石破退陣~高市政権発足(8)

以前、会社に勤務していた時に、
事務職の派遣社員を採用するために
応募者を面接したことがあります。

次長と私と二人で面接しました。
応募者は二人で、一人ずつ面接しました。

Aさんは、活発そうな方で、
パソコンはできますかという質問に対して
よく使っている、自信があるという回答でした。

もう一人のBさんは、こういう面接にも慣れていないようで、
おどおどしたようなところがあり、
自信なさそうな印象でした。

面接が終わって、
次長は、Aさんは仕事ができる、と言って
Aさんの採用が決まりました。

この時、Aさんは、美術的なグラフィックか、
お絵かきソフトか、そういう使い方をしていると
言っていたので、EXCELなどできるのか私はやや疑問でした。

採用後、オン・ザ・ジョブ・トレーニングに入ると、
Aさんは、パニックになり、
「私は、こういう仕事はできません」と辞退しました。

面接では、客観的なペーパーテストや
実技試験をしているわけではありません。

面接とは、その人の自己評価を聞いているだけです。
自己評価の高い人は、自信のある態度で
ポジティブな答えが返ってきます。

自己評価の低い人は、自信なく、
控えめなネガティブな答えが
返ってくるような気がします。

選挙で、投票する人を選ぶときに、
候補者の政治思想や過去の言動を
どれだけの人が見ているのでしょうか?

短い時間で述べられる候補者の自己PRを聞いたり、
決意表明、声明文を読んで、
それだけで決める人もいるのではないでしょうか?

その候補者の政治に向かう姿勢、心構えといった、
主観的、定性的なものを、
候補者の自己評価という眼鏡を通して見ることになります。

政治においては、その候補者が当選した場合、
どういう政策をとるかが重要です。

その人が持つ政治的信条、政治思想、政治的背景が
政策に反映されます。

今回の自民党総裁選では、
党内のできるだけ広い層からの支持を得るために
自分の主張はあまり表に出さないという戦術もありました。

そういうこともあり、政策よりも、
印象で投票先を決めているということはなかったでしょうか?

かつて、アメリカの大統領選挙で、
ブッシュ(子)とアル・ゴアの対戦がありました。

ジョージ・W・ブッシュは、人のいいおじさん、
アル・ゴアは、ちょっと冷たいエリート、

という印象が持たれ、
これが勝敗に影響したという記事を読んだことがあります。

印象が、選挙の結果を大きく左右する。
これを、プロの政治家は熟知しています。

彼らは、どう言えば、どう書けば、有権者
自分がふさわしい候補者と印象づけられるかを
研究しています。彼らはプロですから。

有権者は、それにだまされることなく、
裏の真意を読み、語られないことばを聞く、
必要があります。