん亭の横に駐車した人は、このような施設があることに気付かずに寄らないことも多々ある。

どうだん亭
どうだん亭と天理教名古屋大教会(こふき亭)は、陶器貿易商で財を成した浅井竹五郎氏が、昭和17年(1942)に居宅として飛騨高山の農家の3階建て合掌造民家(1723年建造)を2階建てに移築再構成された「玄々荘」が始まりである。

天理教名古屋大教会は、昭和32年(1957)に東山から移転した際に浅井氏から譲り受けたものである。浅井氏居宅時代、こふき亭が母屋、どうだん亭が離れとして使用されていたようである。


どうだん亭は、昭和42年(1967)に大岩憲正氏に移譲され、母屋は曳家されて離れなどが増築された。平成9年(1997)に尾張旭市へ寄付され、平成11年(1999)よりどうだん亭と名付けられ、貸室などの文化施設として利用され、平成20年(2008年)に国の登録有形文化財に登録された。
秋の一般公開以外にも、ドウダンツツジの花が咲く春(4月中旬)とひな人形展(2月下旬~3月初旬)でも公開されている。


どうだん亭玄関前(東南入口)。料亭のような門構えで「どんな美味しい物が食べられるのかしら!」なんて聞かれるらしい。


例年は16時まで開館しているが、コロナ禍は15時までと1時間早めに閉館。入場も、以前は「何を使って訪問されたか、どちらから訪問されたか」などアンケートに記帳しての入場だったが、コロナ禍ということで「どこから訪問されたか?」に対して口頭で答えるだけと簡素化。


母屋の天井は高く、チョウナ梁は太く曲がっていて見せるように組まれている。

母屋から見るお庭がメインで、昭和42年(1967)に大岩憲正氏に移譲された時に作庭されたお庭である。


「鶴=飛び石」と「亀=築山」の幸運の動物がいるようだが、遠いし上から見ることはできないので、理解できる人はほとんどいない。

母屋から見るお庭も綺麗であるが庭園に入れないこともあり、駐車場から見るドウダンツツジも綺麗でこちらで記念撮影をされる方が多い。
【どうだん亭 秋の一般公開】
住所:愛知県尾張旭市霞ケ丘町南298
TEL:0561-53-1144(教育委員会事務局文化スポーツ課)
営業時間:9時~15時
開催時期:11月中旬